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先週末、もうひとつのサプライズがありました。
先日、番組にゲスト出演していただいた
料理研究家でフードコーディネーターの
田中愛子さんのお宅で、
『晩秋の偲ぶ茶会・・・一輪忌』が行われ、
お誘いを受けてお邪魔いたしました。
木戸門をくぐって左手にある玄関に入りますが、
前方のテラスの奥には
実のなる木々やハーブガーデンも見えています。
玄関を入ると、友人で俳優の滝田栄さん作の
木彫りの仏像「花地蔵」が,柔らかな表情で迎えてくれます。
ご主人は闘病中でさえ、知人友人にご不幸があると
全紙サイズ(136×70cm)の和紙に般若心経を書き、
ご供養なさっていたと聞きました。
この、花を抱いているお地蔵さんにも
朝起きてみると般若心経を書き込んでいて
びっくりしたと愛子さんからお聞きしました。
庭のスダチが枝ごと盛られて・・
2階のお茶席に案内されました。
階段を上がりきると坪庭が眼に入ります。
織部流扶桑派の宮崎操虹さんから
茶室にどうぞ、と招かれました。
流祖、古田織部の織部流です。
初めてづくしで緊張です。
床柱にまずおどろき。
ご主人が第一線から退かれたときに
家を1/4に縮小したと伺いましたが、
随所にこだわりが・・・。
主屋の茶庭にあったつくばいを移して坪庭をつくり、
床柱は「ずっと一緒に来たのやからな」と
庭のもみじの生木をどんと据え、
桜の木の一枝を棚の飾りに、庭の百日紅の幹を長押に、と
思いをこめたその茶室は、大鶴さん(註:大工)の腕の冴えが
一層映えて洒落たあたたかい、趣のある和室になりました。
―田中愛子著 I miss you もう一度会いたい― より
床の間の軸はご主人の田中裕(ゆたか)さんの書です。
中国の詩人、杜甫の詩で
鶴は老いても万里を飛び、飛びながら死ぬこともあるそうで
そうありたいものだと常々主人が言っていた、と愛子さん。
お茶花は椿の西王母(せいおうぼ)と山ぼうし。
淡いピンク色がきよらかです。
主菓子は京都、紫野の源水。
扶桑流のお社中の方々のお点前で
お薄をいただき、順にお道具を拝見します。
初めてづくしで不調法なことでしたが
おもてなしのこころがうれしいひと時でした。
お茶席が終わると、一階のダイニングで
ワイン席がまっています。
ワイン席の様子は続編で。