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今週も保護者の方との2者面談が続いている。そんな中、家庭での勉強について聞かれることが多いまでそのことについてわたしの考え方を書いておこうと思う。質問 家庭でどの程度子どもの勉強に関わったら良いのでしょう?これは親がある程度の学力があり、子どもの勉強をみることができることを前提にした質問です。また、小学生などの学習ならば多くの親が教えることは可能なので、わからないといっている子どもの学習をどこまで見てあげて良いのでしょう? という質問でもあります。わたしはこんなふうに答えます。続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/家庭での勉強についての質問と答え/
2019.04.15
新学期がはじまりました。新しい学年になり、新しいクラスになり、いろいろな意味でスムーズに学校生活はスタートしているのでしょうか。今日は、そんなこの時期に、学習面で気をつけなければいけないことを学年ごとにまとめてみました。中1生 学校の勉強はそれほど難しくないはずです。というよりも、こんなもんなの、と拍子抜けしているはずです。ですが、そこで安心しないこと。あくまでも学校の学習は「最低限」と考えましょう。出来て当たり前です。とくに数学と英語はほとんど授業が前に進みません。そんなペースにあわせることなく、しっかりと自分の目標を持って学習を進めましょう。たとえば6月1日の英語検定試験を・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/新学期にあたり中学生がその学習で注意すべきこ/
2019.04.10
ノートの取り方で最も大切なことはノートは「自分のため」にとるもの。決して「人に見せるため」のものではない。ということです。最近は、中学校で「ノート提出」なるものがあり、女の子を中心に「美しいノート」を作る傾向があります。これって本末転倒です。ノートは「自分の復習」のためにとるものです。あとで「あの授業の時に習ったんだけど」とノートをめくってみると「あっ、こういうことだったんだ」ってわかるノートがベストです。正直、教科担当の先生の評価が高いノートってあんまり良いノートではないことが多いです。いいじゃないですか。ノート提出で評価が低くたって。そんなことのために「美しいノート」を作っても、結果的に自分の実力にはつながりません。高校入試では「あくまでも入試得点が“主”」であって「学校成績は“従”」なのですから。それでは具体的に「自分の復習」のために作るノートのコツです。※ 日付と見出しを必ず付ける※ 余白を十分につくる※ 適度に色分け(最大で3色)する※ フリーハンドで書く(定規は使わない)※ 授業の流れをノートする※ 図表を加える(あとでコピーを張っても良い)※ 自分なりに決まった記号を使う※ 付箋を有効活用するこんなところでしょうか。とにかく「自分なりのルール」を作っていくことです。ポイントという文字をという記号化する、などといったことです。これを付箋で代用するのも良いでしょう。男の子などに多いのですが、字が小さくてノートにびっしりと文字を書いていく子がいます。絶対にダメです。「ノートはムダに使う」というのが鉄則です。機会を見つけて「良いノート」のことについて続きを書きます。miyajukuの生徒たちには「良いノート」の見本を今月のお知らせと一緒に送りましたから参考にして下さい。
2019.03.26
中3生は県高校入試まで2週間とちょっとというところまできました。昨日、うちの中3生に話したことですが、ここからの学習について書いておきます。まず、ここからは毎日、5教科を少しずつでも良いので必ず学習することです。入試は5教科すべてです。計算や英語の語句問題、漢字などといった基本問題は絶対に落とせません。先ずは、そうした演習を少しずつやることです。数学 問1〜問3までの計算、小問総合の問題を毎日15分〜20分は必ず・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20190128/
2019.01.28
効率的に暗記する方法は「かけ算九九」を覚えるのと同じです。かけ算九九を覚えるときにノートにまとめたりしましたか? ぜったいにそんなことはしなかったはずです。ひたすらに口で唱えて覚えたはずです。そんなことを書きました → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20190109/
2019.01.10
私立中入試も県高校入試も大学入試センター試験も、試験というものには必ずある一定の傾向というのがあります。ただ、傾向を知っただけでは何の意味もありません。傾向を利用した対策を立ててこそはじめて意味が出できます。たとえば・・・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180105/
2019.01.05
昨日もちょっと書きましたが、大学入試センター試験の問1論説文の読み取りについてです。ある意味では、神奈川県入試の問4の論説文(説明的文章)や私立中学入試の説明的文章の読解にもつながることです。まず何をするか。すぐに問題文を読み始めたりせずに、問題文の最後の所にある題名をみることです。どんな入試問題でも著者名と出典が文章の最後に書かれているはずです。たとえば、今日の高3がやった問題は「暇と退屈の倫理学」というものでした。ここから「暇と退屈が対比的に書かれ、そのふたつと人と人との関係を律する“なにか”について書かれた文章」ということがわかります。これがわかるだけでも読解にはかなり有効になります。つぎに・・・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180104/
2019.01.04
「ドラゴン桜」という漫画がパート2の連載を開始しています。今回の連載は前回よりもより「学習法」についてふれられているところが多く、それなりに示唆に富んだ作品になっています。数回前からは「国語の読解について」というテーマになっていて、今週の最新号は「読解に必要なのは文章の構造をわかることだ」というものでした。太宰治の「走れメロス」を10分で読んでまとめなさい、という課題に取り組む生徒たち。ひとりの答案は「感想」になっていて、もうひとりのものは「的が外れたもの」になっている。評論文をまとめさせても結果は同じこと。そこで先生が・・・つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181228/
2018.12.28
国語読解問題を解く際の鉄則です。当たり前すぎることですが、その当たり前がしっかりと理解できていないことが、国語読解問題を不得手とする生徒すべてにいえることです。しっかりと確認しておきましょう。国語読解の基本姿勢は、「あなたがどう思うか、考えるか」ではなく、「筆者がどう思っているか、どう考えているか」ということをつねに考えて解答をしていくことです。簡単なようでいてこれがなかなか難しいのです。なぜならば、みんなが学校で受けている国語の授業が、あなたがどう思うか、考えるかを中心とした授業になっているからです。要は、学校の国語の授業とは反対の姿勢で国語読解の問題にのぞんでいく、といった姿勢を持つことです。難易度があがるほど・・・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181224/
2018.12.24
県高校入試を目指して頑張っている中学3年生のみなさん。勉強の様子はどうですか? 先ずは過去問題を解いてみよう、と挑戦してみて打ちのめされてはいませんか? 県高校入試の問題は、皆さんが学校で受けてきた定期試験の問題とは全く違うものです。こんなに難しい問題どうしよう・・・ と途方に暮れているのではないでしょうか。さて、過去問をどう利用するか、についてちょっと書いておきます。つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181214/
2018.12.14
