マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.10.20
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カテゴリ: 生活雑記
~シオンの花も難しい~

     アキノノゲシ   

 アルミホイルが切れたので買いに行った。妻が家を出てから1年半。香料や調味料、石鹸、台所用の洗剤などなど、これまで手許にあった物が徐々になくなる。トイレットペーパーやティッシュペーパーはまだある。それだけの量を貯めていたのだ。新聞店の販促品で間に合って来た洗濯用洗剤は、そろそろ限界か。障子の破れも放置したまま。侘しいが男の一人暮らしはそんなものだ。

  アザミ

 チェコのプラハであった世界オセロ大会で、横浜の小学5年生福地啓介君が優勝した。これまでの最年少優勝記録を大幅に更新した由。帰国便の全日空機を操縦したのは、それまでの最年少優勝記録を保持していた機長。そして操縦室から福地君の優勝を称える機内放送を自ら行った由。これは偶然ではなく、相当以前から担当出来るよう調整していたそうだ。全日空の粋な計らいに拍手を送る。


    ハギ  

  福地少年の凄い所は、勝負の途中で相手に油断させることだそうだ。ところがそれは綿密に仕組んだ「わな」で、錯覚を利用し最後に逆転勝ちする戦法と言うから驚く。将棋の藤井7段が「新人戦」で優勝した。新人戦に出られるのは今回が最後。今年の勝率が物凄く、プロ入り通算100勝目を挙げるのももうじきらしい。2人に共通するのは勝負に対する拘りと、幼少時から勝負一筋に取り組んだことだ。

  シオン

 10月の俳句教室への提出句は紫苑(シオン)の花を詠んだ。試行錯誤の末に6句を仕上げ、最後に選んだ作品は以下のもの。

    妻去りてシオンの花の真直ぐなる

 シオン(紫苑)はキク科の花で色は薄紫。秋の季語だ。花の名前は知っていた。花も見たことがあった。花と名前が一致しなかったのだが、先日ようやく判明。地味で素朴。そして直線的に天に向かう姿から、これは自分に良く似てると直感して詠んだのだった。

   ススキ  

 講師曰く。「離婚などは秘すべきではないのか」と。「いや、良いんです」と私。次に「真直(ますぐ)」のような表現はいけないと。予測はしていたが、私は「愚直な姿」を詠みたかったのだ。「妻去りて」ではなく「妻去りぬ」にしたらどうかとも。「去りて」だとそれ以降の意味が繋がらないためだ。「ここで色々論議されるのは未完成だからで、完成形で出せ」と。もっともな意見にギャフンだ。

  ビワの花

 珍しく褒められた句があった。   

   秋冷の一湾は散骨を呼ぶ  しゅうれいのいちわんはさんこつをよぶ

 定型的な五七五ではなく破調。先生が嫌う現代俳句だが、今回は秀句として取り上げた。「今日はインフルエンザの注射をしたので体調がおかしい」と本人が言う通り、いつもより時間をオーバーするなど切れが悪かった。受講後、ある人と話して驚いた。私の離婚を知り、自分の体験を話してくれたのだ。年下の男性だが相当苦労されているようで、良い友達になれるかも知れない。

  ガマの穂   

 教室の帰路、スーパーへ寄った。69円のサンマを3匹、100円のアジを2匹、138円のサバを1匹、それに鶏のモツなど。帰宅後、早速捌く。モツは切って茹で、サンマとアジは開いて塩を振り一夜干しに、サバはショウガを刻んで味噌煮にした。味付けは適当だが、なかなかの美味。夜は「プレバト」を観た後、その日の作品を以下の通り修正。これを来月再提出するかは決めていない。

      不器用な男をりけり花紫苑      かくして秋の夜は更けて行く。

 翌日の更新後も推敲を重ね、次の句を得た。俳句の道は実に遠い。

      不器用な男シオンと住まひけり





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Last updated  2018.10.20 09:19:39
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