☆たー☆のヒトリゴト

December 26, 2010
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ども、☆たー☆です
おばんです


何気に今年も終わるんですな...
今日は23日と全く同じ内容で吹奏楽のRHでした。


ビックリするくらい同じスケジュールでね
書く事ないんです。


だから、昨日から勝手にアンコール企画をやってるんです。
ほら、年末に放送する民放の昼間だと思って下さい(笑)


では....



10円玉の落書き




「ねね、屋上に行こう?」


屈託の無い笑顔が俺だけの為に輝いていた。




大きな駅なのに人通りの少ない階段を上って行く
ここで過ごす短い時間が永遠になればと思わずにはいられなかった。



「ねぇ、ここって10円玉で削れるんじゃない?」



彼女の目線は落書きだらけの壁
小さな窓の窪みの窓の外


いつもは家路を急ぐ人々が見えるのだが今日は違った。
夕日が後から彼女を照らしていた。


逆光でまぶしかった。
それでも俺は目線を彼女から離す事はできなかった。
こんなにも誰かを愛おしいと思った事はこれまでなかったんだ


俺の視線に気がついたのか
彼女は突然振り向いて笑いながら話しかけた



「ねぇ、何見てんのよ。」

  「お前だよ。」



「やだ、バカ、恥ずかしいでしょ!こっち見ないでよ」

  「いいじゃんか...好きな人を見ていたいって思うのは普通だろ」



甘酸っぱいやり取りが新鮮だった
照れてる彼女の顔が一瞬何かを考えていたのか、急に真顔になった。



「ねぇ、今日っていう日を覚えておく事って出来るかな?...10年くらいは覚えておけるかな?」



唐突な質問に答えが出ない


「ど、どうかな?何かあれば覚えておく事は出来ると思うけど...お前は?」




チョットだけ悲しい瞳
欲しかったコタエを俺は出してあげれなかったんだろうな...



「そんなコタエいらないよ...バカ!」

  「バカって言う事ないだろうよ...何かあれば覚えてるって言ったじゃん」



「そうだよね...実際...私もわかんないな...10年後も覚えておく事って難しいかもね」




少しの沈黙
何を切り出せばいいのかわからなかったよ。



話題を変えるべきだったのか
それともお前との事は何1つと忘れないと言えば良かったのかな


そんな時だった。
何かを思い立ったのか突然笑顔で俺にこう言って来た。



「ねぇ、10円玉ある?貸して?」

  「あぁ、あるよ。」



小さな窓の窪みに向って何かしている彼女
狭いスペースで手の先で何をしているかはわからなかった。



俺は彼女の横顔をずっと見つめていた。




「できたー」



笑顔で俺にそう言うとスグに帰ろうと言い出した。



「何したの?見せろよ」

  「ダメだって...」


「はぁ?見せろよ」

  「じゃぁ、[今日]を覚えてるって約束してね」



俺は彼女の手の先に目線を落とした。
そこにはこう書いてあったんだ




「○○ ××(名前)のバカ........のハンタイ」




10円玉の落書きはこうして出来上がった。








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Last updated  December 31, 2010 01:18:44 AM
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