公立高校入試の社会の問題には「年代順に並び替える」という問題が頻出します。今春の入試問題をみると、問3の(イ)、(ウ)、問4の(ア)、(ウ)と4問も出題されています。それなりの対策を必要とする出題数ですよね。さて、「年代順に並び替える」という問題の対処方としてすぐに「年号を覚えなければ」となるのがふつうでしょう。でも、「年代順に並び替える」問題を攻略するのに年号を覚える必要はありません。少なくともmiyajukuではそうした指導をおこないます。実は、大学入試センター試験にも、私大の入試にも「年代順に並び替える」問題は頻出します。高校生への指導も中学生と同じで、覚える年号は最低限にさせています。どうしてでしょうか。入試問題に「年代順に並び替える」問題がたくさん出題されるのは、決して受験生に年号を覚えさせるためではなく、歴史にとって最も大切な「時代の流れ」を理解しているかを確かめるためだからです。ですから、どの問題も「時代の流れ」をしっかりとわかっていればできるようになっているのです。たとえば、今春の県入試の問3の(イ)です。「この仏像」というのは、写真で「東大寺の大仏殿」が掲載されています。さて、この問題をどう考えるか、ということです。白村江の戦い・・・天智天皇(正確にはこの時は中大兄皇子)の時に百済復興を援助して朝鮮半島で唐と新羅の連合軍と日本が戦った。天武天皇(大海人皇子)・・・天智天皇の弟で、天智天皇の死後壬申の乱で、天智の子の大友の皇子を倒して天皇になった。このことを知っていれば、唐が中国を統一しないと白村江の戦いはありえないし、白村江の戦いは天智天皇が関わっているのだから、c→a→bという答えは簡単に導かれるはずです。年号を知っておく必要はありません。ただ、これらの出来事が7世紀半ばの出来事だということは知識として持っておきたいです。次の(ウ)の問題も、写真が「平等院鳳凰堂」だとわかり、それ以前の出来事である 4 の「坂上田村麻呂」の選択肢以外の3つを並べ替えます。これについても、保元の乱というのは、院政側と天皇側の対立があったことを知っていれば2→1の順序がわかり、3が承久の変のことを述べているとわかれば鎌倉時代の出来事なので、2→1→3で2が最も古い出来事だとわかります。では、どうすれば「時代の流れ」がつかめるようになるのか、その学習法については稿を改めます。
2018.12.12
この時期の受験勉強について、というよりも、センター試験に対してどうのぞむか、ということについて書きたいと思います。ほとんどの私立大学が「センター利用入試」をおこなっています。「センター利用入試」のメリットは、一度の試験で複数の学部、学科に応募できる。受検料が安い。マーク式なので対処がしやすい。といったことです。ただ、ここで注意が必要なのは、「センター利用入試」と「一般入試」を同列に扱ってはいけないということです。どういうことかというと、「センター利用入試」に割り振られる定員がどの大学も極端に少ない、ということです。ひとつの例として、青山学院大学の法学部の入試後との募集人数です。全学部日程 50人個別A方式 150人個別B方式 50人センター利用 20人270人の募集人数のうち20人しかセンター利用には振り分けられていません。当然、倍率もかなり高いものになります。昨年の合格最低得点は301.0点/350点というもので、86%の得点率を出さないと合格ラインに達しない、ということです。つまり、「センター利用入試」に出願する大学は、自分の受験予定の中の第2、3希望校だということです。第1希望の大学を出願してもほとんどムダなのです。とはいっても、「センター利用入試」で第2、3希望校の合格を勝ち取っておけば、2月の一般入試の日程が楽になるし、第1希望の大学に自分のチカラを集中できます。もうひとつ。「センター利用入試」は「△△%をこえれば○○大学の□□学部に合格できる」と、いろいろな予備校からデータが出ています。ただ、これらはあくまでも「推測」の数値です。さらに、今年のセンター試験の難易度やそれぞれの大学への出願者数でも数値は変動します。もっというと、あくまで「自己採点」に頼ることになります。不確実要素はあるということです。最後に、今年のセンター試験の日程は1月19日と20日です。昨年度よりも1週間ほど後ろです。その分、センター試験の学習は多くとれますが、センター試験が終わってから2月までの日程が窮屈です。私大の2月日程の一般入試に向けては、今からしっかりと準備を進めておきましょう。センターが終わったら、では時間がありません。
2018.12.10
この時期の受験勉強について、というよりも、センター試験に対してどうのぞむか、ということについて書きたいと思います。ほとんどの私立大学が「センター利用入試」をおこなっています。「センター利用入試」のメリットは、一度の試験で複数の学部、学科に応募できる。受検料が安い。マーク式なので対処がしやすい。といったことです。ただ、ここで注意が必要なのは、「センター利用入試」と「一般入試」を同列に扱ってはいけないということです。どういうことかというと、「センター利用入試」に割り振られる定員がどの大学も極端に少ない、ということです。ひとつの例として、青山学院大学の法学部の入試後との募集人数です。全学部日程 50人個別A方式 150人個別B方式 50人センター利用 20人270人の募集人数のうち20人しかセンター利用には振り分けられていません。当然、倍率もかなり高いものになります。昨年の合格最低得点は301.0点/350点というもので、86%の得点率を出さないと合格ラインに達しない、ということです。つまり、「センター利用入試」に出願する大学は、自分の受験予定の中の第2、3希望校だということです。第1希望の大学を出願してもほとんどムダなのです。とはいっても、「センター利用入試」で第2、3希望校の合格を勝ち取っておけば、2月の一般入試の日程が楽になるし、第1希望の大学に自分のチカラを集中できます。もうひとつ。「センター利用入試」は「△△%をこえれば○○大学の□□学部に合格できる」と、いろいろな予備校からデータが出ています。ただ、これらはあくまでも「推測」の数値です。さらに、今年のセンター試験の難易度やそれぞれの大学への出願者数でも数値は変動します。もっというと、あくまで「自己採点」に頼ることになります。不確実要素はあるということです。最後に、今年のセンター試験の日程は1月19日と20日です。昨年度よりも1週間ほど後ろです。その分、センター試験の学習は多くとれますが、センター試験が終わってから2月までの日程が窮屈です。私大の2月日程の一般入試に向けては、今からしっかりと準備を進めておきましょう。センターが終わったら、では時間がありません。
2018.12.10
この時期の受験勉強について 小6生編 → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181208/
2018.12.08
学校成績も出て中学校での三者面談もはじまったはずです。この三者面談は「私立の併願校」を決定するためのものです。何度も繰り返しますが、公立校をどこにするかは、今の段階で決定することはありません。願書を提出する1月末までは「自分の学力の伸び」を見極めましょう。さて、受験勉強をスタートさせて3週間ほどが経過したはずです。ここで自分の受験勉強のやり方を振り返っておくことは大切です。残された時間はわずかですから、効果的な学習を進めていかないと間に合いません。先ずは、今春入試の問題を解いてみましょう。県高校入試の問題がどんなものか、大ざっぱで良いのでつかむためです。解いたら、自分の第1志望の高校に合格するために必要な5教科の合計得点を、どの教科で何点ずつとれば達成できるのかをしっかりと考えましょう。合計で390点が必要であれば、英語80点、数学80点、国語90点、理科70点、社会70点などと振り分けるのです。この振り分けについては、これから学習が進むにつれて微調整が必要です。まだ入試勉強の入り口ですから、県入試の出題傾向や問題ごとの難易度がしっかりわかっているわけではないからです。それぞれの教科ごとに得点を振り分けたら、つぎにどの問題でその得点をとるのかを考えましょう。あくまで「積み上げ」の感覚が大切です。「できない問題」に執着するのではなく、「できる問題」を増やしていく感覚です。数学であれば、問1の計算、問2の小問総合、問4関数、問7の図形の証明・・・などと確実に得点出来る問題を作っていくことです。英語や国語も同じです。社会や理科はちょっと違います。社会であれば、地理分野、歴史分野、公民分野からの出題なので、それぞれの分野ごとに先ずはきちんと「知識の総復習」をすることが必要になります。これは冬休み前までに終えましょう。冬休みに入ったら「問題演習」のスタートです。それまでに「知識」のチェックは必ず終えたいです。ただし、最初からなめるような復習は御法度です。社会の歴史で「縄文時代」から復習し直す、なんてことは絶対にやめましょう。「文化史」のみを学習し直す、「中国との関係」のみをまとめ直す、などというようにテーマを決めて知識のチェックをすることです。さあ、冬休みまであと2週間。このタームをひとつの区切りとして受験勉強を前に進めましょう。
2018.12.07
中学生は今週が期末試験です。生徒たちには、とくに中3生にはよく話すことです。勉強というのは「良い意味でのあきらめ」が肝心なんだよ。できなかった問題にぶつかったとき、何でもかんでもできるようにしよう、としないことです。その問題ができるようになるのかどうか、まずは考えるべきです。また、できるようになるにしても、どのぐらいの時間と手間がかかるかを計算することです。今度の期末試験にしても、4が5になる可能性が・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181112/
