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強打黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 天頂の囲碁本譜ではただ一手、白90。この手だけを見てほしかった。だから異例の一手のみの譜とした。打たれてみればごく当然の一手であるが、聞きしに違わぬ、天頂の強打である。この一撃で、この碁は終わってしまった。黒の迂闊さが責められる、あっけない幕切れである。こんな一撃で終わってしまう碁を打ってはいけない。もっとも、こうなっては相手が天頂だろうと烏鷺だろうと関係ない気もする。極端な話、これでは銀星DS相手でも勝てないだろう。黒のこれまでのポイントが一瞬にしてすべて帳消しになってしまう、あざやかなKO劇だった。
2009.12.31
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忍び寄る危機黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 天頂の囲碁白78のやぐらノゾキは、じつは黒79とツがれて成功していない。白80と出てみても、黒81オサエにその右を切っても、この場合は下からアテられ、白ノビダシに上からオサエられて息切れである。続いて白81の左に切っても、黒に81の下にツがれ、ダメ1つの差で及ばず、黒から81の2路左シチョウと12-15切りが見合いだ。黒は当然、79とツギ、あくまで中央の白にプレッシャーをかける。白は80と一本出てはみたものの、以上の経過からここでやめて82にカケツイだ。一見、白の挫折のように見える。力をためてパンチを放とうとして手を戻したのだから…。しかし、これは実は攻撃の準備だったのだ。黒地にさまざまな味を残しつつ自分のいやみを完全に消し、次なる強襲を狙っている。魔婆斗は不覚にも、忍び寄る危機に気がつかなかった。黒83、85は手筋。これでカナメの白2子が落ち、右下一帯の地模様が安泰になった。白が88と出口を塞いだ時、黒は89とここを補強にかかった。ほっと一息、といった瞬間だった。だが、この黒89が敗着になった。
2009.12.30
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やぐらノゾキ黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 天頂の囲碁黒59の二段バネから61をキカし、黒63とトンだのは消しを兼ねた補強。しかし、これは後に上方から背後を衝かれる厳しい展開を覚悟しなければならない。白64切りから66のカカエは、60とノビて辛抱した時からの権利である。ここで魔婆斗がまた動いた。黒67―シチョウアタリである。白はきかないかと思いきや、68とオシて応えてきた。黒は僥倖とばかりに69にノビ出す。白70以下、あっさり下辺を囲わせてきた。右下方面の地はかなりの大きさになった。しかし、その代わり中央に白は厚みを加え、さらに黒の一団に圧力がかかる。黒77は、少しでも中央の白にいやみを残そうという手であるが、ここで白78がPCらしい一手だった。銀星や烏鷺も得意の、やぐらノゾキである。
2009.12.29
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魔婆斗の誤算黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 天頂の囲碁黒43は、魔婆斗の誤算の一手だった。白44と切られ、黒45から47としても、白には48から50とここを逃げ出す余地がある。黒53とシボってはみたものの、中央の白壁にへばりついた黒4子は、絶好の攻撃目標にしか見えない。明らかに黒、失敗である。黒57とカケツギ、白の断点を狙ってみても、58で勢力拡大だ。続いて黒は、左辺を活きておくべきだった。「なんとかなる」ぐらいに思っていたのだが、これは甘い。何しろこれまでのソフトとは比べものにならない攻撃力を持つ天頂だ。活きれるところは確実に活きておかなければならない。取りに来られても活きを読みきっていれば別だが…。中央の白模様が大きくなろうが、4子がいかに強烈な攻めを食おうが、左辺を活きておけば、黒、有望だったろう。とはいえこれまで押され気味だ。なんとかここで先手を取りたい…。魔婆斗の焦りが、さらなる失着を呼ぶ。
2009.12.28
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一本調子黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 天頂の囲碁白23には黒23とヒキ、ここが固まっては黒ありがたかった。しかし、続く白24に対し、黒25とここをトンだ手では28に打っておきたかった。黒25で右下から下辺にかけての黒の地模様はなかなかの大きさだが、白26以下露骨に決められ、32の攻めを食った。以下、白、一本調子の攻めであるが、これはこれでなかなかの迫力である。黒31に石がきて、右下から下辺一帯は、ほとんど侵入の余地がなくなったが、白32、34とされ、意外にここが窮屈である。白36オサエに黒37はくやしい気もするが、2-10のオキなども見えていて、これはやむをえない。白38のノビキリが気持ちよく、黒はなかなか反撃の糸口をつかめない。そうこうしている間に中央がだんだん白っぽくなってきた。いつの間にか右辺の白の一団への攻めなどは望めなくなっている。このままではジリ貧だ…。黒41は決断の一手。これに対して白42とオサエたのをみて、魔婆斗は黒43とハネダシていった。しかし、これは誤算の一手だった。
2009.12.27
