マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.03.08
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カテゴリ: 健康
<食事・いのちをつなぐ行為 その2>



 1月下旬から3月上旬にかけての、家中の物品の9割(総重量は4.5トンほどか)を捨てた断捨離に続く、家と物置小屋の大掃除、家全体の模様替えと、美術品・工芸品などの再配置、庭の改造を連続して行えた陰には、1日3回の食事を疎かにせず低カロリーながら、自ら料理しかつ美味しくいただけたからだと思う。重労働と睡眠不足で体重はかなり落ちたが、幸いにして食欲は落ちなかった。



 動物性たんぱく質は決して多くはなかったが、野菜と果物などの食物繊維は十分摂取したせいで、快食快便の日々。良くぞ最後まで体が持ってくれたと思う。長年ウルトラマラソンで鍛えた精神と身体、そして忍耐力のお陰だろう。普通の人なら半月も持たないだろう。ところが私は「行」だと自分に言い聞かせて何とか持ちこたえた。まさに奇跡的。それらの日々の中で食べた物を、記念に残していた。



 動物性たんぱく質の大部分は魚や練り物や卵で、肉は安物のブタの細切れ、若鶏のレバー、冷凍のラム肉程度。牛乳は低脂肪乳で補足。そして納豆や豆腐、油揚げなどの植物性たんぱく質、ワカメ、昆布などの海藻類、キノコも良く食べた。それらの大部分は「見切り品」で、買った時からどう料理するかのイメージが湧いていた。冷蔵庫の中の食品の賞味期限にも注意し、ほとんど無駄にはしなかった。



 買い物に行けなくて食品が乏しくなると、残った味噌汁に冷や飯や卵、残り物のおかずや野菜、魚の小片など何でも入れて「おじや」にした。これは増量が効き、かつ腹ごなしも良い優れもの。男一人だから出来ることで、女性が見たら多分「ゴミ」としか見えないはず。だが、永平寺の修行僧を思えば、どんな食べ物でも美味しく、いただいた。これは戦後数年間の飢餓を体験した者ならではの強みだろう。



 私の食事の写真を見たこけしちゃんが、激務の後の「ドカ食い」の危険性を心配してくれたが、私はランナーとしての長い経験から、心が満たされている場合は「食」もコントロール出来ることを知っており、何の心配もしてなかった。むしろ「痩せ過ぎ」てないかの方が心配で、長い激務を休止して静養に入ってから、睡眠時間と体重がわずかずつでも戻って来たのが嬉しかったほどだ。



 でんぷん質はご飯がメインで、麺類やパンで補い変化をつけた。パンは2割引き、3割引きのものを買い、食パンを焼いてコロッケやアジフライ、手作りの野菜サラダなどを挟んだ。自分で作ったユズのマーマレードも酸味が美味しく、食欲をそそった。ヒジキの炊き込みご飯など、「創作料理」も工夫した。
まさに「必要は発明の母」を地で行ったのだ。創意工夫は脳の活性化にもつながる。ボケ防止だ。



 圧力鍋、電子レンジ、トースターを効率良く利用することも覚えた。米は前夜のうちに研いでおき、最低でも30分間はうるかし(仙台弁で水に漬けること)、圧力の強弱、IHレンジの強弱と時間の加減を失敗しながら学習して行った。そして次第に粘り気がある美味しいご飯が炊けるようになった。左は自家製のジャガイモなどを使ったポテトサラダと、野菜サラダをミックスした。増量と栄養のバランスだ。



 そして夕食には、安物の焼酎のごくごく薄い水割りを1杯。それがささやかなる慰労と言う、超安上がりな爺の楽しみなのであった。長期間にわたる作業の激務を支えてくれたたくさんの食事。それを作った自分、食べた自分、片付けた自分、工夫した自分に感謝。そして生かされてあることへの心からの感謝を、食事の度に感じた私だった。<不定期に続く>





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Last updated  2020.03.09 08:26:52
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