マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.01.22
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カテゴリ: 俳句


 本日最初の探訪が、この武家屋敷。裏手には藩主松平家の祖廟があるそうです。ここで早めの昼食。用意されたのは小さな「せいろ」で蒸された山菜ごはんと、可愛らしい会津ソバ。それに各種の漬けものなどが添えられています。中でも珍しいのが「身欠きニシン」と「棒ダラ」の料理。海が遠い会津地方では、魚の干物を加工した郷土料理が残っているようです。

 昼食後の時間を利用して、武家屋敷を見学しました。勿論ここにもたくさんの雪が積っています。白い雪に覆われた建築物もなかなか風情があって良いものですね。大きな屋敷は家老西郷頼母(「八重の桜」では西田敏行が演じています)の居宅。でも残念ながら「本物」は維新の際の戦乱で焼失し、これは残っていた設計図から復元したものですが、実に広大で立派な構えです。



  冬木立 雪に落とせし 淡き翳              かげ


  枯れ尾花 風に揺れつつ 雪に立つ            尾花:ススキ


  氷柱伸びて 雫垂れたる 一軒家             つらら  しずく


  雪の街 終日雪に埋もれけり               ひねもす


  雪国の凍れる路や 武家屋敷


  武家屋敷 雪踏みしめて 巡りたる


  雪深き 会津の里や 武家屋敷


  鶴ヶ城 雪の盆地に そそり立つ             鶴ケ城:会津若松城の異称


  雪に生き 会津の誇り 失はず 


 「ならぬものはなりません」。質実剛健で頑固なのが旧会津藩の気風です。最後の藩主松平容保公は京都守護職を命じられ、都の治安に努めます。松平家は徳川家の親戚でもあり、維新戦争では当然幕府側に立ちました。特に東北地方は「奥羽越列藩同盟」が結ばれたこともあり、官軍の攻撃は熾烈でした。まだ十代の若者だった白虎隊も城が落ちたと誤解し、飯盛山で切腹します。その城が、武家屋敷から遠望出来ます。

 次の目的地は会津美里町にある伊佐須美神社。「いさすみ」と言う聞き慣れない響きが気になります。武家屋敷で1時間休んだ間に、道路の雪が少し融け出していました。でも新潟県境の山々には、雪雲がかかっています。途中で「会津ドーム」と言う体育館が見えました。これなら丸くて雪が落ちやすいでしょう。<続く>


  県境の 濃き雪雲や 奥会津


  雪の田に ドーム残して 冬日かな


  雪原に 腹這ひ遊ぶ 会津っ子               はらばい





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Last updated  2013.01.22 05:18:31
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