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個性爆発黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 天頂の囲碁黒9の大ゲイマジマリで、右辺の白は、二間ビラキの余地を失った。しかし、それでもなおかつ、天頂は白10と一間にヒラく。黒11のワリウチは当然。白12と上を小ゲイマにツメてきたので、魔婆斗は黒13とヒラいた。ワリウチの鉄則どおり、ヒラける方を二間にヒラく。白14と白18に、はやくも天頂の個性が如実に現われている。コスミツケて立たせ、じっくり力をためて攻めを狙う―。これが天頂の基本戦略か?白16も、個性的といえば個性的である。こういう、価値のはっきりしない手は、案外怖くて打てないものである。下手をすると遊び手になる危険がある。そうは言っても黒17も、大場で逃せない。白18から20で、頼りなく見えた右辺の白が、いつの間にかそれなりの勢力になっている。明らかにこれまでのソフトにない打ち方だ。強い―。パンチを警戒しつつ、魔婆斗は左下、三々にツケる味をみて黒21。対する白22が、これまた天頂ならではの個性の現われた一手だった。
2009.12.26
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完敗モンテカルロ黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 天頂の囲碁出たあ!究極のオヤジギャグ…。お約束とは言え、ここまで見事に見出しを立てるとは、さすが魔婆斗、侮りがたし(…って、自分で言ってる)。これでトシもばれそうなもんだがそれはさておき。ついに奮発して、「天頂の囲碁」(以下「天頂」)を入手した。生きている間に、自分と互角に渡りあえるソフトにめぐり逢えるなどとは、夢にも思っていなかった。しかし、技術の進歩とは恐ろしいものである。聞くところによると、このソフトには、「モンテカルロ法」なる、新たなる思考システムが搭載されており、今までのソフトとは桁違いの強さだという。なんでもアマ二段とか…。それが本当だとすると、明らかに魔婆斗より強い。だが、壁が厚ければ厚いほど、こちらも燃えてこようというものだ。ストゼロのリュウではないが、「オレは、オレより強いヤツに、会いに行く…!」という気分になる。さて、この碁は本譜のタイトルどおり、「完敗の1局」である。どちらが完敗したかは、おいおい明らかになるとして、ともかく天頂の個性をとくとご覧いただく。黒1、3は、ここ一番で魔婆斗が使う布陣。初対決で三々などと極端な手は打てやしない。黒5のシマリに、白6のワリウチがなんとも個性的。早くも高いところに石が来る。うわさには聞いていたが、天頂は勢力重視。これまでの銀星とは対極の棋風である。黒7のツメに手を抜いて白8。いきなり二間高ジマリである。どんな布石になるのか…。わくわくするような立ち上がりである。
2009.12.25
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久しぶりに囲碁以外のテーマについて。私のHNの由来である、K-1の魔裟斗選手について一言触れておきたい。いろいろな掲示板などを見ると、結構賛否両論であるが、私は同選手のファイトは好きである。だからこんなHNを名乗っているのだが…。一番損しているのは、あのビッグマウスに似合わないファイトスタイルのせいであろう。誤解を恐れずに言えば、ボクシングの亀田興毅選手と似たタイプなのではないだろうか。つまり、口はファイター、手はボクサーである。亀田選手は、あんな(KOとるとか、しばき倒すとか)大口を叩かなければそれなりに玄人受けのするクレバーなファイトスタイルなのでは、と思う。かの内藤大助との一戦について、亀田の「消極的」ファイトを非難する声が多かったが、多分に感情論の気配が漂う。冷静に見ると、典型的なボクサーに対する内藤の無策がむしろ目立ったように思う。内藤選手も、決してテクニックを持たないわけではないのに…。K-1ヘビーでいえば、全盛期の佐竹が同じようにがっちり守りを固めて、相手の隙をついてポイントを取りに行く、非常にクレバーなタイプだった。佐竹のベストバウトは、マイク・ベルナルドをぐらつかせた後ろ回し蹴りの一戦ではない。ベルのヘッドバッドをあごにくらった一戦(私は会場で見ていた)か、武蔵に「疑惑の判定」で敗れた一戦(あれは1Rに佐竹が奪ったダウンを、武蔵は決して挽回していないと思う)、さもなけらばシカティックに勝った一戦ではないかと思っている。もともとKOを取りに行くタイプではないのに、相手を圧倒するようなことを言うから、派手な決着が好きなファンの反感を買うのだ。もうちょっと黙っていた方が得なのではないかと思う。魔裟斗が勝った試合についていろいろ言う人もいるが、あれはあれでやっぱり大したもんだと思う。ダウンを奪われても回復する精神力や、やはり取るべきところできちんとポイントを取って帳尻を合わせる能力は半端ではない。KOですっきりしたい、というならキッドやマイク・ザンビディスの試合を見たほうがよいだろう。考えてみれば、K-1MAXの主要選手には、強打を売りにしている選手はそんなにいない。クラウスにしてもアンディ・サワーにしても、クレバーなファイトスタイルで手堅く勝つタイプである。魔裟斗擁護論をぶつつもりで、なんだか他の選手ばかりをとりあげてしまったが、言いたいことはわかってもらえたと思う。格闘技はKOだけじゃない。こつこつポイントを稼ぐ試合でも、充分に見る者を熱くすることができるのだ。さて、魔裟斗選手もいよいよ引退とか。最後の試合は、どんな試合になるか、非常に楽しみである。ただし、柄にもなく派手なフィニッシュを狙って大味な展開になるようなことだけはやめてほしい。魔裟斗流の、見る者を唸らせるクレバーなファイトを貫いてほしい。ところで、私のHNの「魔婆斗」であるが、このキーワードで検索すると、意外とヒットするのである。しかも、格闘マスコミ関係と思われるものまで…(おいおい)。こんな間違いするのは私だけだと思っていたが、案外…
2009.12.24
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一日の長あり黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3200手以下はもはや蛇足であり、一気に最終手までご覧いただく。上辺および右上隅の白の悪あがきはひどく、人間同士の対局ならば「棋譜を汚す」手として厳しく批判される。かくして盤面の上の方では銀星が見せ場を作ったが、全局ではもはや烏鷺の勝利は動かしがたい。やはり所詮携帯型ゲーム機、これがDSの限界だろうか…。烏鷺はPCの面目をほどこした。流石にPCに一日の長あり、といった結末である。ところでこの碁、実はもうひとつオチがあって、双方で勝敗の判定が分かれたのである。つまり、双方とも自らの勝ちを主張したのだ。銀星はなんと、中央の黒が活きていると主張した。ならばなぜこの石のダメを詰めない?そうかと言って周りの白の石を死んでいると主張するわけでもないのだ。一方、烏鷺は烏鷺で、右上や左上のあいている点をダメと主張している…。コンピュータ囲碁選手権というものが存在するようだが、さぞかし勝敗判定は大変だろう。結局、人間の審判が不可欠なのだと思う。せめて死活判定が正確にできるソフトの出現を、早急に望む次第である。
