節分 南風一
今年も節分が近づいて
スーパーマーケットの店内には処狭しと豆が並ぶ
節分には歳の数より一つだけ多く豆を食べる
大人は年々食べる数が増えて豆だけでげっぷが出そうになる
生まれたばかりの赤ちゃんは1個食べようにも
歯が生え揃わなくて1個食べるのも難しいだろう
1年が過ぎれば豆1個分の知恵が増えたかといえば
そうでもない気がする
ただ歳月の流れに合わせていたずらに年齢だけ重ねる
57歳の大人にしてみれば
56歳のときと57歳の時で取り分け何かが変わるというものでもない
2年前の春先にキトラ遺跡の極彩色の壁画を見学に行こうと
友だちを誘った
つい昨日のことのように思うけれど早くも2年が過ぎていた
この調子で行けば
2年なんかあっという間に過ぎて
気が付けば定年を迎えていたということになろう
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