2004.11.06
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
減価償却期間(=耐用年数)は、住宅用の場合、以下のように税法で定められています。

RC造 47年
S造(骨格材4ミリ超)      34年
  (骨格材4ミリ以下3ミリ超) 27年
  (骨格材3ミリ以下)     19年
W造                22年   

「減価償却資産の耐用年数に関する大蔵省令」という表の中に、事務所用、住宅用、飲食店用と分かれていて、同じRC造でも、耐用年数は違ってきます。

耐用年数といっても、実際に何年もつかという物理的な年数ではなく、あくまでも、税金の控除が何年受けられるか、という税金上の問題です。RC造の耐用年数は、以前は60年だったものが47年になりました。これは実際の耐用年数が減ったわけではなく、税金の控除を受けられる期間が47年になったという意味です。物理的、経済的な耐用年数は、建物の数だけ違います。

(明後日に続く。土、日は出掛けますので、月曜から再開します。宜しくお願いします。)



[不動産の資産価値を上げる方法 85]
高齢者、身障者対応にする。

高齢者、身障者向けの住宅にするには、まず、共用階段、玄関上がり框(がまち)、部屋相互間の段差などへの対応が重要です。

住宅内事故で一番多いのは、階段でも浴室でもなく、3ミリを超える微妙な段差でつまずいて転倒することです。まずは段差を作らないことが重要ですが、段差がある場合は、勾配の付いた板を付けるだけでも、転ぶ事故は減ります。ホームセンターで、そのような勾配の付いた板が売られています。和室の入り口が3センチほど上がっている場合がありますが、その板を付けるだけで、転倒防止に役立ちます。

マンションの場合は、コンクリートスラブ上に排水管を配管するため、トイレ、風呂部分が20センチ近く上がっている場合があります。このような段差を解消するのは、まず不可能です。他の床を20センチ上げなければなりません。天井高の低いマンションでは無理です。そこで、段差の部分にノンスリップを貼る、それを貼れるようにドアをアンダーカット(下を切って吸気をよくすること)するなどの工夫で対処します。

階段、玄関の上がりに手すりを付けることも有効です。トイレ、浴室などの、立ち上がる部分にも、手すりを付けましょう。手で引っ張ることにより、立ち上がりが楽になります。

センサー付足元ライト、大型スイッチなども有効です。コンセントに入れられた電線に足を引っ掛けて転倒しないように、マグネット式のコンセントがあります。ペット対応とするのも、高齢者対策のひとつです。

このようなハード的な対応以外に、ソフト的な対応も考えねばなりません。保証人、保証会社の保証の確保、医療機関連絡先リストや緊急時連絡先リストの作成などです。

高齢者、障害者に障壁が無いデザインのことを、バリアフリーと呼びます。さらに進んで、誰にでも使えるデザインは、ユニバーサルデザインと言います。バリアフリー、ユニバーサルデザインは、業界標準になりつつあります。中古物件はその流れに取り残されないように、対策を打つ必要があるでしょう。また、高齢者は、人口構成から見て、間違いなく増えていきます。その対策はしておくべきでしょう。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.11.06 13:07:11
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

ミカオ建築館

ミカオ建築館

Favorite Blog

eBASE(3835)---食品… New! 征野三朗さん

母親の誕生日 スシ… New! しょーですさん

週休2日の過ごし方が… New! コウちゃん9825さん

便乗値上げ。。。 yasuho consultingさん

今年はとてもやり易… MEANINGさん

格闘ジムから入居希… 白石ラブスノさん

全国公開模試(9/1) ねむdododoさん

エボおやじさん
波乗りニーノの楽し… niinoさん
不動産 夢の実現の… やっさんブログさん

Comments

原田ミカオ@ Re[1]:S造施工入門表紙案7を描いてみました(09/17) 仕立屋骨太さんへ ありがとうございます!…
仕立屋骨太@ Re:S造施工入門表紙案7を描いてみました(09/17) 教授のイラスト上手すぎます!!! 教授…
ミカオ建築館@ Re[1]:テラコッタ(10/27) 原田ミカオ=原口秀昭様を崇め奉る21世紀…

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: