マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.03.22
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カテゴリ: 生活雑記
~まるで悪夢のような~



 強い風の音が聞こえる。時々余震で家がミシミシと揺れる。救急車が近くの道を病院に急ぐ。そんな時にロシア軍に攻撃されているウクライナの映像を目にすると、まるで戦争の現場にいるような錯覚に陥る。これは私が目の当たりにした初めての戦争。ほぼリアルタイムで私たちはロシアの残虐な戦争を連日見ている。それを正義のためと主張する独裁者がいることが信じられない。彼の精神は正常なのだろうか。



 先日兄嫁から電話が来た。お彼岸に父の実家の墓参りに行く予定が、肩が痛むため運転が出来ないとのこと。彼女は40年近く兄を介抱し続けてくれた。そのせいで腰が変形し、肩にも強い負荷がかかり続けていたのだろう。互いに地震の被害と体調の近況報告。暖かくなって体調が戻ってから行くことにした。父の実家の墓参りは、多分それが最後になるはず。もしまだ父が生きていれば103歳だ。



 岡山のHさんが先日電話をくれた。彼はつくば勤務代の後輩だが、仙台勤務の経験もある。それで地震被害の有無を心配してくれたのだ。私がつくばから転勤してもう40年近くなる。退職後も時々顔を合わせて会合を開いた当時の悪友。その中でも一番の情報通が彼。今回も若くして死んだ後輩のことを尋ねた。彼女とは最後の職場で1年だけ一緒に勤務した。人生は本当に不思議な縁で結ばれている。

          本物と偽物  

 ウクライナ情勢が気がかりで、ニュースに注目する日々が続く。先日観たのはゼレンスキー大統領の偽画像。右が本物で左がAIで作成したフェイク映像。ロシアは偽画像で「皆さん武器を捨てて投降してください」と呼びかけたようだ。西側の分析によれば、本物よりも首が太く、あまり首を振らないのが特徴の由。ロシアの偽画像やフェイクニュースはたくさん見聞した。事実を知らないロシア国民が気の毒だ。

  マリウポリの爆撃された劇場

 残酷な映像に心が痛む。南部のマリウポリ市では300人が避難した劇場、千人以上避難した芸術学校が爆破され、多くの死者を出した。地下のシェルターにはまだ多くの人が閉じ込められている由。ロシア軍の攻撃で避難出来ない市民が35万人いるとも言われる。4千人以上の市民がロシアに拉致された。彼らを使ってウクライナの酷さとロシアの正義をアピールする宣伝材料にするのだろう。実に人迷惑な話だ。

             逃げる市民   

 南部の市長2人がロシア軍に拘束された。1人はロシア軍の捕虜6人と交換に解放されたが、ロシアへの服従を拒否したもう一人の市長は、近く公開の絞死刑にされるとの噂がある由。21世紀になっても他国の市民を暴力で屈服させる国家があるとは。歴史都市キエフは京都市と姉妹都市だが、わが仙台市の姉妹都市はベラルーシの首都ミンスク市。今回の侵攻で、さすがに市長も交流を見合わせるようだ。

  砲撃で燃える市街

 先日ある報道番組でベラルーシのルカセシェンコ大統領との単独インタビューを観た。プーチンと同様に旧ソ連時代の統治を懐かしむ独裁者で、国民への情報統制もロシアと一緒。広場には今でも「スターリン像」が建っていたことに驚いた。それでも密かにネットを通じてウクライナ情勢を知り、隣国を応援している良心的な国民もいたのが救いだ。独裁者による恐怖政治の怖さは今回の侵攻で思い知った。

              キンジャル   

 つい先日ロシアは極超音速ミサイル「キンジャル」の映像を初公開した。これでウクライナ西部の兵器貯蔵庫を爆破したと発表したが、欧米の情報機関がグーグルアースで着弾地点を分析したところ、東部の農村地帯と判明。ミサイルで「軍事訓練所」破壊のニュースにも動転。外国からの義勇兵200名が犠牲になったと言われるが、3人の日本人が義勇軍に参加したと聞いていた。彼らの安否が気がかりだ。

  マドリードのタクシー

 侵攻間もないころ。スペインマドリードのタクシー30台がポーランドへ援助物資を届け、その帰路ウクライナの避難民133人を乗せて無事マドリードに帰国したことを知った。3日間で往復5千キロを運転し続けたマドリードのタクシードライバーたち。ゴールには「私たちは皆さんを歓迎します」とウクライナ語で書かれた横断幕が待っていたそうだ。嬉しいですね。ウクライナ支援の輪が世界に広がるのは。

                  ボクダンさん   

 ボグダンさんは少年時代と青年時代を日本で過ごした経験があるウクライナ人。今も流ちょうな日本語で、ウクライナへの支援とロシアからの完全な自由を訴える。日本の政治家に対しては「もっと勇気を持って決断して欲しい」と。ゼレンスキー大統領の国会での演説が23日午後6時からに決まった。イギリス、アメリカ、ドイツ、カナダ、イスラエルに次いで6番目。政治家と日本国民は大統領の演説から何を学ぶか。

  ウクライナ軍の戦車

 ウォレス英国国防相およびパテール内相に対して、ウクライナの首相と称する人物からの電子メールと国際電話があった由。だが10分ほど話してみて、どうも内容がおかしいと気づいて電話を切ったとか。ロシア側の諜報作戦は様々な形で行われている。キエフの地下シェルターでは誰とも口を利かない女性を怪しんでウクライナの軍に報知したところ、ロシアの女スパイでキエフ市内の写真を撮っていた模様。

                  絵入りの案内状  

 さて、近所の歯科医から予約日が近いことを知らせる案内状が届いた。これにはビックリ。1月に亡くなったドクターの奥様がいつもよこしてくれていた絵手紙だった。だが奥様の字とは違う。きっと奥様が描き残していた絵をコピーし、事務職員が文章を書いたのだと思う。懐かしい思い出の案内状。天国に行っても、きっと奥様は下界を観ているのだろう。ありがとうね、奥さんそして優しいドクター。





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Last updated  2022.03.22 06:29:13
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