マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.12.15
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カテゴリ: 生活雑記
~頼りない足どり~



 ツーリストから届くパンフレットの類を片っ端から、資源ゴミ用としてまとめている。一応ざっと眺めてはいるが、行きたいと思う旅行先がない。いやたまにこれはと思う場所の案内もあるのだが、何分料金が高過ぎる。それに一人部屋だとさらに2~3万円の追加となる。私は結構国内は巡った。離島にも行ったし、残りは知床半島と小笠原初諸島くらいのものか。それも「どうしても」と言う気持ちは失せた。



 先日は風に乗って雪が飛んで来た。風花だ。俳句では冬の季語で、一度は使ってみたい言葉。太平洋側の仙台では「風花」を優雅と思う余裕があるが、冬の日本海側だと雪は生命にも大きく関わる厄介な存在だ。山形で4年、石川県で1年勤務したから、雪国の大変さは知っている積り。仙台だと雪かきもさほどの労働ではないが、北陸の豪雪には驚いた。雷が鳴ると猛然と降り始め、一晩に60cmも積もる。

 山形では雪下ろし中の死亡事故が冬の普通の風景と化していた。深い雪の中を転びもせずに自転車やバイクで走る姿は太平洋側では見られない風景だ。「雪国に生まれ無口に慣らされる」そんな句碑をどこかで見た覚えがある。



 G7の外相会議でイギリスへ行った林外務大臣が、他のメンバーと共に訪れた「ビートルズ記念館」で、即興で「イマジン」をピアノで弾き、喝さいを浴びた由。彼は東大法学部を卒業したあと、ハーバードの大学院に進んだ秀才。恐らく英語はネイティブクラスなのだろう。だが彼の仕事はピアノを弾くくとではない。厳しい世界情勢の中で、日本の立場をしっかりと主張することだろう。



 岸田総理の言行に何か物足りなさを感じてならない。確かに本人が言うように「聞き上手」なのかも知れない。ただしそれを別の言葉で言えば「優柔不断」や「後出しじゃんけん」になるのかも知れない。総理としての意思と見解は一体どこにあるのか。ああ言われればこうかわし、こう言われればそう変わる。それを柔軟な思想とは言わないような気がする。もっと骨太で堂々としてほしい。それが私の願いだ。



 夜遅くまで歴史書を読んでいる。古代の朝鮮諸国と日本の関係だ。古代朝鮮は中国の影響が強くかなり激動した。その影響を古代の日本も受けた。高句麗、新羅、百済の存亡をかけた駆け引き。半島の最南端には日本との関係が強い加羅(加耶)諸国があるが、政情の変化で割譲されたり、征服されたりと激変。百済の策謀に動き始めたばかりの律令国家日本は、大きく振り回されたのだ。



 一日に一つ課題を解決するようにしている。ある日は電力会社と余剰電力に関する新たな契約をした。ある日はウイルス対策ソフトを新たに入れた。ある日は俳句教室に提出する作品を整理し、ある日は買い物をし、ある日は洗濯をし、ある日は大掃除に励み、またある日は料理作りに没頭した。だが、思っていてもやれない日の方が多い。今年も、残り半月となった。



 林外相が弾いたジョンレノンの「イマジン」をyoutubeで聞いた。しみじみとした名曲だ。次に尾崎豊の歌を聞きたくなり、「僕が僕であるために」や「卒業」などをyoutubeで聞いた。まさに絶唱。早熟な少年の感性。そして真っ新(まっさら)な詩を書けなくなった尾崎は自ら死を選んだ。26歳の若過ぎる死。遺体は裸で雨に打たれていたそうだ。



 当時伝えられた死因は「肺水腫」。そのため家族から「他殺説」が出た由。その後尾崎の遺書が2通発見された。だが若い妻は遺書の公開を拒んだ。当時2歳の息子が父の死を受け入れられる年齢になるのを待つのがその理由。尾崎の死から20年以上経って、ようやく遺書の内容が判明した。そして彼の死因も明らかになった。



 肺水腫は急性覚せい剤中毒が原因だった。40錠もの覚せい剤を尾崎は一気に服用したようだ。覚悟の死、自殺だ。高校生当時から喫煙や飲酒で停学処分を受けた尾崎。その苦しみの中から彼の純粋な詩が生まれた。だが爆発的だった人気は、やがて音楽活動の不調と共に薄れたと言うか、音楽界から見放された。天才児尾崎は酒や煙草や覚せい剤に逃げ、健康を害し、そして自ら命を絶った。そんな中での結婚と息子の誕生が奇跡のようにも思える。そして一人息子は父の後を追うように歌手になったと聞く。



 詩を書き、曲を作り、歌うことで命を削った尾崎。老いた私には彼のような才能も気力も体力もない。ただ何かに取りつかれたようにブログを書くのが日課。それをどこまで続けられるのか、自分が最後にどうなるのかも不明。それでも自分がこの世にあった証として、ブログを書いている。わざわざこんなブログに来てくれてありがとう。文章を読んでくれてありがとう。ただただ感謝。ぽっ





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Last updated  2021.12.15 00:00:10
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