マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.01.03
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カテゴリ: 生活雑記
~夢のような日々~



 大晦日と元旦。2日間家に泊まってくれた次男が2日の朝に東京へ帰り、私の正月は終わった。昨年の3月末に前妻との調停離婚が成立し、彼女は4月下旬四国の長女と住むため家を出た。その長女からは、「お父さんとは親子の縁を切った」と宣告された。東京の長男は電話しても出ない。昨年9月の入院時は、仙台に入る兄嫁が保証人になってくれた。そして分解した家族の中で唯一の話し相手が、東京の次男だった。



 彼は独り暮らしの私が淋しく正月を迎えるのを、気の毒に思っていたのだろう。いや前妻がいた時から、年末に帰省する彼の存在が、どれだけ慰めになっていたことか。独身時代からもう50年近く付き合った夫婦が不和に悩んでからかなりの年月が経った。彼女は70歳まで働いて資金を貯め、そして家を出た。独り暮らしになって以降の孤独感は、なかなか形容し難いものがあった。



 9月に上京した際、次男と会って話すことが出来た。その時は年末に帰省するかの明確な返事はなかった。それが12月下旬になって帰省すると連絡があり、大晦日の夕方に到着することになった。その夜はすき焼きが食べたいとのことで、朝から準備をしていた。その楽しかったこと。そんなちょっとしたことでも心が弾んだ。以前からだが、彼とは何でも話すことが出来た。ただ、その機会が少なかっただけの話だ。



 私が準備し、彼が作ったすき焼きは美味かった。自分一人だけなら決してやらないメニュー。理由はすき焼き用の高額な牛肉など、普段は食べないためだ。ほとんどは鶏の胸肉や、豚肉の細切れで済ませ、たまにもう少し高い肉を焼肉にする程度。次第に質素な生活に慣れ、高価な食品を買うことに罪悪感すら感じていたのかも知れない。そういう意味で私は我慢強い。そんな世代の人間なのだ。



 次男と飲んだ酒は美味かった。普段なら超安物の焼酎の水割り1杯で十分酔うのだが、大晦日の夜はいつもの4倍は飲んだと思う。会話に飢えたように話もしたし、コタツで格闘技を観ながら新年を迎えた。布団やパジャマ、風呂、ストーブの灯油充填、食べ物の用意などなど、どれも苦労などとは思わなかった。いつもは話したくても話せないことも、その日は全部彼に話した。<続く>





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Last updated  2018.01.03 00:00:17
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