南風一の世界

南風一の世界

2011/10/29
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   二人並んで   南風一


俺は5、6分遅れて

きみは15分遅れてやってきた


講師は国府候補地という場所を15、6年掘り続けても

何もなかったので

他の候補地を掘ったら

そこから国庁正殿が出たという話をした


俺が小声で

「早乙女さん、15年ですよ。

 これから15年続けますか?」

と問うたら

「私はいいけど

 南風さんは15年したら危ないわね」という

確かにそうかもしれない


長い講義が終わって

きみが立ち上がり

ボランティア仲間が後ろを通るので道を譲るとき

俺の二の腕がきみの太腿からお尻に触った

やっぱり柔らかい


ほんの2、3秒だったけれど

俺が調子に乗って腕を押し付けていてもきみは

全然気付いていないようだった

こんなに簡単に触れることができるきみの身体とは

何なんのかな?と想う


きみの意思とは無関係な身体

なぜそんなに魅力的なのかな?

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Last updated  2011/10/29 09:50:35 PM
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