2009.12.23
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魔婆斗、絶句黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3いま暫く、魔婆斗の解説でお付合いいただこう。魔婆斗「白58とは何でしょう…。三々に入って何が悪いのか。グズミからコウにされるのを嫌ったのでしょうか…。しかし黒59と打たれ、いずれにしても前途に明るい見通しはなさそうです」白60スベリに銀星は、黒61といっぱいに応じる。魔婆斗「白62では、せめて64にハネダし、開き直ってより広い上辺になだれ込みたかった。白62は急所をさらけ出した手です。これでは63に打ってくれと言わんばかり…」魔婆斗「白66もおかしい。ここは68に出て、黒の形にフシをつけるべきです。仮に66に切られても、白70にノビてこれは黒もてあますでしょう」魔婆斗「黒75は変です。この手では76の下にトンでワタっておくべきです。75と打ったため、白76から78に黒79と打たざるを得ず、白に81と打たれたら隅の白が活きてしまいます」しかし、ここで白80が信じられないソッポ。銀星のお株を奪うような一手である。黒81で、隅の白の息の根が止まった。魔婆斗「白92とはなんという手でしょう…。黒93と、こんなところをタダで侵入させて、よいわけがありません」白96も不要。しかし、もはや形勢は動きがたく、ゴールは寸前である。
2009.12.22
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一矢報いる黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3白18とは何とも不思議な一手だ。ナメているのか?しかし白20を見て、真意がわかった。黒が四子をツイだら、白23に引っ張り出そうというのだ。しかし、普通に黒に49の下にノビられてだめそうなのだが…?ところが銀星はこの脅しに屈し、黒21から23と何手もかけてしまう。白は悠々、22と先手でここの黒を取り、ますます勝利を不動にする。本来ならここで「レフェリーストップ」にすべきだが、じつはここからが銀星の見せ場だった。魔婆斗「白24はかねてからの狙いの様子見。対する黒25は銀星特有の一線好きの悪手で、白26では40ぐらいで、黒は困っていました。白26は働きに乏しく、今度は銀星が黒27以下、力を出す番がまわってきました」突如強くなった(笑)銀星は、黒35まで、厳しい追及である。白36の苦し紛れにも動じることなく、黒47まで、見事に左上に侵入してきた白を全滅させ、一矢を報いた。しかしまだ形勢は白よしである。黒49から51と、白にダメをつながらせて稼ぐが、ここの白が安全になったため、右上ががら空きになる。白58―。魔婆斗「普通に三々に入ればよいものを…」
2009.12.21
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大勢決す黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3じつは前譜で、すでに大勢は決している。黒1とここに眼を持ったが、白2でこちらが欠け眼となる。もはや黒の大石に活きる道はない。あとはCOMのあら探しだけが興味の焦点である。黒3、5に構わず白は4、6と大所にどんどん先行する。しかし―。魔婆斗「白8に続いてここを打ち、右辺を完全に活きておくべきです。ここさえ活きれば、上辺が手つかずでも、白に負けはありません。白10と、いまさらここを備えるのでは、前譜白100は、やはり疑問だったということだし、また、今打つなら4-17が正しい」黒11以下悪あがきをするのは銀星の悪い癖である。自らコウダテをなくしている。もっとも、銀星はコウ争いをしないので、コウダテは関係ないが…。黒15。出ました、得意の後手死に…。なんだか一方的になってきた。白16に黒17はやむを得ない。それにしてもここで白18とは…。
2009.12.20
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悪力・烏鷺黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3魔婆斗「白68はさすがに無理そうです。黒69とマゲて白70には、その下に切って、白が80にツイだときに78の1路左にトブくらいで、この黒はつかまりません。中央をカカエられても、大石をタケフで上辺につながっておいて、この程度の被害なら黒不満ないでしょう」しかし銀星には、この簡単なシノギが読めなかった。黒71から73と、中央の白への反撃をみるがこれは無理筋。白がツグと、その下へのサシコミがあるので72の左の一子を引き出す暇がない。しかしここで、白はなんと二子をツガず先に白74とカカエた。黒への攻めをあきらめたのか?黒は二子抜いて無事生還しもはや勝勢…のはずだったが、銀星も黒75とお付合い。いや、これは完全なソッポで、より罪が重かった。白は悠々と76のツギに手を戻し、黒いっぺんに苦しくなった。黒が80からアテて出てきても、いったん80の右にゆるめる余裕がある。黒77とアテてもきかず、白は78とここを完全に止める。魔婆斗「黒79はここをつながられると何の手がかりもなくなるのでやむを得ません。逆襲の火種を残しておかないと、かえってシノギがなくなるのです」しかしそうは言っても、白80にまわってはだんだん白の弱点がなくなってきた。黒81と眼形を求めたところでさらに白82にもまわる。なんだか白は切られてもここだけで活きてしまいそうだ。しかも、こうしておいて黒83の眼持ちに対して白84。露骨なトリカケである。黒は85といったんは反撃を見るが、白86とツガれ、よく見ると容易に活きない。恐るべき烏鷺の悪力である。魔婆斗「白88で92にコスんでいたら、この碁は終わりでした。黒は眼を持とうにもなかなかもう一眼ができず、白陣への手がかりもありません」しかし烏鷺も詰めを誤る。白88に黒は生気を取り戻し、89。白が99と眼をつぶしにくれば黒94に切って、次に91で右方に一眼を作ろうという算段だ。だが白は強気に90。黒91の切りに白92以下は強引な眼取りである。白94がうまく、これでここの黒の眼はつぶれている。黒97に白は98の方をツイでしまう。魔婆斗「白100はちょっと味が悪い。もうがっちり、5-18ぐらいにつながっておくべきでしょう」
2009.12.19
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荒ぶる皇帝黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3黒51といったんここを受けたものの、白52とコスまれて下辺の一団がいよいよ息苦しい。銀星は、黒53とダメつながりを打つ。魔婆斗「こういうところに手が戻るから、これまでの打ち方が薄かったということなのです」烏鷺はかさにかかって白54。これに対して黒が57に出て行くと白から55の下ツケコシがあるという仕掛けだ。黒はやむなく55の方を受ける。烏鷺は白56と強攻を続け、黒57、59に白58から60とこんなところに白石が来る。さすが「囲碁皇帝」、まさに「皇帝戦士」ビッグバン・ベイダー(古い!)もかくやと思われる、すさまじいばかりの突進である。これで上辺への殴り込みが有力な狙いになってきた。白62は手厚い備え。銀星も負けずに黒63から65とここを切り、逆襲の火種を残す。黒67とノビたとき、白68がまたしても強手だった。
2009.12.18
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白のペースに…黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3銀星は黒33とツケ、あっさり左辺を放棄した。白は左辺を下から受けていないので、黒が捨てた一子はキカシになっておらず、これは疑問だった。魔婆斗「そもそも下辺黒6-16などと、こんなダメみたいなところを打ったのがおかしい」白は当然、34とオサエこんでいく。黒35も薄い。しかし、白も36とダメを走る。黒37に白38ノビキリは気持ちのいい手。いよいよ攻撃態勢が整った。黒39に白40と堅く備え、黒41とふらふら打ってきたのに対し、白42と背中から迫る。ここで黒43が銀星お得意のソッポ。白から18-15にツケて右下の一子を取られながら根拠を脅かされるのを避けた手だが、ここよりも下辺から中央方面を急ぐべきだった。白44。急所の一撃だ。銀星も黒45と反撃するが、白は46とノゾいて48コスミ。ツボにはまってきた感じだ。魔婆斗「いよいよ烏鷺が力を出してきましたね。黒49とつながるのはやむを得ません。対して白50と好調の運びで、黒の一団をなお狙っています」本譜に入り一転、白ペースである。
2009.12.17
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不可解な応酬黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3左上、黒は定型どおり17とコスミツケた。右上と両方、選択権があり、まずはこちらを攻めて、右上は後からゆっくり料理しようということか。しかし、ここでも白は手を抜き、左辺18とヒラく。ここはそんなに急ぐところだろうか…?黒は当然、左上を連打する。しかし、それにしても19とは…。黒19では、1路下のフクレの方が普通だろう。白は20と二間にヒラく。大場先行のつもりだろうか。だが全体的に位が低く、上辺の模様が黒、いい感じだ。黒21。これもなんとなく感じの出た消しだ。対する白22はなんと言うか…。魔婆斗「白22は奇妙に見えますが、烏鷺独特の、力を頼んだ打ち方です。黒が18の下にオサエていくと、すかさず18の右にオシて白22が急所に来ている、と主張しています」黒は下辺に転じて23。ここで白は24とようやく右上をヒラいた。しかしここでもなぜか一間。魔婆斗「烏鷺の特徴として、狭くヒラいて力をためようとする傾向があるようです。しかし狭ければいいってもんじゃない…」黒25と上辺を立体化したのに対して、白は26をキカして下辺28。さすがにこれは低位で、上辺がいい形でまとまりつつある黒のペースになった。対する黒29ボウシに白30。ここを急ぐ理由は見当たらないのだが…。さらに黒31。なんとも不可解な応酬が続く。白は32とここを割って出て、パラパラしている黒を攻めにかかる。
2009.12.16
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風雲起こる?黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3右辺でのカカリ合いから、白は8と堅実に受けた。黒は9から11と定石どおりだ。魔婆斗「白8はともかくとして、10では11の下にハサむなどの機略がほしい気がします。目下の焦点は右辺での勢力争い。黒が10にコスめば定石どおり打って厚みと右上にカカった石との間隔がいい感じです。かと言って黒がコスまずに15-14にトベば、今度こそ白10に受けて、これは一本キカシです」魔婆斗の解説は話半分くらいに聞いていただくとして、黒11に白12とヒラき、白は下辺重視の構えだ。魔婆斗「右上、黒からハサめば、白は三々にフリカワってしまいます」黒は13とコスミツケて15にトビ、白を二立二析のコリ形に導こうとする。これに対して白16。なんと手を抜いて左上に転じた。挑発か?次に黒から右辺方面からハサまれたらどうするのだろう?早くも局面が動き出しそうな雲行きだ。
2009.12.15
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実験黒 銀星DS中級編 6目半コミ出し白 囲碁皇帝烏鷺3今回は趣向を変えて、COMvsCOMの対局である。DSソフトの銀星DS中級編(以下「銀星」)とPCソフトの囲碁皇帝烏鷺3(以下「烏鷺」)の対決である。烏鷺のバージョンがやけに古いのはご愛敬。予想し得ない手を放つCOM同士の対局、はたしてどんな展開になるか…。これはこれで一つの見ものである。両ソフトの設定を人間対COMにし、お互いの着手を「人間」の手番で入力するという、きわめて原始的な方法での対局である。やってみての感想は、一言で言って、「フラストレーションがたまること甚だしい」である。だが、考えてみれば我々のレベルの碁をプロやアマ高段者が見たら、同じような印象を持つに違いない。時にはそういう人たちの気持ちがわかる経験もよいだろう。新聞碁風に、「解説・魔婆斗」で綴ってみる。先番・銀星は中国流の構え。勿論これは、初期設定でそうしている(棋風は「勢力型」)。それにしても、COMの中国流とは、自ら横にしくものなのか…?白2が小目や目外しならともかく、三々なので、どっちに打っても同じはずなのだが、それだったら普通に縦にしけばよいものを…。早くも違和感満載の立ち上がりである。魔婆斗「黒は中国流ですが、地の好きな銀星のことだから、いずれ石が下に行くでしょう。白6カカリに黒も7とカカリ返して、一見乱戦志向。しかし力勝負ならば烏鷺に分がありそうです」
2009.12.14
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梅沢由香里のブリブリ光線今回も棋譜はなし。しょーもないヨタ話である。この前、久しぶりにNHK杯戦のテレビを見たが、たまたまその回が梅沢由香里の対局だった。本来、碁を打つ者として、「梅沢先生」とか「梅沢○段(段位は忘れた。じゃ、タイトルで呼べばいいか…女流棋聖と)」とか呼ばなくてはいけないのかも知れないが、囲碁を打たない人にもかなり有名で、もはや敬称なしの方がかえってふさわしいような気がする。「先生」なんてへたにつけると、「お前教わったのか?」みたいな感じだし、かえって気安いような気がする。長嶋茂雄に「さん」をつけないのと一緒だ。「長嶋さん」なんていうと、近所のオジサンみたいになってしまう。王・長嶋は「王」「長嶋」だろう。私にとっては、もはやそれくらいのイメージがある棋士である。よって、以下敬称なしで通させてもらう。さて前置きが長くなったが、その対局、なんと男流(とは言わないか…)棋士相手に梅沢由香里が見事に勝ったのであるが、その途中でこの人の恐るべき武器を発見した。中盤戦の後半だったと思うが、何か誤算があったのか、彼女が何かつぶやきながらしきりに自分の頭を叩きだしたのだ。解説者は「別にこれは予定どおりでは?」と訝しがっていたが、これが演技かどうかとか、そういう問題ではないのだ。とにかく可愛いのだ。このシーンを見た瞬間、私は「ゲッ、こいつやっぱり可愛い!」と思った。昔から可愛かったが、30+?歳にしてこの反則的な可愛さである。「こいつ」とはそれこそ失礼だが、まあ碁を打つと言っても別にプロを志すほどの身でもなく、街によくいるヘボな碁好きの一オッサンだから許してもらおう。率直な印象である。その時、梅沢由香里からは明らかにブリブリ光線が発散していた。テレビを通してさえ「ゲッ」なのである。盤をはさんで相対した対局者には直撃である。そこはさすがにプロの碁打ちであり、動揺したそぶりは見せなかったが、生身の人間だったらひとたまりもないだろう(まるで棋士が人間ではないかのような言い方だが、棋士は大変な修業を積んでおり「生身の人間」とは言えないほどの精神力をもっている)。その後の彼女の追い込みがすさまじく、鬼の強さで逆転した。勿論、実力も伴っており、まさか意図的に発射しているわけではないだろうが、かのブリブリ光線も何らかの威力はあったのではないかと思えてならない。少なくとも、小林光一が武宮正樹に対して敢行した、黒1右上隅星に対し白2を右下に打つという戦法よりは100倍ぐらい威力がありそうだ。あの可愛さは反則ではないだろうか。昔から女流棋士でも美人の範疇に入る人はいたし、梅沢由香里も飛びぬけて美人というわけではないが、これまでになかったタイプの女流棋士である。今でこそ万波姉妹のようなアイドル級の可愛さを持つ棋士もいるが(信じられない話だが、妹の奈穂二段をAKB48のメンバーだと思っていた人がいるという)。梅沢先生に話を戻すと、すでに30台だしそもそも人妻だし、可愛いからどうこういうことではなくても、やはり目の前でブリブリ光線を発射されると冷静さを失ってしまうのが男の性というものである。お色気とかそういうものともまた違う、「とにかく可愛い」、これは恐るべき秘密兵器だろう。まさかいくつも置かせたアマ相手の指導碁でも使うのではあるまいな(だからわざとじゃないって…)。指導碁では絶対に禁じ手にすべきである。なお、この対局の放送はYouTubeでもアップされたが、残念ながら光線発射のシーンはカットされている。
2009.12.13
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本日は棋譜はなし。これまでの対局(公開のもの以外も含む)から、COM(この場合は銀星DSだが)の弱点というか特徴を、いくつか挙げてみる。囲碁を覚えたてなど諸々の事情でどうしてもCOMに勝てない人の参考になれば幸いである。COMの特徴その1地に辛いというか位が低い、と言ったほうが正確かも知れない。とにかく下に石が行きたがる。「傾向が強い」などという次元ではない。序盤から「6目の両ゴスミ」を打ってくるし、「一に空き隅、二に両ゴスミ」というぐらいの打ち方である。2線のケイマなども大好きである。果てはまだ二間ビラキが残っている局面で1線ハネツギを決めてくることさえある。通常両先手と言われるヨセであっても、あまりに序盤では通用しないことを教えてくれるソフトである。その裏返しとして、厚みの運用は全くといってよいほどできない。対人戦では到底ありえない深入りも、平気で成立する。以上のことから、対COM戦の基本戦略としては、(1)COMの石が下に行き、あまりに小所にこだわっている間に中央に勢力を築き、大局を有利に導く。(2)逆にCOMに対抗して、徹底的にカラく打ち、相手の模様に深く殴りこんでいく。の2通りがある。(1)はいわゆる大局観にものを言わせる戦略で、こちらが正攻法であろう。そもそも「大局観」などという概念をソフトウェアが備えているはずもなく、どんなに自信のない人でも、まずCOMに劣ることはないと自信をもってよい。(2)は、いうなれば相手を侮った打ち方で、スリルを味わうにはこちらだが、ある程度対COM戦を重ねて、相場感覚をつかんでから実行すべきである。やはり初級の人には(1)がおすすめだろう。なお、「銀星DS・中級編」では、たまに「一の一」を打ってくることがある。これは仕様なのかも知れないがあまりに興ざめである。ぜひ改善してもらいたい。まあ「次の手」機能を使えばいいんだけど、あまりこの機能を使うと、一人で打っているのと変わらなくなってしまう…。COMの特徴その2戦線離脱特に激戦たけなわの時などにやられると印象に残るため、たびたびあるかのように思えてしまうが、実際には「たまーに」といった程度なのだろう。時々、いわゆる「ソッポ」、つまり目下問題となっている場所と全然違うところ、あるいは場所は合っているのだが着点がまるでピントはずれ、といった手を打ってくることがある。ゆえに、COM戦では「むさぼりは避け、ひたすら手堅く打っていればおのずからチャンスは転がり込んでくる」もっとありていに言えば、「何もしなくても相手が勝手に転んでくれる」のである。こちらから技をしかけなくても、いつか必ずチャンスは回ってくるのである。COMの特徴その3ワンパターン隅の定石など、決まった形しか打たない傾向がある。例えば…、○小目の小ゲイマガカリに三間にハサむと、必ず三々にツケてくる。○同じく、二間高バサミには、コスミ。○同じく、一間バサミには、一間トビからツケ。ほぼ毎回、碁形にかかわらずこう打ってくる。これを利用して作戦をたてるとやりやすいだろう。COMの特徴その4コウ争いができないこれはかなり決定的なことで、「銀星相手にはコウを狙え」が鉄則ではないかと私は思っている。まず2ターン以上のコウ争いをしてこない。どんなに銀星がコウ材有利でもである。極端な話、両コウ負けが残っていても、これを無限のコウダテとして活用してこないのではないか、とすら思ってしまう(まさかね)。「下手泣かすにゃコウしかない」なんて言葉もあり、初級の人にはコウは泣き所かも知れないが、とくに対COM戦に限っては、コウを恐れる理由はまったくない。むしろこちらが狙うべきである。フリカワリすら放棄してくるので、まったく無償でコウに勝つことすら可能なのだ。COMの特徴その5シラミつぶしには強いこれは珍しくCOMの強点についてである。部分戦闘でヨミが一通りの正解に収斂されるような局面では、やはりCOMは強い。銀星はそれほどでもないが、死活や詰碁の正確さは、COM全般について言えることである。とくにダメがつまってきた時は要注意である。COMの特徴その6ダメ詰めの勝負手COMの勝負手は、ずばり言って「アタリ」である。本当にこれしかない。およそ手になりもしないところを、平然と何手も続けてダメを詰め、最後にアタリまで打ってくる。人間だったら、いくらなんでも相手が気づくだろうと考え、こんなことはしないものだが(棋力が低い人は別)、COMにはそんな臆面などない。やけにダメを詰めてくるな、と思って油断して1目・2目の得を打っていると、いつの間にか変なところがアタリになっていて「アッ」ということになる。「対COM戦ではアタリの勝負手を消せ」が鉄則である。他に、タケフの出や、1線の石へのハサミツケ(アタリになる場合)などもお得意である。なお、「囲碁皇帝烏鷺3」の場合、「あっちこっち打ってアタリ」が必殺技(笑)である。まとめとにかく堅く打て以上をまとめると、COM相手に確実に勝つには、こちらからポイントを取りにいかないことである。KOを狙うなどは論外で、ヨミの世界に入ってから強烈なカウンターをもらう危険がある。以前にも述べた「丈和の訓戒」の第一で、まず自らの石を備え固めることが最重要である。そして、決定的な勝勢を確立したら、1目や2目にこだわらず、早めに勝負手を消すことである。「そんなことをしていたら強くならない。常に最善の手をめざすべきだ」というのはまさに正論だが、何しろ忍耐力の勝負になったら人間はCOMの敵ではないのである。COMの最大の強点は、計算能力でも順列組み合わせでもない、「忍耐力」なのだ。このことを忘れてはならない。なにしろ飽きるという概念が存在しない。そして絶対に投了しない。「心が折れない」のである。だから十手以上ものダメを詰めないと逆転しない攻め合いでも、平然とコツコツ詰めてくる。ところがこちらは生身の人間だ。「そんなとこ手にならないのに…」とイライラがつのると、つい注意力が散漫になり、ダメの数を数え間違えたりする。これが対人戦なら我慢できても、対COM戦となるとそうはいかないものである。したがって、対COM戦必勝の道は、「たとえどんなに油断しても絶対に逆転はない形勢を築く」ことである。それには、◎堅く打つ。◎こちらからパンチを出さない。◎断点やアタリは、できるだけ早目に封じる。である。これに「油断しない」「コウを恐れない」を加えれば、まずCOMに不覚をとることはなくなるだろう。COMに勝てるようになってから対人戦に臨もう、と思っている方で、どうしてもCOMに勝てない方は、以上を参考にされるとよろしいのではないだろうか。ただし、やはり碁の醍醐味は対人戦のかけ引きである。対COM戦では絶対に味わえない心理戦や構想力・大局観の争いを、ぜひ一日も早く味わうことをお勧めする。COM碁で行き詰って碁を投げ出してしまい、その面白さを一生知らずに終わってしまうとしたら、じつに残念なことである。
2009.12.12
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いつの日か…黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS考えてみれば、「3連敗4連勝」を演じたのは、銀星DSではなくて「囲碁皇帝烏鷺3」だった。これがPCとDSの差であろうか。「人類vsCOM」と銘うっている以上、やはり最強のソフトと闘わねばならないだろう。「天頂の囲碁」だろうが、「世界最強銀星」だろうが、これらのソフトを破ってこそ、「人類>COM」を証明できるというものだろう。いつの日かきっと、これらのソフトと一戦交えたいものである。実を言えば、本局の銀星は、これまでの銀星と違って、「銀星DS・中級編」である。確かに銀星DSよりは棋力向上が見てとれるが、まだまだ変な手が多い。さらに、勢力(厚み)の活用法がまるでわかっていない。しかもこの碁は、COMの棋風を「勢力型」に設定していてこれである。COM(少なくとも銀星)に関しては、アマシ戦法が極めて有力では、と考えた次第であるがいかがなものであろうか?
2009.12.11
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大碁の小碁黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DSこういう細かい碁というものは、じつに神経を使うものである。魔婆斗は、本譜ではひたすら計算に神経をすり減らした。白は73のアテという、絶対の利きを打ち逃したのが痛かった。黒73にまわっては、半目勝ちは動かない。白92のアテでオイオトシを防がれ(じつは見落としていた…)、白94に回れれては逆に半目負けか、と思われたが、冷静に目算しなおして、黒半目勝ちを確かめた。それにしても、中央をずいぶん大きく囲わせたものである。それでも半目、きわどく黒が勝っている。大碁の小碁とは、よく言ったものである。白100はお約束。こういう手が、COMの特色で、独特な勝負手である。むろん、黒101と応じて何事もない。最後は白92で一瞬、ヒヤリとさせたが、魔婆斗、劇的な(笑)半目勝ちで人類の面目をほどこした。かくて魔婆斗、ストレートの4連勝である。
2009.12.10
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細碁黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS白38のコウ取りに、黒39は自慢のコウダテ。これでこそ、アテから出て行く手を保留(さらには打ちそびれた)した甲斐があったというものだ。そしてここで、銀星の新たなる弱点が露呈する。それは…コウを争えないということだ。黒41コウ取りに、白42とノビ、いったんは44とコウを取ったが、黒45のコウダテに白46ときかざるを得ず、黒47の再度コウ取りに対し、もはやあきらめて白48である。銀星はコウ争いを続けることができないのだ。これまでの経験でいうと、必ずといっていいほど、2回以上のコウ争いをしない。COM戦の新たな教訓がまた一つ―コウ争いをし掛けよ、である。たとえ両コウという無限のコウダテを持っていても、銀星はコウ争いを避けるのではないか、そう思えてならないのである。黒49とコウに勝ち、黒再逆転である。白50とここをふさいだのに対し、黒51は勝ちを読みきっている。思わぬ細碁となったが、ゴールは間近である。
2009.12.09
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魔婆斗の勝負手黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS黒25は、とりあえずここの地を増やし、じわじわヨセての逆転をめざした手。しかし、ここで白は26からのハネツギを決めてきた。今までの鈍重さが嘘みたいな機敏さである。魔婆斗は完全にだまされた(そうか?)。冷静に30アテから32とここを止められ、中央をこんなに大きくまとめられては、細碁ながらもはや黒の勝ちはない。ただし…対人戦ならば、である。チャンスはすぐに訪れた。黒33と出て、ここの味を残しておいて35のハネ。白37とゆるめる一手なのに対して、じわじわヨセようとしたところ、なんと白36とオサエてきた。本来、こういうところは、ゆるめて「金持ち喧嘩せず」に徹するのが正しい態度である。これがプログラムの限界というものか。常にゆるめる設定にしてしまうと、コウダテ豊富な細碁の場合に支障が出るのだろう。自重すべきか、突っ張るべきかといった勝負勘をプログラムで実現するのはかなり難しいだろう。ともかく、黒にとっては願ってもないチャンスだ。黒37が、魔婆斗の勝負手である。
2009.12.08
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逆転黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS右下には、白から3の右のハザマをつく手が残っている。黒は1から3と、ここのいやみをなくした。黒5に対してその右を切ると、黒6で逆に白が取られる。白6は冷静だった。白8と打たれると、黒9と打ちたくなるが、ここは白スソアキなので急がないところだった。白12に、黒9の右に打ってワタってしまい、ここにわずかながら地をつけるのもあったが、魔婆斗は黒13と、先のサルスベリを悪手化する。白はようやく16と、本来ならノータイムで打ちそうなアテを打ってきた。どうやら中央を自分の勢力圏とようやく認識したようだ。白18以下のハネツギを決めて、白22。意外だった。ここに白が打つとは、どうしても思えなかったのだ。いつでもあると思っていた切りからアテて出て行く手が、これでなくなった。中央を大きく侵食する手は、もう絶望である。黒23のツギが余儀なく、白24に回られては、ついに逆転である。これで負けたとして、どの手が敗着だったとか、直接の明確な原因はない。要は全体的な打ち方、一連の打ちまわしに問題があったということだ。こうなる前になんぼでもチャンスはあったのだが、ついに打ちそびれた。いくらなんでも、COMを甘く見ていた。魔婆斗の方が「もろい…もろ過ぎる!」と言われる番だ([教訓]COMをナメてはいけない)。いまさら「ここでこうすればよかった」などと言ってもはじまらない。黒は長考の末、25と切り、さらに地を増やしにかかる。まだ細かい。じっくりヨセて、辛抱強く再逆転の機をうかがうしかない。
2009.12.07
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上は見えない?黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS黒75は、実は疑問だった。白76とさえぎられて生還の道はないのは承知の上だが、それにしても、後続手段との関連がない。黒77以下は、黒75と白76の交換とはまったく関係がない。白78ハネダシに黒79と切り、白80に備えたところで黒81から強引な突破をはかる。黒83にどうするかと見ていたら、白はやはり84と切ってきた。黒85とマガり、攻め合い含みの展開だが、結論を言うと、これは無理だった。白に87にサガられると、最後はどうあがいても攻め合い1手負けである。しかし、白はあっさりここをあきらめ、86と外からキカシにきた。こう打つくらいだったら、最初から84などに切らずに88から捨てて打つものではないか。黒は87と取り、さらに88のオサエに89切り以下、俗な打ち方で93まで、白からの味を消す。味を消すなら87の下とか、他に打ちようもあるのだが、欲張って攻め合い解消を狙っている。ここで白94は意外だった。確かに味はよいが、今必要かと言われると、疑問といわざるを得ない。余裕ができた黒は、95と1子をカカエる。白96とこんなところで後手をひいてきたので、楽勝とばかり、黒は97とじわじわ削減にかかる。場合によっては、囲わせても勝てると見ている。何より、8-9からの突破を、最高のタイミングで打とうとしている。白98。ここでこの手か?あくまでも下にしか目がいかない銀星である。まるで上は見えていないかのようだ。黒は半ばあきれながら99と受ける。
2009.12.06
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突入黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS白56はどうだったか。下辺あるいは左上を止めて大きく広げたかった。こういう手を打つから黒になめられるのだ。この手は、あまり備えになっておらず、打つならもっと他の場所がある。また、中央がまとまった場合、自らの地を1目減らす手になり、みすみす1目損をする結果になるのだ。黒57とかねてからの狙いを打ち、さらに地を稼ぐ。白58に黒59は手筋。こう打って、後に14-1のハネに白がオサエたら切ってコウの狙いを残し、白がオサエにくい状況を作る。白60に黒61と、ただ一つ残った傷をふさぐ。これでコウが生じても破られる地はない。それにしても白にずいぶん大きな模様を張らせたものだ。「まだ大丈夫」と思っているうちに消し時を逸する―これが対模様戦の難しさだ。白62とようやくここに石が向かう。しかし着点としてはどうだったか。いずれにしても黒が堅いだけに一手で止めるぴったりした手がない。それもこれも左下のワカレが白大いに疑問だったからだ。黒63コスミツケ。いよいよここを突破にかかる。とは言ってもこれは様子見で、白の応手を見ている。64にオサエるかその1路右にユルめるか。ユルめれば上方を黒から突破する手はないが、なんとなく穴だらけで白、味が悪い。銀星は長考の末、64と決断のオサエだ。こうなると黒65とハネ、白66にも切りからアテて出る手で頭が出る。ところが魔婆斗は、ここを保留して、67にハネアゲた。左上は、白からアテ1本で止められてしまうが、なかなかそうは打ってくるまいとタカをくくった手だ。白68とハネ返したのに対し、黒69と切り、またも稼ぎにかかる。白70と中を厚く打たれると、さすがに模様の広がりが不安だ。だがここは腹をくくって黒71から73。白は74とここをぴったり止める。さすがに突入の時期だ。66の下の切り以下を保留した強みを利して、ついに黒は75と模様に殴りこむ。
2009.12.05
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白、大模様黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS黒のサシコミに、白41の方をツグと、黒は51以下、隅をカミ取ってしまう。白40の方のツギだったので、黒41とポン抜く。これで上方への出口も確保できた。白42といまさら打っても全く黒に響かない。黒はさらに43と隅をハネ、ひたすら下を打つ。こうなるともはや挑発だ。白44。さしもの銀星も、ようやく中央経営を志したようだ。だが魔婆斗は、ここでもハイズリ作戦を徹底する。黒45は、隅の石を盛り上げ、15-2のツケを狙うと同時にいくばくかでも中央戦に参加させようという手。これはともかくとして、続く黒47とまたも二線。白から逆に18-6に打たれるのを嫌っている。白48といよいよ中央が白っぽくなってきた。黒49は当然。これを思えば、白48では先に左上に何か仕掛けて先手でここを封じ、下辺を止めたかった。黒49を見て、銀星の手(手じゃないだろう…)が止まる。どうにもうまく止める手がないのだ。49の右にツケると、普通にハネられてその後に打つ手が悩ましい。かと言って、50の1路上だと、ハザマがあく。長考の末、銀星は白50にケイマした。だが、これだと48の1子との間があいている。魔婆斗はほくそ笑み(?)、まだ大丈夫とばかりに、黒51のカミ取りにまわる。これはがちがちに活きている石から地を増やす手で、本来疑問だが、魔婆斗はとにかく、効率が悪くても確実に地を増やし、後から崩れないようにしている。つまり、力をためているのだ。また、これで4隅取った形でもある。白54に石が来て、ついに大模様出現である。いくらなんでも、こんなに大きく囲わせていいのだろうか。
2009.12.04
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徹底して辛く黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS白22に黒23はこの一手。これに対する白24はおかしい。こう打つなら22と打つべきではない。白22と打った以上、俗でも黒23に対しては白25にツキアタり、黒にその下をハワせてさらに25の右上にハネ、黒に低位を強いるべきだ。たとえ変な手であっても、その後の打ち方に一貫性がなければならない。一貫性のない手筋は、一貫性のある俗筋に劣る(新格言?)。黒は25とツキアタり、これで39へのサシコミを見てこの石は安定したとふんでいる。白26。もはや定番となった、銀星の大好きな二線である。しかしこの碁は、利かされになってもとにかく堅く打とうと心がけていた魔婆斗は、じっと27に受ける。これを見て銀星は、白28とようやく右辺を割ってきた。普通二線の前にここだろうと思うのだが。黒は右上・右下ともがちがちに堅いので右辺は急がず、下辺29とカドに打ち、白30に黒31とサガる。徹底して辛く打っている。白32と左辺をツメたのに対し、黒は33と右辺を下からツメる。そして左上、黒35がお返しの二線だ。あくまで辛い。さらに白36に黒37とオシ上げ、隅を完全に囲ってしまう。白38とようやく両者初めて五線に石が行ったところで、ついに黒39。ごついサシコミである。
2009.12.03
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またか…黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS黒の変則ガカリに対し、白は12と三々に受けてきた。黒は13と大ゲイマにヒラく。続く白14の四線へのヒラキを見て、黒は15とスソを払った。あくまで地に辛く打つ作戦だ。これを打たないと、銀星は必ず17-17にツケてきて、隅に潜り込もうとしてくる。どんな碁形でもである。そうなると非常に興ざめである。魔婆斗が極端に低い手を打つのは、相手に好きな碁を打たせない、というより、興ざめな展開を防ぐ意味が強かった。白は当然オサエると思いきや、手抜きして16と右上にカカる。黒17の堅い受けは、ここで先手をとって19のハイにまわる注文である。これが1路左のケイマだと、次に右辺にヒラキがいる。これに対して白が手抜きなら、無論上辺に打ち込む。堅い受けは、次に強打を放つ準備なのである。白が18と上辺を構えたので、黒は右下19とハイ、白20にさらに黒21と二線ハイコミだ。徹底して下を打つ、というより、銀星に下を打たせない作戦だ。これに対して、白22がまたなんとも異様な手だった。またか…こちらが何もしなくても勝手に転ぶ…いやな予感がする一手である。
2009.12.02
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両三々黒 魔婆斗 6目半コミ出し白 銀星DS「七番勝負はどちらかが4勝するまで終わらない」―これは有名な格言だが、こうも力が開いているとあてはまらないのでは?というむきもあろう。しかしさにあらず。ここまで魔婆斗の3連勝、しかもいずれも100目を超える大差での勝利であったが、危なげない碁というわけではなかった。現に、かつて魔婆斗はCOM相手に「3連敗4連勝」というきわどい勝負も演じている。まだまだ、何があるかわからない。本局では、銀星の奮起を期待したい。さて、黒1、3の両三々は、魔婆斗の好きな布石である。本局は、ひたすら地にカラく打とうという決意をこめての布石だ。対する銀星は、初めの方こそ白2の目外しから4の星だったが、6、8と三線に石がいく。さらに白10と小ゲイマに構える。このソフトはどうしても地が好きなようだ。特に二線など大好きで、序盤早々から「6目のコスミ」をよく打ってくる。魔婆斗も、意地になって黒11の二線ガカリ。なんだか「潜り合い」になりそうな展開だ。
2009.12.01
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