マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2014.03.15
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進貢船.jpg



     おもろ幻想


       光
       原子
     雷鳴 爆発
   噴火 雨 海 発生
   生命 隆起 沈降 陥没
   海盆 断絶 琉球孤
    起源 方向性 南
     民族 因子
       移動
        潮


    冒険 旅立ち

 丸木舟 櫂 島影 星
 照葉樹林帯
 タロイモ ヤムイモ クワズイモ
 オーストロ・モンゴロイド
 ことば いのり うた


 北進 蝦夷
 古代 倭国大乱
 戦闘 侵略 滅亡
 回帰 定着


 神 山上
 ニライカナイ
 洞窟 採集
 低地 栽培
 富 権力


 交易 青磁 鉄
 攀安知 尚巴志 他魯毎
 琉球王国 明 進貢船
 呂宋 安南 シャム
 繁栄 おもろさうし 平和


 島津 侵攻 江戸上り 二重帰属
 飢餓 甘藷 芭蕉布 サトウキビ 人頭税


 黒船 ウランダー 古眼鏡
 維新 大政奉還 琉球処分
 文明開化 方言札 土地解放


 大戦 疎開 艦砲射撃
 10・10空襲 上陸艇
 馬乗り攻撃 万歳 玉砕


 進駐軍 B円 US$
 焼け跡 トタン屋根 奇跡の1マイル
 嬌声 MP 治外法権
 朝鮮動乱 ベトナム出兵


 松明 船上 歌声 北緯27度線
 日の丸 君が代 祖国復帰


 建設 経済 格差是正
 国道 海洋博 若夏国体
 赤土流失 大気汚染 珊瑚死滅
 放任主義 深夜徘徊 暴走事故


 国際マングローブ生態系協会
 世界のウチナンチュ大会
 <夢> そして 未来へ


             1991.6.7 第一詩集『南島風景』から



沖祭2.jpg

                        海神(うんじゃみ)祭


 沖縄の歴史を詩に書きたい。だが沖縄の壮大な歴史を表わすにはどんな詩が良いのか。考えに考えた末に私が思いついたのは「名詞」を並べることでした。それも沖縄の歴史を象徴する各時代の言葉を。名詞だけの詩を書くのは初めての試みです。幸いにして私は沖縄の歴史や文化や文学など、あらゆる方面の本を読んでいて、象徴となる言葉を探すのは比較的簡単でした。

 だが、人類が出現する以前にまで遡って表現するにはどうするか。そこで言葉を星の形に並べることにしました。星の形から始まる名詞だけの詩。それに読んでも馴染みのない言葉の羅列。それでも私には十分でした。苦労の末に壮大な沖縄の歴史を自ら選んだ言葉で詩に書けたのですから。



版画3ハイビスカス小.jpg



 沖縄では2冊の小詩集を作りました。この『南島風景』が第一詩集で、『透明な手紙』が第二詩集です。私はそれを100部ずつ印刷し、沖縄を離れる前にお世話になった方々に配りました。ところが職場では、沖縄では高名の詩人でもあったMさんが音頭を取り、私の詩の朗読会を開いてくれたのです。そしてこの詩をMさんが朗読してくれました。この詩を読む、彼の朗々たる声が今でも忘れられません。彼は沖縄の歴史を完全に理解していたのです。

 昨日も書きましたが、沖縄は悲劇の歴史の島としか思っていない人が多いのが事実。沖縄の正しい歴史を、沖縄の人自身が知らないことも多いのです。この詩に詠まれた言葉の一つ一つについて説明はしません。読んで何かを感じていただけたらそれで十分です。言葉を口に出して読めば、きっと日本と沖縄が辿った壮大な歴史の息吹を感じることが出来ると思います。どうしても「言葉の意味」を知りたい方は、コメントに書いていただけたらお返事します。<不定期に続く>






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Last updated  2014.03.15 05:08:16
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