マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.09.29
XML
カテゴリ: 人生論
 「私達は75歳までだね」と妻が言う。「何が?」と聞くと寿命らしい。彼女がそう考えた理由は「無理してるから」。あのなあ、勝手に俺の寿命を決められても困る。「俺は後10年は走りたいんだけど」と妻へ答える。走ることがそれほど無理だとは思わないし、無理をするのが必ずしも悪いこととも思わない。



 その一つが、吉川は高等小学校中退だったこと。義務教育すら満足に受けてない学歴で良くこんな流麗な文章が書けると感心したし、教養が半端じゃないことにも驚く。二つ目は離婚していたこと。貧しい作家時代を支えてくれた糟糠の妻は、作品が売れ出して収入が爆発的に増加すると、それにどう対処して良いか不安になり、精神のバランスを崩す。吉川は元の静かな環境に戻してやろうと、やむなく妻を離別したようだ。悲しくも憐れな話だ。

 映画「あなたへ」を観た時も夫婦について考えた。夫役の高倉健は離婚経験者。結婚の相手は歌手の江利チエミだった。だがチエミの成功を妬んだ義理の姉がマネージャーになり、2人に対しそれぞれの悪口を吹き込んだり、大金を勝手に持ち出したようだ。このためチエミは自ら離婚を申し出、たった1人で莫大な借金を返済したと言う。チエミは45歳で亡くなった。死因は脳卒中。きっと長年の無理が祟ったのだろう。チエミの遺体を乗せた車を、高倉は道路に立って静かに見送ったそうだ。

 妻役の田中裕子は離婚を経験していない。だが、夫の沢田研二の最初の妻は、歌手ザピーナツの姉伊藤エミ。2人の間には男の子が生まれたようだが、その後離婚。原因は沢田研二の不倫。その相手が田中裕子だった。エミは夫を愛しながらも離婚を承諾したようだ。慰謝料は当時としては破格の18億円だった由。そのエミが今年がんで亡くなった。亨年71歳。あんなに睦まじい夫婦役を演じた陰に、実生活ではそんな凄惨なドラマがあったのだ。

 先日観た映画「天地明察」では、岡田准一と宮崎あおいが夫婦役を演じた。この2人なかなか雰囲気が合って夫婦役がピッタリだと感じた。宮崎はまだ若いのに離婚経験者。夫だった高岡蒼祐はツイッターでフジテレビの韓流ドラマを批判し、問題になった。宮崎はそのことに嫌気が差して高岡に離婚届を郵送し、高岡は已むなく同意したようだ。

 ところが離婚後に疑問に思った高岡が調べたら、宮崎が前から不倫していたことが判明した由。その相手が何と親友の岡田だったのだ。人気歌手で俳優の岡田と宮崎が知り合ったきっかけは映画「陰日向に咲く」での共演。妻の宮崎はコマーシャルや映画で活躍中の大女優で、夫の高岡はあまり売れない俳優。2人の収入にはかなりの差があったようだ。結局宮崎はそんな夫に愛想をつかしたのだろう。

 以上書いた内容は、ほとんど今回ネットで調べて知ったこと。「天地明察」では出戻りの妻宮崎が、新婚初夜に夫役の岡田に言う。「いつまで私の帯を解いてくださらないのですか」と。今にして思えば、あれはとても意味深長な言葉だ。クリクリした目で愛苦しく聡明な女優の宮崎だが、その陰にはドロドロとした実生活が隠れていたようだ。

 芸能界には普段ほとんど関心のない私だが、こと「離婚」となると話は別。縁あって夫婦になった男女が、何かの行き違いで別れてしまうことの不思議さ。さて夫婦とは一体何なのだろう、人生って何なのだろうと考えさせられるし、自分の人生に置き替えてみるテーマではある。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.09.29 17:24:43
コメント(8) | コメントを書く
[人生論] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: