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神坂俊一郎

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Feb 27, 2021
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カテゴリ: サヴァン症候群
寒いかと思ったら突然4月並みの暖かさ、しかも朝は零下ですから、朝昼の寒暖差が異常、と思えばまた寒くなって、今冬は変です。
さて、続きです。

火事があって、猫たちを全て失って、しかし、家は綺麗になって、一郎君には怒涛の1年でしたが、退職して再雇用で働いていることもあって、仕事も楽になりましたし、もうやることはなくなったような気がする彼でした。
サヴァンの彼にとっては、これもすべて予知済みでしたから、余計に自分でやることは思いつかなくなってしまったわけです。

そこでようやく自分の人生を振り返ることにはなったのですが、元々彼、感情だけでなく基本的な欲求にも問題があったのです。
それでも、不思議なことに仕事に関する意欲には何ら問題はないというよりも、仕事だけでなくすべてが大したことではないからと片付けていたのが実態で、やるべきことはさっさと片付ける合理性で、結婚、子育て、家づくり…全て片付けていました。
ところが、普通の人間が持つであろう欲求、欲望に問題がありました。
というか、それらが理解できないのです。基本的な生理的欲求ですら、睡眠はそれほど問題ありませんが、食欲からして普通ではありませんでした。
執着がないと言うのか、必要最低限食べられればよいという感覚で、積極的においしいものを食べたいという欲求が無かったのです。
まあ、これ、小さい頃に食べるものが無いと言う経験をしたことも影響しているのかもしれません。
ですから、食べることができれば有難いと感謝していて、妻の美奈子さんの料理に文句を言ったことはありませんし、出張に行っても、当地のおいしいものを食べようと言う感覚がなく、むしろリーゾナブルに栄養を補給できればそれだけでよいという感覚だったのです。
その分、お土産を買って帰って、家族にはおいしいものを食べさせようとしていましたから、家族に対する思いやりはあったのだと思われますが、逆に自分自身に対しては欠けていました。
そして、普通の人間なら更に理解できないのが、性欲だったでしょう。
欲望が全くないわけではありませんし、ちゃんと美奈子さんと言う奥さんも居ますし、このところご無沙汰ではありますが、彼女とのセックスはちゃんとやっていました。
しかし、自分の欲望を満たすためにセックスするという感覚はなかったのです。
では、何のためかと言うと、美奈子さんを安心させたい、喜ばせたいと言う感覚だったのです。
20歳過ぎて彼女と付き合うまで欲望を感じた相手が居なかったかと言うと、それも違うのです。
彼の異常な所は、結婚前提で付き合い、周囲が恋人と認めるぐらいに親密になっていた相手であった大学4年の時の木下優佳さんにも性的な欲望を全く感じなかったのです。
30年後になって、大変なナイスバディーの彼女でしたから、もったいないことをしたなあと思ったのが間抜けですが、ツインソウルと見抜いた摩耶美紀子さんも、魂の上では双子でも、肉体的な関係になる相手ではないと予知しましたから、彼女に抱きつかれたこともありながら、さらっと受け流していました。
これ、美紀子さんの方が彼よりも更に上手で、質が悪いと言うか、抱き着いて挑発しておいて、面白がっただけで、それ以上は考えなかったのです。
逆に、単なる男女を越えたよい友人にしか見えなかった聖護院真智さんの方が、セックスしてみたいと感じていましたし、真智さんも、彼のことは好きで、セックスしてもいいかなと思ったのですが、彼女の場合、長男の彼との結婚は戦前(第二次大戦前ではなく、応仁の乱前の意味、京都では本当にそう言うのです。)からの旧家の聖護院家を守るには不都合との変な理由だけであっさり諦めましたから、お互い相手に対する欲望は、全く通じていなかったわけです。
いや、一郎君には、美紀子さん同様真智さんも、自分が結ばれると予知した相手ではないから、手も足も出さなかったと言うのが真相だったのかもしれません。

そんな一郎君ですから、言ってみればレベルの低い欲求には縁がありませんし、肉体的にも、酒もタバコも恐らくドラッグも効かない特異体質ですから、何かに依存することもないのです。
だから、本人は至って堅実で、贅沢とも縁がない生活を続けました。

