点付溶接では、はずれやすく危険です。溶接の始端と終端では溶け込み不良、オーバラップ、アンダーカット、ピットなどの欠陥が起こりやすく、ショートビードでは欠陥の多い溶接となってしまいます。また溶かす金属が少量だと、急熱急冷で焼き入れと同じ効果となり、本体鉄骨が硬く脆(もろ)く、粘らなくなってしまいます。小さなピースの取付けではショートビードを避け、ビード長さを40mm以上取る、回し溶接をするなどの対策が必要となります。取付けは柱梁接合部などの塑性変形が期待される部分や、すでに塑性域にある冷間成形角形鋼管のコーナー部は避けます。仮設ピースの多くは既製品があり、工場にて溶接して現場に搬入されるので、そのチェックは製作工場にて行うことになります。 ・ビードbeadとは溶着金属によるビーズ状の部分。 EX 引張り荷重があまり見込まれなかったので、親綱掛けを角型鋼管の柱に点付溶接で取り付けた。 A ショートビードは不可で、ビード長さ40mm以上の溶接で取り付けます。(答 ×)