前作「VILLAINS」の「The Way You Used To Do」のPVで、Josh Hommeの炸裂するセクシーさにやられてしまった私です。あのおかげで来日公演にも行きました。もちろん名盤「Songs for The Deaf」の曲たちも好きなのですが、重厚さのなかにヒリヒリとしたものを秘めた彼らのサウンドが、時を経るにつれてだんだんと進化している気がするのです。私のQOTSAへのイメージがずいぶんと変わった一枚でした。
そんなわけで次回作にもすごく期待しており、「In Times New Roman...」も予約して買いました。ジャケットと同じ柄のTシャツ付バージョンです。はい。この夏ずいぶん着用いたしました。 相変わらずの重厚なサウンドはQOTSAっぽいですが、この、クラクラするほど不穏で、でも吸い寄せられてしまいそうなギターは何なんでしょう。Joshのセクシーな声が私をノックアウトするのは既定路線なのだけれど、このギターですよ。前面に出てきてガンガン主張するのではなく、JoshのVoを支えつつ、絡み合うように流れていくリフがたまりません。どの曲もそうなので、どれがいちばんと言えません。 けど、アルバムカットのシングル「Emotion Sickness」は、このアルバムのテーマを表現した一曲だと思います。切り込んでくるギターのカッコよさに痺れます。