一郎君のセックスの唯一の例外?の美奈子さんですが、出会いからして非常識と言うか異常でした。
一郎君は大阪出身、美奈子さんは山形出身で、東京で出会うまでに全く接点は無かったのです。
その全く見ず知らずの美奈子さんを、就職した東京の会社の入社式で一目見ただけで、結婚する運命の相手だと見抜いたというのですが、それもサヴァンの予知なのです。
しかも、大阪出身京大卒の一郎君と、山形のかなり田舎の出身で頭は大変良いものの高卒の美奈子さんでしたから、氏も育ちも大きな差があり、現実的にはなかなか難しい組み合わせです。
一目ぼれならぬ即決で妻めっけと決定した一郎君に対し、美奈子さんは、夫にする人は、自分より頭がいい、酒もタバコもやらない、お金に堅実、女性にも誠実との理想がありました。
そして、彼は自分の理想を全て満たす夢のような男性でしたから、気にはなっていたのですが、周囲からは、高学歴のボンボンと田舎娘の組み合わせはあり得ないと言われましたから、諦めていたのです。
それが、不思議なシンクロニシティーの結果、大変真面目に、今時珍しい、いや、当時でも珍しかったかもしれない結婚前提、セックス抜きの交際がスタートすることになったのです。
その時も、母と妹に、結婚相手を見つけたと報告し、山形出身の高卒であることには有無をも言わせなかった一郎君に対し、美奈子さんは、それとなく家族に話したところ、絶対うまく行くはずがないと誰も賛成してくれなかったのです。
適齢期の普通の男女なら、結婚イコールセックスを匂わせるものですし、美奈子さん、今まで付き合った相手は、もろやらせてくれの下心が見え見えでしたから、所詮男はそんなものかとの諦めがありました。
しかし、大変堅実な女性でしたから、1回か2回デートしただけで迫られると、その下心が嫌になって続かなかったのです。
もっとも彼女の場合、下心だけで嫌だと思って断った相手が多かったのですが、やらせてくれないなら用はないとあっさり捨てられた相手も居ましたから、男性に心を傷つけられた経験もあったのです。
ところが一郎君は、最初から結婚前提に応じながらも、全く下心を感じさせなかったのです。
こんな男は初めてでしたし、彼女の理想の男性の条件を全て満たした上に見栄えも悪くないのですから、美奈子さんの方がどうしても彼と結ばれたいと願うことになりました。
サヴァンの一郎君は、彼女と結婚して、一戸建ての家も建てて、子供と猫と一緒に住んでいる未来まで予知しているのですから、結婚の約束だけで十分なはずと、彼女の不安が全く理解できません。
美奈子さんは、お互いの家族の了解を得て事実上婚約したのですから、セックスしてくれてもいいのではと思って期待していたのに、全くその素振りがなく、兄には彼は××(要は、性的マイノリティー)なんじゃないのかとからかわれていました。
その結果として、思い切って美奈子さんの方から迫ることになったのですが、一郎君はすんなり受け入れて結ばれたのです。
それで一郎君は、美奈子さんを、母や妹だけでなく、親代わりになってくれていた佐々木氏にも紹介したのですが、母親と上の妹は、美奈子さんのことを家柄も学歴もない田舎者と蔑んで冷たい反応でしたから、彼は、大卒でも家事が何もできない女(要はその二人のこと)と、高卒でも家事ができ、すばらしく気くばりのできる女性、どちらが人間的に優れていると思うか、と二人の痛い所を突いて強行突破したのです。
佐々木氏は、美奈子さんを一目見て気に入ったことと、一郎君が中卒の自分のことを、学歴はなくとも才能豊かで人間的にも素晴らしい人間だと評価してくれていたこと、そして、彼の妻も高卒だったことの3点から、一郎君は素晴らしい女性を見つけたと祝福したのです。
それで、結婚することになったのですが、結婚式の費用は、美奈子さんの佐藤家側は、家長となっていた長兄が負担したのですが、神坂家側は全て一郎君が自分一人の稼ぎから貯金したお金で負担したことも、彼女の家族には信じられないことでした。

そして、結婚したら、釣った魚には餌はあげないという男性も居ますが、彼の場合は、妻の美奈子さんには、とにかく良いものを経験させて彼女を磨き上げようとしました。
具体的には、美術館に連れて行ったり、高級なイギリス製の陶磁器類を実家から持ってきて使わせたり、宝石や毛皮も、惜しみなく買い与えたのです。
結果として、最初はもろ田舎娘だった美奈子さんが、1年で上品な若奥様に変身しましたから、美奈子さん自身も、感情を感じさせない変な人間だと感じながらも、自分はとても幸せなんだと思うことができたのです。

続く。
画像は、朝は零下5度にもなる寒さながら、庭に咲き出したお花です。
今朝見たら、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、そして梅が咲いていました。











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Last updated  Aug 8, 2023 11:09:23 PM
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Yoko@ Re:ヤマトタケル異聞8(10/04) 記紀とは違うヤマトタケルを興味深く拝読…
Yoko@ Re:ヤマトタケル異聞1(09/21) ずうずうしくリクエストをしたYokoです。 …
Yoko@ Re:ヤマトタケル?2(04/19) 21日のご返信に気が付かず、ご返信せずに…
神坂俊一郎 @ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ アメーバブログも確認したら全…
神坂俊一郎 @ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ 既に発見されたかも知れません…

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