マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2017.09.20
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カテゴリ: 健康
<病院の梯子 その1>



 9月15日金曜日のお昼頃、私は仙台駅前のベンチに座りカツカレーを食べていた。目の前をスタイルの良い若い女性が歩き過ぎるのを観ながら食べる昼食は最高だ。かつて仙台は不美人が多いとの専らの評判だったが、今はそんなことはない。女優になるため奥茨城村から東京へ出て来た時子よりも洗練されたピチピチギャルがわんさかといる感じ。それにしてもコンビニの暖かいカツカレーは何とも美味。自分では作り得ない風味なのである。



 さて、自転車は大丈夫だろうか。植え込みのヤブランを横目にしながら、私の頭はそのことを心配していた。広瀬通の脳神経外科の前に路上駐輪したままなのだ。不法駐輪の取り締まりは大抵木曜日なのだが、稀に金曜日のことがある。撤去されると3kmほど離れた場所に移動され、確か手数料として3千円徴収されるはず。そんな訳で美女もカツカレーもゆっくりと楽しむことは出来なかった。




 頃合いを見計らって広瀬通りへ戻った。若草色をした私の自転車は、撤去されず元の場所にあった。受付の女性に駐輪場があるかどうか尋ねるとビルの地下にある由。そこで地下駐輪場まで愛車を移動し、ようやく一安心した私だった。だが、この電動アシスト付き自転車が、まさか病気の原因だったとは、この時まだ知る由もなかった。私は14時30分予約のMRIまで、待合室で静かに待っていた。




 その日の朝、私は予感めいたものを感じ、掛かり付けの循環器内科へ行った。普通なら歩いて行くのだが、この日は電動自転車で行こうと決めていた。ドクターに最近起きた頭痛と血圧上昇の話をすると、軽い診察後、ある脳神経外科の紹介状を書いてくれた。今から急げば午前中の診察に間に合うし、脳のMRI(核磁気共鳴撮影)も間に合うかも知れないとのこと。私が不整脈の手術を受けた病院には脳の専門科がないことも教えてくれた。




 循環器内科は山の上にある。そこから吊り橋を渡り、青葉城の急な坂を下り、最短距離で脳神経外科へと向かった。直ぐ傍を車がすり抜けて行く。もしバランスを崩して転倒したら、取り返しのつかない事故になる。私は細心の注意を払いながら、坂を下った。これをドクターが知ったらなんと言うか。今は無我夢中。ともかく一刻も早く頭部のMRI を撮り、頭痛の原因が何なのか知る必要があった。<続く>





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Last updated  2017.09.20 04:29:22
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