2018.11.12
昨日、mikanという英単語学習のアプリを紹介した。その記事を書きながら、これは保護者の方をはじめとして生徒たちにも伝えておく必要がある、と気づいたことがある。英単語の学習法だ。昨日も書いたが、英単語の学習法がかわりつつある。たとえば、中学校でも、昔のように「英単語テスト」といって「日本語→英語」といったことをしなくなりつつある。もちろん、基本の英単語は「書く」ために「つづり」を覚える必要があるが、以前のように教科書に出てくる英単語すべての「つづり」をひたすらに覚える、なんてことはなくなっている。このあたりが「受験英語」からの脱却の第一歩な・・・つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181019/
2018.10.19
スマートフォンを使った学習アプリはたくさんあります。そんな中、英単語の学習アプリに「mikan」という無料アブリを紹介したいと思います。まぁ、ほとんどの高校生は知っているでしょうが(^o^)まず、このmikanは、英語の4技能のうち「Reading」と「Listening」に特化したアブリだということ。英語の学習は技能に変わり、今までとは学習方法が変わってきています。たとえば、親の世代の英単語の学習といえば「書いて覚える」というのが中心だったはずです。今は違います。もちろん「Writing」もあるので書けなければいけません。大事なのは「書けなければいけない英単語」と「意味、発音がわかれば良い英単語」をしっかりとわけて覚えることです。ですからmikanを利用するに当たっては・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181018/
2018.10.18
国語の成績をアップさせるには語彙力をつけるべき、という記事を先日書きました。ただ、学校の定期試験の国語の成績を上げるには、語彙力をつけるよりももっと劇的な手段があるのです(^^)そんなことを記事にしました → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180905/
2018.09.05
語彙力がない生徒の成績はなかなか伸びません。それに対して語彙力のある生徒は地頭があり、どんな教科についても学習はスムーズです。そんな語彙力についての記事です。まず、語彙力のない生徒は英語の力が伸びない。よく、なかなか英単語が覚えられない生徒がいます。その生徒は致命的に日本語の語彙力がないことが多いです。なぜなら、「suggest」という英単語を覚えようとしても「示唆する」という日本語の意味がわからないからです。さらに、英単語を覚えるときの大切な方法として・・・つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180903/
2018.09.03
国語のチカラはすべての学力の柱です。そんなことは誰でもわかっていても、国語ほど「どう勉強したら良いか」がわからない科目はない、というのが実際でしょう。とくに「読解力」なるものをどう身につけていけば良いのか、それについて明確な答えをだせる方はなかなかいないはずです。とはいっても、原点に立ち返ると、国語のチカラは「語彙力」だといえるはずです。ということは、「語彙力」をつけることが、まずは「国語のチカラ」や「読解力」を身につけるスタートラインだといえるはずです。つづきは → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180611/
2018.06.11
高3生の国語の授業では、写真にある本の中から2つほどのエピソードを取り出して読んでもらい、その内容を要約するという宿題を課している。この本は、桐光学園でおこなわれている大学訪問授業をまとめたものだ。様々に日本の一線で活躍されている方を学校に呼び、子どもたちの前で語っていただく授業を書籍化したものだ。短い文章だが高校生の「知」を刺激する内容がずらりと並んでいる。つづきは → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180529/
2018.05.29
今日は、中学生が定期試験で良い成績を修めるための方法について書きました。https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180512/
2018.05.12
勉強ができることそうでない子の違いで最も大きいのはどんな点だと思われますか?それは「時間の管理のしかた」です。勉強ができる子は時間の管理が上手です。記事は ↓ です。https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180509/
2018.05.09
新高1生は今週から本格的な授業がスタートする学校が多いことでしょう。そんな君たちに学習面でのアドバイスです。高校の授業は中学の授業と圧倒的に違います。授業が、というよりも、先生の授業の進め方が、と言った方が正しいでしょう。中学校の先生は、何度も繰り返し同じことを教えてくれます。それに対して高校の先生は、何度も説明をしてくれません。中学の先生が、何とか君たちに学ぶ内容を理解させようと授業していたのに対して、高校の先生は、君たちに理解させようという気がないかのようです。君たちはその違いに圧倒されるはず・・・・・記事の続きはこちらで ➡ https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180409/
2018.04.09
社会や理科の暗記がなかなかできない、と訴えてくる生徒がいる。暗記ができるかどうかは、実は、想像力のおっきさに拠るところが大きいと思っている。私の妻がある時つくづくと言ったことがある。わたしは子どもの頃、社会が地理も歴史も全然ダメだった。覚えられないの。でも、うちの子たちはなんなく覚えていった。だって、小さいときから、いろんなところにつれて行って、教科書に出てくる地名や人物が、みたことある景色や建物なんかと結びつくんだから。当然、すらすらと入っていくわよね。確かにそうだろう。紙の上の文字だけでは、いくらそれを覚えようとしても、たとえ覚えたにしても、すぐに砂が水を吸うように消えてしまう。知識は実態を持ったものとして仕入れてこそ定着する、ということだ。いや、受験まであと60日や90日というところでそう言われても・・・ という声が聞こえてきそうだが、何も今から体験学習に行きなさい、というつもりはない。覚えられないのは、暗記ができないのは、他の様々な要素と複合した知識として自分の中に埋め込もうとしないからだ、といえるのではないだろうか。地理の言葉の暗記にしても、地図や写真といっしょに学習するのだ。文字情報だけでなく、他の情報と結びつけながら覚えていくようにするのだ。英単語でも同じこと。英単語と日本語を1対1で覚えるのではなく、その英単語がどういう状況の中で、どんなニュアンスとしてつかわれるのか、といったことを覚えていくようにすることだ。それから、受験学年でない生徒たちは、できる限り「生きた情報」の質と量を増やすことを心がけていきたい。自分で見たり、聴いたり、感じたり、匂いをかいだり、といったことは忘れないものだ。知識を文字情報としてだけでなく、生きたものとして残すこと。それがすべての教科の学習につながっていく。
2017.12.18
指定校で専門学校と大学への進学を決めた高3生ふたりの小論文対策をおこなっている。そもそも小論文というのはなんだろう、ということから指導がはじまる。何か書かせると「作文」になってしまうからだ。A 高校での思いでのいちばんは体育祭です。仲間みんなで力を合わせてひとつのものを創り出せた喜びは何ものにも代えがたいものがありました。B 高校で理系選択の生徒が国語や社会などの科目を勉強しないことには反対だ。なぜなら、高校では専門科目に偏った学習ではなく、広く知識を学ぶべきだからだ。Aは作文でBは小論文だ。作文は自らの体験や感想を書くもの。小論文は自らの意見を述べそれについての理由を書くもの。したがって、作文は「〜だと思う」となるが、小論文は「〜と考える」という表現になる。そうした表現的なものよりもさらに大切なのは、小論文には明確な論理がなければならないということだ。小論文には、読み手に「なるほど」とわかってもらえ、読み手を納得させられるだけの論理性がもとめられる。論理性というのは、テーマの説明→そう考える理由→具体的な数字などを挙げた事例→結論、といった流れのことだ。さらにいうと、自分の主張に独自性があるともっと良い。少なくとも、自分が工学部の情報工学系に進学するのであれば、その進路に則した内容で、ある程度の知識理解を持った上での文章展開になっていなければならない。薄っぺらな理解しかない言葉を使うと、それなりの読み手にはすぐにばれてしまう。つまり、小論文を書くためには、きちんとした「知識・理解」こそがベースになければダメだ、ということだ。昨日もK君の小論文指導をしていて、彼が「AI」をテーマにした文章を書こうとしていた。それは彼の大学での学習の夢でもあり、そうした方向で文章を進めていくのは大いに結構だ。ただ、あまりに知識が浅すぎる。そこで、次の番組をしっかりと見ておくように指導した。超AI入門 http://www.nhk.or.jp/aibeginner/この番組は、わたしの尊敬する塾人である香川県の「レーゼ・クライス」の三谷先生の塾の卒塾生で、日本のAIの第一人者であるという松尾豊さんが出演されているものだ。こうした番組を見て、学校の図書館で本を借りて読んで、といった時間があってはじめて文章が書ける。小論文を書く上での最大のポイントは「読み手を説得できる論理」を自らのなかに作ることなのだ。皆さんも是非ともこの番組はご覧になってみてください。
2017.11.15
午前中は週に2回ほどジムにてトレーニングをしています。今日のメニューはこんな感じです。ランニングマシンで、心拍数が110前後になる時速11kmで15分ほど走り、その後で心拍数を130前後に上げるように時速12km〜13kmで10分間。また、時速11kmほどで15分ほど走って終了。その後で筋トレを30分。もう年なので体力を維持することがメインです。トレーニングをしていて思うのですが、ランニングでも、心拍数が130ぐらいに上がるとけっこうきついです。ただ、そのゾーンでトレーニングをしないと、それなりの成果はついてきません。これは勉強にしても同じことです。5時間勉強したとしても、その中でどのぐらいの時間数、自分の心拍数の8割程度の負荷で学習しているか、ということです。勉強ですから心拍数が上がることはないですが、自分の頭の回転数の8割の負荷、と考えてください。集中して難問に向かってウンウンとうなっている状態が「最大の頭の回転数」だとすると、その8割程度の負荷で学習している時間、ということです。英単語の学習や漢字の練習をしている時間も勉強です。でも、これは頭の回転をそれほど必要とする学習ではありません。スポーツも勉強も同じことです。自分の最大能力の8割程度で学習する時間をピークに持っていくために、その前後に6割程度の負荷の時間をおき、そこではドリル演習的なことを主にする。ピーク時は、高3生なら入試過去問の演習、中3生なら数学や理科の応用的な問題の学習をする。そんなメリハリのある学習をしましょう。出来る生徒は自然とそんな学習スタイルを身につけています。まずは、自分の勉強のなかみをしっかりと見直しすることです。
2017.11.10
12日の日曜日に、miyajuku生で英検の3級、準2級、2級の1次試験に合格した生徒たちの2次面接がある。そのため、英語のK先生と手分けして面接練習をおこなっている。2次試験がどんなものなのは、英検の http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/ にアニメーションがある。たとえば、準2級の一問につぎのような設問がある。Do you think travering is good way to relax?受験者が Yes と答えると Why? と試験管にたずねられる。ここでまったく言葉が出てこなくなってしまう生徒がいる。どうしてそうなってしまうかというと、多くの生徒が「まずは日本語で答える内容を考えて、それをどうやって英語にしようか」と一所懸命に頭の中で考えてしまっているからだ。これではなかなか英文が出てこない。ではどうすれば良いかとにかく自分の中にある話せる英文を探し出す、といった発想を持つことだ。Traveling is 〜.と英文を頭に思い浮かべて 〜 のところの英単語を当てはめていく、といったやり方だ。Traveling is very fun. People feel refreshed. When they eat good foods. こん感じで具体的にしゃべれることを、多少は前後関係がおかしくてもかまわないので、短く、できるかぎり簡単な英文でつないでいくようにした方が良い。逆に言うと、面接対策は、それぞれの設問に対して、これこれの英文で答えると決めておき、間の英単語だけを入れ替えてしゃべれるようにしておくと良い。日本語で会話をつなぐのも同じこと。今の子たちはそれが不得手なんですよね。
2017.11.09
昨日、国語の定期試験対策は、社会や理科などと同じような学習法が良い、ということを書きました。いわゆる、ドリル演習が国語の定期試験対策の最も良い学習法だということです。出題される文章がわかっているのです。どこがポイントで、どこの部分が出題されるのかがわかっているのと同じです。ですから、出題される可能性の高い箇所についての問題演習を繰り返し、ここの部分はこう読み取れば良い、と覚え込んでしまうのです。確かに、そんな学習法は国語の学習ではありません。でも、定期試験の国語という教科は、一般的な意味での国語とはまったく違うものだ、という考え方をした方が結果は出ます。よく「国語ができないのでどうすればよいですか?」と聞かれることがありますが、その場合の「国語」が「定期試験の国語」なのであれば、時間をかけてドリル演習をすれば必ず得点は必ず上がります。ただ、中学生の場合、国語の問題を解いて、自分でマル付けをし、できなかった問題のダメ出しをするのはなかなか難しいです。ほとんどの子どもがそんなことはできないでしょう。記述問題はもちろんのこと、四者択一問題でも、(ア)が違っていたら正答の(ウ)と書いて、選択肢を読み返すなんてこともできない生徒ばかりです。これは国語に限らず他の教科も同じことですが。ですから、しっかりとした指導者がきちんとマル付けをして、やり直しをさせ、ダメ出しをして、といったことをする必要があります。できれば、その時に、この部分ではこう問われるからこのように解答するように、といったポイントを指導できればなお良いです。たかがドリル演習ですが、それがしっかりとできる生徒は意外と少ないということです。もちろん、受験学年までにそうした学習スタイルが身につくように指導はしていきます。
2017.09.25
この夏の学習「高3を中心に高校生編」です。miyajukuで学習している高3生は、推薦などではなく「センター利用」「一般入試」で大学進学を目指している生徒たちです。この時期、どういった学部、学科を目指していくかまではしっかりと確認できています。そんな高校生の夏の学習へのアドバイスです。とにかく「とんがった教科をひとつもつ」ことを目標としてこの夏の学習をしていきましょう。理系であれば「数学、英語、理科」といった受験科目です。このなかでも「理科」にとくに集中して学習時間をかけていきましょう。同じように文系であれば「社会」です。センターレベルの問題であれば、物理や世界史は満点近い得点ができる、といったレベルまで自分を押し上げていきましょう。できない教科を何とかしよう、ではなく、出来る教科をうんととんがらせる、といった発想でこの夏は学習を進めましょう。とんがった教科ができると、不思議とできなかった教科も引っ張り上げられるものなんです。大学入試をはじめ入試で自分の実力をしっかりと得点に結びつけるのはなかなか難しいです。そんな中でも、特化してできる教科があることは武器になります。それが突破口になるのです。公立の高校であれば、受験科目の理科や社会はまだ学習が終わっていません。それどころか、全体の1/4しか進んでいない、なんてことさえあります。とにかく、夏休みのうちに、ひととおりの学習を終えましょう。物理も世界史も、とにかく最後の単元まで学習を進めることがまず第一の目標です。学習法としては、単元の学習を進める→その単元の基本演習をする、といったサイクルで良いでしょう。王道のパターンです。高1生、高2生も、この夏の学習としては、何か1教科にしぼってとんがった教科をもつ努力をする、というのは高3生と同じです。どの教科にも同じように時間をかける学習は絶対にダメです。また、できない教科をできるように、といった発想よりも、できる教科をよりできるように、といった考えで勉強することも同じです。できない教科に時間をかけようとしても、結果的に息切れして投げ出してしまうのは目に見えています。それなら、自分が好きな教科に徹底的に時間をかけてみるのです。長いようで「あっ」という間に夏は過ぎます。あれもこれもと欲張らず、とにかく「ひとつの教科」にしぼり込んだ学習を薦めます。
2017.07.13
暑い毎日が続きます。くれぐれも熱中症対策など万全になさって下さい。大分、福岡を中心とした豪雨災害の被災者の方々も、雨の後の暑さにぐったりなのではないでしょうか。大分の日田市など、塾のお仲間もいらっしゃる地域です。くれぐれも御安全に過ごされて欲しいです。さて、夏休みが近づいてきました。この夏休みをどのように送るべきか。ちょっと考えておきたいですね。今日は中3生についてです。中3生は、まずは早く「勉強の体制」を整えることです。部活動の大会がいつまで続くのかがわかりませんが、だからこそ、しっかりと切り替えをすることが第一です。きちんと気持ちを区切って、部活から学習へのチェンジをスムーズにしましょう。部活が終わると「ぽっかりと」穴が空いたような状態になりがちです。そうならないようにしてください。つぎに、学習内容についてです。この夏には、明確に来春の入試問題を意識した学習をスタートさせることです。どの教科を学習するにしても、入試にはどんな問題が出ているんだ、といった意識を持って勉強していきましょう。たとえば、県入試の数学には「連立方程式の応用問題」が出題されます。今春入試のものは正答率が39.5パーセントでした。このレベルの問題は、中堅以上の高校を目指す生徒は必ず得点したい問題ですし、ここが出来るかどうかは大きな差になってきます。しっかりと県入試に出題される「連立方程式の応用問題」のレベルを理解し、その同レベルの問題を解ける演習をすることです。つまり、学校の定期試験のレベルではなく、県入試の難易度にあわせた学習を心がけましょう、ということです。もうひとつ。この夏休みには学習を前に進めましょう。9月になると、また中間試験、期末試験と定期試験対策に忙しくなります。学校の学習を気にせずに「思いっきり勉強できる」夏休み中に、5科のすべての教科で「ほぼ3年の範囲は終えた」といったところまで学習を進めておきましょう。それが余裕を持って12月以降に受験勉強に打ち込める最大のポイントです。ただ、予習は自分では出来ません。塾に頼ることになります。ですから、この夏休みに、復習ばかりで前に学習を進めない塾ではなく、きちんと学習を進めてくれる塾を選ぶべきです。この夏の学習が、今年の冬の君たちを支える基礎になること。それを忘れないで勉強していきましょう。
2017.07.11
中3生は6月に英検3級を受験させます。高1生、高2生もできるだけ準2級、2級を受験させたいです。英検は今年度から準2級と3級にライティングテストが導入されます。英語の技能検定が「読み、聞き、話し、書く」の4技能を均等にはかるようになる中、英語検定試験も一気に4技能検定に変わろうとしています。下の図は、今年度の各級ごとの4技能への対応一覧です。英語検定試験の結果は、私立高校入試では打診の評価のひとつになります。学校の難易度に寄りますが、中堅校では3級で、上位校では準2級で加点措置が受けられます。英検の結果が、学校の英語の成績の1段階、2段階に相当する、ということです。また、県立高校入試の英語の出題が、使える英語をといった傾向に変わる中、英語検定試験の学習を進めることは、健康校県高校入試入試対策にも直結します。と同時に、これからは4技能が英語のチカラをはかる基本となるわけで、英検の学習がそのままそうした英語学習にもつながっていきます。そんな英検の学習ですが、部活動やら定期試験対策やらで忙しい中・高生には、なかなかまとまった形での学習時間を確保するのは難しいです。しかも、中3生にとっては、3級試験の内容は、まだ学習していない関係詞なども出題されます。英単語の質と量、会話表現も増やさなければなりません。もちろん、リスニングやライティングの技能も身につける必要があります。どうしましょう・・・・実は、そんな英検の学習にぴったりな学習手段があります。それについてはまた明日(^_-)
2017.04.12
春期講習も半ばを過ぎます。講習といっても春期は短い期間です。最大の目標はただひとつ、明確な学習目標の意識づけです。中学、高校の境目、各学年の境目の時期。4月から自分はどんな目標をもって学習をしていくのか、それを明確に意識させることが目標です。たとえば、新中3生、新高3生であれば、10ヶ月後にある入試をしっかりと時間軸の中でとらえ、いついつまでにどんなことをしなければいけない、といった具体的なイメージを持つこと。その上で、4月以降の教科ごとの学習目標を持たすことです。出来る生徒は、いついつまでに何をする、ということがわかっています。出来ない生徒はその逆です。何々をしなさい、と誰かに指示されるまで動きません。また、出来る生徒は「先への見通し」を持っています。夏までに何を仕上げ、夏の間に復習し、秋以降は過去問に取り組む、といった流れをつかんで学習を進めています。目の前の学習がどこにつながっているかをわかって学習しなければ結果はついてきません。新高1も同じです。何度もいいますが、高校の授業は中学とは全く違います。学習内容の厚みが増し、難易度が一気に重くなります。と同時に、学習はあくまでも「自己責任」になります。やってもやらなくても、ほとんど誰にも何もいわれません。親も中学の時のように勉強に介入しなくなります。結果、5月の声を聞くときには「学習を投げ出した生徒」がほとんどになっていってしまいます。実は、高校の成績は中学よりもずっととりやすいんです。なぜって、周りの生徒のほとんどが勉強を投げ出してしまうからです。さらに、中学の時のようにノート提出だの、授業態度などといった要素は関係ありません。テストの得点だけで成績がつきます。新高1は、まずは学校の成績をしっかりと修める努力をすることが大切です。miyajukuの春期講習は「学習の意識づけ」が最大の目標です。個別指導にいって、大学生の講師に教わり、こんな意識づけをしてもらえることはほとんどないでしょう。そこが「塾の差」だと思っています。個別だ、集団だ、と塾を区分けする前に、誰がどんなことを柱に教えているのか、といった点に注目してください。誰が、がもっとも大切です。
2017.03.29
国語の読解問題の解き方については何度か書いています。ちょっと前に書いた記事ですが、まずは「国語読解問題を解く際の鉄則」です。http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201212270000/実は、国語の読解問題を解くのに苦労しない生徒の方が、苦労する生徒よりも正答率は低い、ということがいえます。どういうことか。国語読解の問題をすらすらと解いていく生徒ほど「なんとなく解答」をしている傾向が強いからです。「なんとなく解答」は問題さえしっかりと読まないで出す解答のことです。とくに中学生にはこの傾向をもつ生徒が多い。普段の定期試験は、何度も授業で学んだ文章からの出題です。あれは読解力を試しているというよりも、社会や理科の暗記分野と同じように、どれたけ授業で学んだことを覚えているかが試されているだけです。だから、中学生はまともな読解の練習をせずに高校入試にのぞんでいるといっていいでしょう。塾でもなかなか読解問題に時間を割くことをしません。何度も書きますが学習塾は結果を求められるので、国語の読解問題のように「結果の見えずらい分野」には手が出しにくいからです。幸い、神奈川県の公立高校入試の国語の問題は易しいのでなんとかなってきたのですが、来春入試は要注意です。他の教科とのバランスから突出して国語の平均点が高いので「ならす」という意味で国語の難易度が上がると考えられます。難易度を上げるのは簡単です。選択肢を紛らわしいもの、つまり、どっちともいえそうだけど微妙に違うものを入れればいいだけです。「なんとなく解答」をする生徒はすぐに引っかかってくれます。さらに付け加えると、来春入試から「採点済み答案」を返却することになっています。これも国語の平均点をを下げる要因になるはずです。これについては明日にでも書きます。
2016.12.26
周辺の中学校は、今週と来週が中間試験になっている。塾も平常の授業をストップして、連日のように試験対策の授業となっている。そんな中で、毎日のようにわたしが生徒たちに強調しているのは、学校の定期試験対策と入試対策の学習の根本的な違いだ。それを意識しないでただやみくもに勉強をしても、学校の定期試験では高得点はとれない。ここにふたりの生徒がいたとしよう。A君はどんな問題もどんどん解き進めていく生徒。Bさんはじっくりと考えて問題を解き進めていく生徒。どちらが学校の定期試験で高得点をとれるか、いわなくてもわかりますよね。それなのに、多くの生徒はA君パターンを修正できないままに学校の試験に入っていってしまうのです。いつもいっているように学校の定期試験は60点を平均点になるようにして正規分布させるようには作られていません。絶対評価ですから、理解しなければいけないことをきちんとわかっているかを確認するためのもの。範囲もしっかりとあるし、このプリントから出すよ、などと出題内容がわかっているものもある。そうした試験なのだから、わからない問題などはあるはずもないわけで、どんどん解いていこうと思えばスピードをつけて解き進めることが出来る。そこに落とし穴がある。できる、あるいは、解ける、といった感覚は自分を有頂天にさせてしまう。そうなったらミスがどんどん出てくるようになってしまう。とにかく、丁寧に、丁寧に、解き進めていくことだ。冷静に、冷静に、決して有頂天にならずに、これで大丈夫かな、と確認をしながら解いていく。そんな姿勢をもてなければダメだ。平均点が40点ちょっとで、正答率が数パーセントの問題が混じっている入試とは全く違うテストだとわかって欲しい。
2016.09.29
国語の得点をアップさせるにはどうすれば良いでしょうか。語彙を増やすなどといった根本的な問題は横に置いておいておきます。今すぐにでもできる、つぎの定期試験ですぐに活用できる方法です。ちょっと考えてみてください。答えは 問題を読む ということです。保護者の多くは「えっ」と思われるでしょう。問題を読むのは当たり前でしょ、という先入観があるからです。子どもたちは本当に問題を読みません。これは国語に限ったことではないのです。次の二字の漢字の熟語にふりがなを振りなさい。ただし、音読みはカタカナで、訓読みはひらがなで書きなさい。なんて問題があったら、ほぼ10人中8人は間違えます。すべてひらがなでふりがなをふります。とにかく、問題を読む、といった習慣づけがまったくされていないのです。ですから、読解問題などでも、・・・といった理由を十字程度で抜き出して答えなさい、とあっても、半数ほどの解答が理由ではないものになってしまいます。理由、という言葉をしっかりと読んで、咀嚼することをほとんどしないのです。それじゃ先生、早いとこ「問題文を読みなさい」って指導してくださいよ、という保護者の声が聞こえてきそうです。もちろん指導をしてますよ。でも、十数年間で培われた「問題文を読まない」という習慣を直すのは並大抵なことではないのです。日々、問題文を読もうね、といった問いかけを、あの手この手で繰り返すのが国語の指導なんです。それだけ根の深い問題です。できましたらご家庭でも、ちょっと考えて行動しようね、といった問いかけを日々重ねていただけるとありがたいです。国語という教科は、そうしたちょっとした立ち止まりをして、ものを落ち着いてながめられる能力なんです。
2016.09.24
中1生のうちの2人がこんな計算をしていました。4(5x-3)=20x-12=8xなにがおかしいのかはどなたにでもわかりますよね。文字の項と数字の項を計算してしまっているのです。もちろん、塾の夏休みに入る10日前にはこんなことはしていませんでした。復習の演習もかなりやっています。それでも休み明けにこうしたことになってしまいます。不思議なことに一次方程式の問題ではこんなことはしていません。どうしてこんなことになってしまうのでしょうか。ひとつは、答えを出そうとしているからといえます。算数は答えを出します。しかも、今の小学校の学習では、式を書いたりしなくても解けてしまう問題ばかりなので、だまっていると「答え」だけを書いて終わりにする「クセ」がついてしまっています。塾などに通って「多少は歯ごたえのある問題」にぶつかっている生徒は修正されているのですが、そうでない生徒にはよく見られるパターンです。もうひとつは、「項」という概念をしっかりと身につけていない、ということです。どんな時も「やり方」といった感覚で問題にとりくんでいく生徒がこうなりがちです。「どうして」「なぜ」といった原則的な学習をしようとせず、How to ばかりで対処しようとすると、こうしたとんでもないことをやってしまいます。これらの生徒は、1度修正をしても、何度も同じことを繰り返してしまいます。こうした生徒は数学だけでなく、他の教科でも同じようなことをやってしまいます。では、どうすれば良いのでしょうか。ひとつは「納得いくまで演習をさせる」ことですが、きちんと指導者がそばについて、途中式をきちんと書かせる中での学習が必要です。文字の項と数字だけの項をかき分けさせて、徹底的に「項」の考えを身につけさせることです。手間はかかりますが、ここをしっかりしておかないと、この子たちの先がなくなってしまいます。
2016.08.19
毎年、この時期に書いていることです。とりあえず昨年の記事 → http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/diary/201501050000/勉強というのは、演習 → 解答 → やり直し の繰り返しだと言うことは書きました。問題は、できなかった問題をしっかりと次の演習に「活かす」ことができるか、ということです。「活かす」ためには、書き記すことが必要です。例えば昨日の、社会の問題で、時宗と一遍上人を結びつけ、その上で同時代の建造物を選択する問題がありました。その問題を間違えたとしたら、鎌倉時代初期の新しい仏教とその創始者をまとめ、同時に教科書の鎌倉文化のページを開いて写真の確認と重要事項の書き出しをする。数学の空間図形の問題で、角柱に巻いた帯の面積を求める問題。これも必要箇所の展開図をすぐに書き、わかっている長さを入れていく。その過程で三平方の定理を使い、といった解法をしていく。この流れも、もう一度、家に帰ってから解き直してみる。理科の電力量を求める問題。蛍光灯1本が100Wで、電気ストーブ1つが400Wなので、あわせて500W。それを1時間つけるので、1時間×60×60で3600秒。1440000Jは1440kJになる。入試の理科の計算問題はそれほど難易度は高くない。ただ、単位の換算など面倒はある。といっても、1時間を秒に直すだけのことだ。これらの流れをしっかりと書き留めておく。国語の記述の問題。記述というと自分の意見や考えを書く、といった発想をしがちだ。入試の記述は全く違う。正解がある記述だ。採点基準がある記述だ。だから、しっかりと設問を読むこと。穴が空くほど読むこと。昨日の問5の問題であれば「グラフの示し方と読み取り方という視点から」とあるのだから、その2点について書かなければ得点にならない。そうした記述問題への取り組み方を書き記しておく。英語の作文問題。英作文、というと、日本語を英語にする問題、ととらえがちだ。しかし、入試の英作文は違う。図表やイラスト、英文から情報を読み取ることがすべて。せいぜい5語から6語程度の英作文なので、読み取った情報を並べればできる。文法としては時制、それも過去か現在かといったものか、複数形ぐらいを注意すれば良いレベルだ。そんな注意点をしっかりと書き留めておく。県立高校に入試の問題が難しくなったといっても、たとえば数学で出題される問題のパターンはたかが知れている。関数であれば、二乗に比例する関数と一次関数のグラフが出て、交点から式を求めさせたり、x軸、y軸を底辺とした三角形の面積を求めさせるか、せいぜい平行線で等積変形の問題か、といったところだ。何とかなる。何とかするためには、できなかった問題のパターンをしっかりと身につける事だ。何の武器を手にして問題に立ち向かうのか。武器の選択をしっかりとノートに書き留めることだ。
2016.01.04
入試に向けての学習は、演習 → 解答 → やり直し の繰り返しだと言ってきました。miyajukuでは、その実践が「出来なかった帳」というものです。毎日の学習の中で出来なかった問題の解き直し。英語の並べ替えで間違えた構文。忘れていた歴史上の人物。理科の計算問題で間違えたもの。忘れていた同音異義語。などなど、とにかく、いつも持っていて、何かあればすぐに書き留めていく。中3生で、12月から受験までに、多い生徒では5冊、6冊とノートがたまっていく。このノートこそが、受験勉強であり、自信の拠り所になる。入試当日は、これらのノートさえカバンの中に入れていけば良い、そんなノートになる。間違えた問題をどれだけ大切に出来るか。その気持ちの強さの「差」がそのまま合否につながっていく。
2015.12.28
この時期、ゼッタイにやってはいけない勉強法は、こつこつノートをまとめる、といったやり方だ。同じように、冬期講習の内容が、講師が板書に説明したものをひたすらにノートにとっていく、といった講義形式の塾も行ってはいけない。冬の学習法は、ひたすらにアウトプットの学習に徹すべきだ。問題を解き、出来なかった問題をしっかりと解き直し、わからなければ調べ、それでもだめなら指導者に教えてもらい、といった学習法を繰り返すべきだ。こんなことを言う生徒がいる。社会の歴史分野の理解が浅いので、ノートまとめをしないとダメだと思うのですが。わたしはこう答える。まず、歴史分野を捨てられないのかを判断する。捨てられないならどの程度の得点をとらなければいけないか考える。その後で、塾でやっていく問題演習にあわせて、あやふやだった内容をノートにどんどん書き出していく。さらに家に帰ってから、教科書の当該範囲をしっかりと読む。できれば、キーワードのみノートに書き出す。その際、教科書の絵、写真、グラフ等々はしっかりと確認しておく。ざっとこんな学習のしかただ。入試まで残された時間は51日。物理的にそれしかない、ということを前提に学習を進めていかねばならない。学習を進めていく上で大事な観点は、この単元、この問題を、ゼッタイにものにしなければならないのか、それとも、捨ててしまっても良いのかの判断だ。難易度のあがった入試。厚木高校レベルでも390点も得点できれば合格ラインにのる。110点も間違えて良いわけだ。つまり、何もかもできなければ、といった学習法が最もやってはいけないものだ。ゼッタイ得点する問題、捨ててしまって良い問題。その区分けをしっかりとしながら勉強を進めていこう。学校の定期試験ではない。君たちが立ち向かうのは入試問題なんだ。何度もいうが、ライバルよりも1点でも高い得点をとることがそのゴールだということ。それを忘れるな!
2015.12.27
受験勉強の基本は何か?難しいようで、答えは簡単だ。問題演習 → 解答 → やり直し演習この繰り返しだけだ。実にシンプルだ。しかも、これ以外の方法はない。中学入試も、高校入試も、大学入試も同じこと。難易度の高い学校に合格したい生徒ほど、このサイクルの精度を上げることが求められる。この時期、小6生も、中3生も、高3生も、問題演習 → 解答 → やり直し演習、といったサイクルの講習になっている。精度は、高3 > 小6 > 中3 といったところだ。さすがに高3生と小6生は、かなり以前からこうしたサイクルの学習を続けているので、その大切さと、一問の問題の重要度を知っている。中3生はまだまだだ。本当にまだまだ。先日の全県模試で多少はわかっただろう、と思っていたが、その精度はわたしの感覚からすると、小6生の半分にも達していない。とくに小6受験生のNさんやWさんの二人のやり直し演習への集中力は見習ってもらいたい。さすがに難関校を受験するふたりだ。中3生は1月3日から全教科の模試演習をスタートする。早い段階で自分の「甘さ」に気づき、どれだけ修正できるか。まだまだ時間はある。しかも、高校入試の範囲は、大学入試や中学入試に比べるとうんと狭い。なんとかなる。とにかく早く気づいて欲しい。自己修正して欲しい。間違えた問題をどれだけ大切に出来るか。そのことがわかるかどうか。それが受験のすべてだ。
2015.12.26
一昨日の記事の続きです。国語の成績をアップさせるには、まず、国語という教科を3つに分けて考える必要がある、ということ。そして、学校の国語の成績をアップさせる方法について書きました。今日は、入試問題の国語への取り組み方についてです。よく、国語ができないのなら読書をしなさい、という保護者の方がいます。この方法はあっているようで間違ってもいます。本を読むとき、皆さんはどんなことを目的としていますか? おもしろいから読む、仕事の上で必要だから読む、あることを身につけたいから読む、その目的は様々なはずです。つまり、国語の入試問題を解くチカラをつけるための読書法、というのをしっかりとおさえながら読まないと、読書がそのまま入試での国語の成績アップにはつながらないのです。入試の国語の問題を解くためには、まずは「語彙力」が必要になります。このチカラが不足している生徒は、問題を解くスタートライン立てません。英語の読解問題を解くのに「単語力、熟語力」が必要なのと同じことです。一般的に読書の量が多い生徒ほど、この「語彙力」がすぐれているのは確かです。といっても、特定のジャンルの本ばかり読んでいてはダメです。幅広く、自然科学から文芸、社会思想まで、いろんな本を読んでいることです。古典も語彙力増強の糧になります。といっても、入試前に時間がない場合はどうするか。中学受験であれば、今までの入試問題に出題された「語彙」をまとめた参考書や問題集があります。また、一般的な私立中学入試のカリキュラムは、そうした語彙力アップの学習が必修となっています。それをしっかりと学習することです。高校入試や大学入試も同じことです。miyajukuでも、国語の授業ではそうしたものを使って、語彙の小テストを繰り返します。たとえば大学受験では、下のようなものをつかって学習を進めます。中学受験では、理科や社会の学習を進めていく中で「語彙力」を磨いていく、ととらえた学習法もお薦めです。最近は、思考力を問う問題も増えてきているので、そうした教科の学習を通じてしっかりとした「語彙力」をつけることが可能です。ただ、物語文はその範疇にないので、こちらは、よく出題される作家の作品をいくつか読んでいく学習を並行すれば良いでしょう。ただ、県立高校入試ではそこまで「語彙力」にこだわる必要はありません。ごく普通に学校の検定教科書に出てくるような語彙が理解できていれば十分です。県立高校入試の国語の問題は難易度がそれほど高くありません。語彙力が問われるというよりも、「書くチカラ」や「まとめるチカラ」が求められたりするので、そうした問題への対処方をしっかりと身につけた方が良いのです。この稿は続きます。
2015.12.11
国語の成績をどうすればあげることができますか? よく聞かれることです。そこで、ちょっとそのことについてお話ししておきたいと思います。まず、国語の成績、というのを3つの分野に分けて考えて欲しいです。1 学校の教科としての国語の成績2 中学入試、高校入試、大学入試の入試問題としての国語の成績3 一般的な「読み、書き」といった国語の成績この3つは、同じ国語という教科としてあつかわれますが、全く違ったものです。それをしっかりと分けて考えるところから、国語の成績アップははじまります。逆に、この3つを一緒にあつかうと、いつまでたっても国語の成績をアップさせることはできません。まず、学校の成績としての国語。中でも中間試験、期末試験の得点としての国語成績アップです。何といってもこの部分については範囲が決まっていることが特徴です。しかも、出題される作品というか題材は授業であつかわれているのです。初見の文章を読解するわけではありません。また、漢字、語句についても、基本的にここからここまでといった範囲の指定があります。ということは、学校の国語の成績アップは、一般的な国語力とは違い、社会や理科と同じような感覚で学習にのぞむことが大切になります。読解問題は、数学の試験対策と同じように、ドリル演習を中心に。出題される文章がわかっているのですから、そのなかのどこがポイントで、どこが出題されるのかはある程度わかります。また、古典や文法などが範囲であれば、英語の教科書範囲を学習するようにしっかりとノートづくりから取り組むことです。もちろん、漢字、語句などは、出題範囲のものを徹底的に学習すれば良いのです。つまり、学校の国語の成績アップは、国語という教科の学習というよりも、数学や理科などの教科と同じととらえて学習することで実現します。学校の定期試験の国語と入試問題の国語の成績アップは、まったく別ものだと考えなければいけません。同じ教科だと考えない方がはっきりしていて良いでしょう。そのぐらい違うものだということです。それでは、入試の国語に対してはどう対策をしていくべきか。それについては稿を改めます。
2015.12.09
突然ですが、ひとつ問題です。つぎの選択肢は本文で著者が述べている意見に一致していると思いますか、そうではない思いますか? もちろん、本文がないので判断がつかないでしょうが、「勘」でマルかバツかを判断してみて下さい。「ナンバーワンよりオンリーワン」は僕の好きな言葉だけど、だれも他人の人生を生きるわけにはいかないのだから、本当の個性が大切なんだね。言ってることはしごくあたりまえなのだからマルだろう、と考えた方は多いのではないでしょうか。昨夜の中3の国語の授業でも、この選択肢はマルだと答えた生徒が多かったです。実は、こうした選択肢をマルと答える感覚が、入試の国語問題を解いていく上で最も排除しなくてはいけないものなのです。正解はこの選択肢はバツです。本文で筆者は、個性が大事だといわれるが、個性なんてものは存在していない。みんなが個性とよんでいるものは、外界の刺激に対して反応した心の動きであって、刺激の内容が違えば反応は違うのが当然だ、といった論を展開しています。つまり、普通の中学生の常識に反する論旨です。国語の入試問題というのは、このように一般的な考えとは違う筆者の論を展開した出題が多いです。つまり、国語のチカラとして、筆者の論旨をしっかりと読み取れるか、を試されるのです。自分はこう思っているけれど、この文の中で筆者はこんなふうに言ってるんだな、ということが読み取れるかどうかが大切になるのです。よく国語の読み取り問題、とくに論説文の読み取りができなくて、という声を聞きます。そうした生徒は、文章を読んでいるようでいて、勝手に自分なりの解釈を加えて読み取っているのです。逆に言うと、自分の常識に照らし合わせて「正解」の選択肢は疑ってかかるべきなのです。そのぐらいの意識で問題に対していくべきです。お前の意見を聞いているんじゃない、文中で筆者がどう言っているのかを聞かれているんだ、ということを肝に銘じて選択肢に対することです。といっても、生徒たちは何度も「自分の意見」で勝手な読み取りをしてしまいます。それを修正するのは私の仕事ですが、これがなかなか難しいのです。
2015.01.22
受験はある意味で不安との戦いです。全部落ちたらどうしよう。本当にあそこは大丈夫だろうか。ここのところ得意な化学で得点がとれていない・・・ 不安はどんどんひろがっていきます。来週にセンターをひかえた高3生たちも、「塾長、どうしよう」と訴えてきます。そんな生徒たちに私はきまってこう答えます。自分が得意な教科だけにしぼってあと一週間勉強すること不安な気持ちというのは、未来に対する根拠のない恐れです。根拠がないからこそやっかいです。どうしても突き詰めようとする心の動きが生じます。しかし、突き詰めたところで、根拠がないから具体化できません。結果的にどんどん不安は増大していくことになります。まずは今の自分を認めてしまうことです。不安をいだいている自分をまるごと認めてしまうのです。どうせ根拠はないのです。未来なんて誰にもわかりません。考えたってしかたがないのです。そんな不安定な今の自分を認めてしまったほうが良いのです。できない、まだ勉強不足だ、もうあと何日敷かない・・・不安はすべて「否定的な事象」が根っこにあります。これは解決しようにもどうにもなりません。それなら、そんなものもすべて認めてしまうことです。認めてしまうことで、自分のプラスの面に目を向けることです。出来ない教科を今さらどうしたってムリだ。それなら、自分が得意な教科だけにしぼって学習しよう。それで失敗したとしたらしょうがないじゃないか。そんな心持ちにしていきましょう。英語がダメならその分を数学で得点してしまえば良いんだ、と考えるようにしていきましょう。あと一週間。限られた時間の中です。どうしよう、どうしよう、と不安がるのではなく、そんな自分を認めた上で、ちょっとでも前を向いた学習を進められるようにしましょう。
2015.01.10
数学にひらめきは必要なのか?私は、必要ない、と思っています。数学が得意な生徒は、問題が解けたときに「ひらめいた」とは言いません。それでは何というのか。「この問題はやったことがある」「この問題は知っている」と言います。つまり、数学が得意な生徒というのは、自分の中に「様々な問題を解くパターン」が入っていて、その手順に従って問題を解いているのです。ですから「ひらめかないと解けない」ということはありません。逆に言えば、数学が不得手な生徒は、頭の中に「問題を解く筋道」が入っていないことになります。数学を得意教科にするためには「筋道」をたくさん頭の中に入れてあげれば良いのです。さらに数学の得意な生徒は「面倒がらずに問題に取り組みます」が、不得手な生徒は「とにかく簡単に解こう」とします。面倒をいとわずに解いていくことが数学にはとっても大事なのです。数学は華やかな教科ではなく、地道な努力を必要とするとっても地味な教科だということです。
2014.12.22
大人の世界でもセミナーが大流行だ。学習塾の業界にもそうしたセミナー専門の業者があってよくDMが入ってくる。本屋さんに行くと平積みで「○○に成功した・・・」といったいわゆるHow to本がたくさん置いてある。正直、私はそうしたセミナーにもHow to本にも全く興味がない。結果的に方法論に踊らされるだけだからだ。同じようにいわゆる「学習法」やら「勉強法」といった書籍もたくさんある。「東大に子どもを入れた家庭の・・・」や、「あと3ヶ月で成績をグンと伸ばす・・・」といった本だ。果たしてこうした本を買って読む意味があるだろうか。これらも学習塾向けの多くのセミナーや経営相談と同じでムダになるだけだと考える。確かに、入試がいよいよ近づいてくるこの時期、親も子も日に日に不安が増大してくる。わらにもすがりたい気持ちからふと本屋で「あと100日で偏差値を20アップする勉強法」なんて本を見つけたら買って読んでみたくなる。しかし、その「あせり」の気持ちこそが入試に向けて最も危険なものなのだ。そもそも「勉強法」に「100日で・・」なんて付け刃的なものはない。あるのは地道なごくごくあたりまえのものだけだ。たとえば、問題演習をし、間違えた問題をチェックし、その解法を確認し、再び解き直す。このサイクルのどこかをすっ飛ばして先に進んでも何ら得るものはない。そうした地道な努力以外に学力をつける手段はないのだ。逆に言えば、こうして入試直前になってくればくるほど、今までの学習法をもう一度丁寧に見直し、それを深めていくことこそ大切なのだ。この時期になって今までと違った学習法をとることの方がよっぽどリスクが大きい。どっしりとかまえ、問題演習→マル付け→間違えた問題のチェック→解き直しといったサイクルをしっかりと進めていこう。同時に、すき間時間やITなどを利用して暗記ものはきっちりと頭に詰めこんでいくことだ。この部分には工夫の余地がいくらでもある。それについてはまた別の稿で。
2014.11.14
定期試験対策の学習法はひとつしかない。確認テストをおこない、出来なかった問題から自分の知識の欠けていた部分を探り出し、それを徹底的に反復演習して自分のモノにする。これだけだ。大切なことは「間違えた問題をどれだけ大事にできるか」ということだ。定期試験には範囲がある。単元が限られている。国語の試験でさえ「どんな文章が出題されるか」わかっている。ある意味では出題されるものがわかっているのだから試験とは言えない。そんな定期試験で高得点をとるには頭の良さなんかはいらない。地道に丁寧にテスト範囲を学習する丁寧さこそが必要だ。いやになるほど自分に厳しく対したい。こんなもんでいいや、と絶体に思わないこと。2回できてももう1回同じ単元に取り組むこと。決して自己満足しないこと。成績の良い生徒はふつうにそれをおこなっている。成績の悪い生徒は、ちょっとした間違えをそのままほっておく。とにかく「出来なかった問題を大切にすること」だ。
2014.08.29
高3のM君。夏休み中は毎日午前の英語、午後の数学の授業の後、22時まで毎日のように塾に残って自習をしていました。国公立の理系志望なので、とにかくこの夏の間に数学と物理を仕上げ、英語の力の底上げをしよう、というのが夏休み前に立てた大ざっぱな目標でした。そんなM君がこんなことを言ってきました。「塾長。国語はどうしたら良いでしょう。他の予備校に行っている友達が古文単語なんかを一生懸命に覚えているのをみて焦っているんです。」確かに国公立志望の理系の生徒にとっては国語をどうするか、それも古文と漢文をどうするかは大きな問題です。私はこんなふうに彼に答えました。確かに焦りたくなるのはわかる。でも、まずは数学と理科だよ。数学3の範囲と物理の範囲をしっかりと9月中に終わらせること。それが優先順位第一位だ。そうしないと10月からの過去問演習が出来なくなってしまう。センターも大事だけれど、2月の私大の一般入試の問題をしっかりと解けるチカラをつけることを先だ。国語については10月になったら毎週センター対策の問題を1本ずつ解いていく。3ヶ月あれば15本ほどの問題を解くことが出来るから、その演習をしながらそこで古文単語や漢文の構文をチェックしていくやり方が良い。君は現代文の読解は得意だから、古文と漢文は半分以上の得点が出来れば良い、といったのぞみかたでいこう。国公立大に勉強を傾けすぎると私大の一般入試の勉強がおろそかになってしまう。かといって国語や社会、もう1教科の理科の学習もしないわけにはいかない。現役で国公立大に受かるには「学習のバランスの取り方」が最も重要だ。その道筋を作ってあげるのも塾の使命だ。9月の声を聞くと時計の針が急に早くなったかのように進んでいく。中学入試も大学入試もそうだが、9月中に学習に目途を立て、10月から過去問演習に入っていく。そのペースがmiyajukuの今までの流れだ。とにかくあと一ヶ月でメインの教科の学習は終わらせることだ。
2014.08.25
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