続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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July 7, 2022
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この日、午後からはセルダ―先生のチェイズ(嫁入り持参品)を見せてもらいました。
zoomを通して日本と中継して一緒に開いてもらったのですが、恥ずかしながら案内役の私が一番興奮してしまいました。

セルダ―先生のお母さんもムシュクレ村で暮らすイーネオヤの達人、そしてお姑さんも同じく達人な上、未だ現役のイーネオヤの作り手ですから、その内容、ボリューム共に最近には見ない素晴らしいものでした。



ムシュクレ村のセルシンが残ったシルク糸で作られた伝統のイーネオヤはもちろん、その後の時代のものも含めて、溜息のモチーフの数々。
今まで見たことのない面白いモチーフも幾つかありました。



ムシュクレ村のセルシンが残った・・・と書きましたが、今まで軽くは茹でるものかと思っていたのですが、実際に当時のシルクでイーネオヤを作っていたお義母さんによると、全く茹でずにそのまま撚ったそうです。
だからあんなにパリパリのまま残っているのですね。
ただし、春雨状態にまで固まっている綛ではなく、ムシュクレ村などに残っているシルク糸に見られるような細い糸状のものの話です。
これもムシュクレ村特有の大きな平面のモチーフを立たせる工夫だということ。



これらのチェイズのイーネオヤだけでも、衣装ケースの大きさの袋にずっしり2つ分ありました。
全体像の写真撮り忘れていたみたいで、その迫力をお伝えできないのが残念です。

さて、夕方までおやつ、お茶の時間を経て・・・。
いただいたのは私だけで、先生とお友達は手を止めることなくモチーフ作りを続けていました。

さて、そろそろお暇することにして、先生のお家から少し歩いた停留場から乗り合いタクシーに乗ってホテルに戻りました。アンタルヤにはないのですが、ブルサには普通のタクシーと別に、乗り合いタクシーというものがあります。ドルムシュタクシーと呼ばれているものです。

クルマによってルートが決まっているのですが、屋根の上に行き先が表示されています。
いくつかの停留所があり、そこで待っていると空車であれば乗ることができます。
定員が最大4名ですから、大人数で待っているとなかなか乗れませんが、後続のクルマに連絡を取ってくれたりします。
タクシーに比べると料金もドルムシュ並みなので同じ距離なのにとても安くすみます。
乗ったら料金を支払うシステムですが、距離により料金が異なりますので行き先を告げるのをお忘れなく。
イスタンブールにも大昔にレトロなアメ車を使った同様の乗り合いタクシーがありましたが、今はどうなのでしょう。

ホテルに戻ってから夕食を・・・と考えたのですが、昼間にセルダ―先生のところでたらふく飲み食いしたものでお腹は空いていません。
トルコ人の友人にちょっと離れたスープ屋さんにクルマで連れていってもらいました。

トルコのスープと言うと、メジャーなところではメルジメッキ(レンズ豆)、タウックスユ(チキン)、タルハナ、エゾゲリン、ヤイラ、ドマテスなどがありますが、臓物を扱っているお店だと、イシケンべ、ケッレパチャ、トゥズラマ、さらに家庭料理や郷土料理になるとそれこそ何百種類と名前があがります。

私は断然イシケンべ派で、ただしニンニク汁を入れるので人と会う前とかだとタウックスユにします。



ブルサのスープを出すレストランでどういうわけか、よく見かけるのがトゥトマチ。
トルコ中東部シバスの郷土料理のひとつです。

細長く切った小麦粉生地と、緑のレンズ豆、ヒヨコ豆を煮て、そこにヨーグルトと卵黄、小麦粉を入れて作るスープ。お好みでドライミントを加えたりします。
お店では写真のような金属製の容器に入れられて出てきます。

お腹もいっぱいになって、宿題のない私は明日に備えてホテルでぐっすり。
お友達は課題を明日の朝までに仕上げるまで眠ることができません。

(旅は続く)

ギリシャのトルコ人村のイーネオヤ文化について、取材した内容を現地のイーネオヤの写真をふんだんに載せたパワポを用いてお話します。
オスマン帝国の拡大に伴い16、17世紀に移民としてこの地に渡ったトルコの農民たち、その子孫としてギリシャ国籍で暮らしながら独自の文化を守ってきた彼女らのイーネオヤ、どんなものが興味ありませんか?
トルコのどこのオヤとも似ていない、大きな盛り盛りの不思議な造りのイーネオヤを現在も行われている風習やモチーフ名とともにご紹介します。
また古いオヤの変貌の例を見ながら、どうしてこの形になっていったかなどを解説します。



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Last updated  July 8, 2022 05:38:03 AM


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