マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.01.11
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カテゴリ: 文学
~プロローグ~



 今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の初回を観た。予想に反してかなり面白かった。私は「歴史」が大好きだ。文学なんて目じゃない。だが私が興味を持っているのは考古学や日本の古代史や人類学など、それに類した分野で、中世史にはほとんど関心がなかった。だが大河ドラマともなれば、観ないわけには行かない。話題にもなり、NHKが組んだ「番宣」のための解説番組も観た。



 ドラマの脚本は三谷幸喜が担当したようだ。タイトルに初めて「アラビア数字」が使われたことが話題になり、英語の表記があったことにも驚いた。ドラマの中で俳優が今風の「ためぐち」をきくのも痛快で、何の違和感もなかった。気になって北条頼政や義時、政子に関するYOUTUBEも観、鎌倉時代の流れもおおよそつかんだ。それが私流の番組を楽しんで観る秘訣だ。



 朝ドラの「カムカムエブリヴァデ」がますます面白い。脚本は藤本有紀の担当。彼女の脚本は朝ドラ「ちりとてちん」で出会ったのが最初。落語と言う特殊な世界を描いたドラマで、俳優が慣れない落語に挑戦する姿を見て楽しんだ。落語の中の「瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はんとぞ思ふ」の崇徳院が詠んだ一首が今なお忘れられない。女優貫地谷しほりのデビュー作だったことも。



 女三代の100年の歴史を半年の放送期間中に完結させるのだから、話のテンポが速いのは当然だ。それが意外性の連続で、その後一体どう展開するのだろうと想いが膨らむ。だが脚本家は視聴者の期待を裏切らない。2代目の「るい」役の深津絵里の実年齢が48歳と聞いて仰天。その彼女が18歳の乙女に戻り、若やいだ声で話し恥じらう姿。脚本家も凄いが、役者のプロ根性もどっこい負けてはいない。



 ドラマ「おらが春」も興味深く観た。「おらが春」は俳人小林一茶の句集の名。原作は田辺聖子の「ひねくれ一茶」。1993年(平成93年)の「吉川英治文学賞」受賞作品で、原作にドラマ性を加味して最初に放送されたのが2002年(平成14年)。私も当時観たはずなのに、記憶が薄れている。

               台本    

 理由は簡単。その当時私はさほど俳句に関心を持ってなかったからだ。だが今回は違った。一茶の一生と俳人としての成長を如実に感じ、時々に詠まれた句に感銘した。自己を見つめる目と俳句を追及する心の厳しさ。多少とも俳句に関わる者には嬉しい贈り物だった。

   これがまあ終の栖か雪五尺   一茶  これがまあついのすみかかゆきごしゃく

 終の栖は人生の最期に住んだ家のこと 五尺は約1m50cm  自宅は長野県の寒村にあった。



 さて、このシリーズを書き始めたきっかけはある方のブログを拝見したこと。そこに掲載された作品が私の詩心を呼び起こした。少年時代から触れて来た詩、短歌、小説、俳句、エッセイなど。そして自己流の詩や短歌や小説や俳句。そして今では日課となったブログ。それらとの遭遇と、自らの想いを書ければと願う次第。大層なタイトルの割に中身がないことは承知の上だが、ネットに晒して恥をかくのも修行と考えている。連続となるか非連続かは未定だが、先ずは一歩踏み出した。<続く>





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Last updated  2022.01.11 07:14:28
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