マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.03.22
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カテゴリ: 生活雑記
 昨日、風の中帰宅を急いだ。自宅付近まで来て屋根を観た。いつも通りで何の変化もない。「ああ、やっぱりね」。今日も同様に強風が吹き荒れていた。自宅の傍まで来たら、屋根の上に何本かの金具が取り付けられていた。それはソーラーのパネルを固定するためのもの。「やっぱりね」今日も頷いた私だった。

近所の業者から電話があったのは一昨日の夜。天気が悪いので翌日に予定していたソーラーの工事を延期させてほしいとのこと。「ああ良いですよ」と私はあっさり承諾した。明後日ではどうかと言うので、妻に予定を聞いた。午前中は自宅にいると言う。それで話は決まったと思ったのだが、私が自室に戻った後で、妻は業者に電話をした由。

 「明日の天気は悪くないし、これまでも1度延期している。一日でも早く工事を完了させてソーラーの恩恵に与りたい」と言うのが彼女の言い分。私も天気のことは知っていた。だが夜中に電話して来るのは急な用件が入ったのだろう。天候に左右される仕事だし、他の現場で何か困った事態が生じたか、「ギルド」の仲間に不都合が生じたのだろう。

 それにこんな時は「貸し」を作っておいた方が良い。3月中に工事が終了するのは確実だし、延期も3回までなら許して上げよう。それが男である私の考え方だった。「明日は風も強そうだからね」。だが妻は私の言葉には反応しない。翌日業者の姿が見えなかったのは、私の出勤後に強風を理由に断りの電話を入れたのだと推察。誰もいない屋根を見上げて出たのが「やっぱりね」。

 そして今日の「やっぱりね」も予想されたこと。こんな強風下では危険で作業が進まないはず。工事を延期してもらったため無理して来たものの、多分困っているはず。案の定、午後から親方が顔を出し、恐る恐る再延期を申し出た。私は簡単に良いですよと答えたが、妻は引き下がらない。だが、正式にソーラーが使用出来るのは来月の13日からと電力会社から通知があったことを知ると渋々了承した。

 強風注意報の発令中に高所で作業すれば死亡事故に繋がる。男ならそれを第一に考える。屋根の上には「命綱」を固定する場所もないし、パネルを背負って梯子を登れば風に煽られるはず。再延期の代わりに業者は洗面所下の鉄管に結露予防の断熱材を巻き、故障していたクローゼットのスイッチを無料で取り換えてくれた。これが「貸し」の成果だ。

 業者はさらに夜間電力が使用出来るメーターを取り付けた。私達は夜間電力の時間帯に洗濯し、エアコンをつけるなどして得した気分になっていたのだが、どうやら勘違いしていたようだ。それにソーラー設置と同時に電力が使用出来ると思っていたのも勘違い。これは電力会社との連携(電力売買)が成立後とのこと。「オール電化」と「ソーラーシステム」の仕組みを十分に理解してなかったのだ。

 さて、昨日の甲子園に轟いた石巻工業阿部主将の選手宣誓は立派だった。高校生とは思えない心のこもった言葉は、前日にその原稿を読んだ監督が泣いたほど。テレビを観ていた地元の人も泣いていた。そして全国に感動が伝わった。残念ながら今日は強豪の相手に敗れたが、全力を上げて戦った選手達の姿は尊かった。甲子園に爽やかな風が吹いた日だった。





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Last updated  2012.03.22 18:43:52
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