マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2015.09.19
XML
カテゴリ: 俳句
1-15.jpg

 今年も彼岸花が咲く季節になった。ブログ友の写真に触発され、何日か前に近所で咲いている彼岸花を撮りに行った。四国松山勤務の時、大分県の国東半島へ旅したことがあった。金色の田の畦道に、真っ赤な彼岸花の一群。何と言う見事な光景だろうか。その時はそんな感慨で終わった。

 その次の転勤先でボス(日本史の泰斗)の著書を読み、彼岸花が稲と共にわが国に渡って来たことを知った。彼岸花の根には毒が含まれているが、その花をわざわざ田の畝に植えたのだ。何と有毒の彼岸花の根を恐慌で何も獲れなくなった年は掘り起こし、水に曝して食用にした由。そのため遠い祖先たちは住まいの傍にこの植物を植えた。食糧が豊富な今では、もう有毒の植物の根を食べることはない。ただ長閑な秋の風景だけが目の前にある。

 近所の彼岸花には、そんな歴史も風情もない。ただ観賞用に植えたのだろう。一見華やかな花だが、見方によっては単純でもある。そこで自作の拙い句を添えることにした。お互いに補い合って、新たな風景が現出したら嬉しい。なお曼珠沙華(マンジュシャゲ)は彼岸花の別名である。


彼岸5蕾.jpg

   哀しみはあと幾度ぞ曼珠沙華


彼岸1.jpg


          秋空を背に艶然と花開く
          青雲の流れ果てなし彼岸花


彼岸3.jpg

   この秋の小さき川よ赤き花


彼岸4大.jpg

          赤々と命燃やして彼岸花
          秋の陽と命を競ふ花の群れ


7.jpg

   彼岸花まつ毛の長き乙女ゐし
   曼珠沙華逝きたる母と姉の顔


6.jpg

          風止みて一際赤き彼岸花


17.jpg

   一列のさざめき彼岸花の咲く
   ヒガンバナ昭和は遠き夢の果て


9.jpg

           わが命あと幾年ぞ秋の空
           我が墓に似合わぬ花よ曼珠沙華


花12ヒガンバナ.jpg

   曼珠沙華今宵は月も出ぬさうな


彼岸2.jpg

          故郷を離れて久し彼岸花


彼岸6.jpg

   彼岸花いずれも似たる背格好
   秋彼岸川辺に赤き花の列


彼岸7.jpg

            赤とんぼ止まりし花も秋の色


11.jpg

   マンジュシャゲ傍若無人の色をして
   ほどほどの人生楽し花の秋


1-16.jpg

          金色と朱の入り乱れ邨の秋
          秋の田や花並び立つ村外れ


2.jpg10.jpg

   秋空にパッション舞ひて花の宴


 未明に目覚めてテレビを点け、国会中継を見続けていた。とうとう一つの問題に決着がついた。そこでわが国を二分した課題に関して、明日から新たなシリーズを書き始めたいと思う。さてすっかり目覚めた頭で、これから二度寝することが可能かどうか。私にとってはどうやらそれが喫緊の課題みたいだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.09.19 04:51:41
コメント(6) | コメントを書く
[俳句] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: