マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.12.02
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カテゴリ: 生活雑記


 ウルトラマラソン仲間には、アルコールに強い人が多い。きっと肝臓をはじめ内臓が強いのだろう。それもウルトラマラソンには大切な要素。死んだ親父は強かったのに、息子の私が何故こんなに弱いのか不思議だ。体調を心配した妻が「今日一日静養したら」と言う。先日友人の葬儀に列席して以来、ずいぶん優しくなった妻。それは葬儀の模様だけではなく、大学時代の先輩達の現況も彼女に教えたからだ。

 実は妻も学生委員会の仲間だった。だから誰がどんな体調だったと聞いて、皆そんな年齢になったことを実感したのだと思う。そして「2人で忘年会をしようか」とも言い出した。近所の温泉に美味しい米沢牛の店がある。その「食べ放題」が良いらしい。妻は普段焼き肉などは食べないが、よほど美味しいと評判なのだろう。「じゃあ、ついでに温泉へ入ろうか」と私。それが何日か前のことだった。

 自室でコタツに入って新聞を読み、パソコンを開く。お茶を飲み、コーヒーも飲んだ。甘いお菓子を食べてのんびり過ごしているうちに、徐々に体調が戻って来た。妻はパン作りに挑戦しているようだ。昼は麺類を自分で作り、午後も外出せず読書に没頭。山岡荘八の『徳川家康』も第4巻まで読み進んだ。本を贈ってくれたしぃさんや、かつて同じ本を読んだと言うkazuさんの言うとおり、確かにどんどん読める。それほど話の展開が面白いのだ。

 妻が階下から呼んだ。走友会の仲間で、かつて一緒に警備員をしていたSさんからの電話だった。話は来年出るレースのことだったが、私が会社を辞めた後、彼も体調を崩して退社した由。それも新しく配属された現場で苛めに遭い、ストレスが高じた結果らしい。ようやく体調が戻り、つい最近大阪マラソンを走ったと彼。私もその後の体調を教えた。

 やはりあの会社は辞めて正解。それが2人の結論だった。上司の顔色を窺いながら働き、気に食わない新人はみんなでいびり出す。きっと業界の不況もあって、そんな現場が多いのだと思う。特にその会社しか知らない連中にとって、比較的豊かな現役生活を過ごして来た私達みたいな存在のパートは、きっと異質に感じたのだと思う。お互いにその後の様子が気になっていたのだが、久しぶりに元気な声が聞け安心した。

 妻のパンも完成した。前回より粉を少な目にしたら成功した由。香ばしいパンの香りが台所に満ち溢れている。夕食に付きものの晩酌もこの日はお休み。前日酷使した内臓を休ませるのも長持ちの秘訣だろう。何もしなかった土曜日。散歩も体操もせずに静養に努めたが、読書だけは進んだ。そんな日もたまには良い。寒く厳しかったが、心は穏やかな師走の一日だった。





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Last updated  2012.12.02 06:48:45
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