パク・ヨンハ見っけ!(もも色猫)

パク・ヨンハ見っけ!(もも色猫)

●(男話)ネタバレ第6話



 完全にネタバレです  ご注意 ください
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    第7話は2ページになってます。
 ・ 「男の物語」ネタバレ(あらすじ)第8話 No. 1
 ・ 「男の物語」ネタバレ(あらすじ)第8話 No. 2
    第8話は2ページになってます。



 韓国ドラマ「男の物語」
  第 話 (韓国放送日2009/4/21)

セリフに色を付けました。

回想シーン
ムノは鑑定家に成り済まして男性が所有している巻き絵を鑑定した。
男性: 先祖代々が大切にしてきたものです。
女性: これは本物の作品ですか?
ムノ: 独特の芸術的なスタイルがあります。
女性: 本物かどうか尋ねています。
ムノ: 私の評価は間違っていません。
女性: これをいくらで売る気があるの?
男性: 1億ウォン。
女性: どう思いますか?
ムノ: このような綺麗な作品はもうないかもしれません。
   この絵は10億ウォン以上で転売できるかもしれません。

と、ムノは男性に聞こえないように女性にヒソヒソと伝えた。

詐欺が上手く進もうとしていた時に、
女性は別の鑑定家を呼んでいて、その鑑定家が部屋に入って来た。
そのことに驚くムノ。
女性: 高価な作品なのであらゆる専門家の鑑定が必要です。
   そうでしょう? この鑑定家をご存知でしょうか?


しかし、実はその鑑定家もムノの仲間だった。
鑑定家に変装したムノ、偽物の絵の持ち主の男性、
後から現れた鑑定家、その共犯の男たち三人は、
女性から1億ウォンを騙し取って笑いが止まらなかった。


車の中
喫茶店ミューズを出たシンとムノは車に乗って出かける。
希代の詐欺師と言われていたムノは7、8年前のピーク時に引退した。
警察の捜査網を全部突き抜けてきた。
と、シンはムノの詐欺伝説について語り始めた。

そしてムノ自身は、甥のギョンテ君のことを語り始めた。
私の姉が死んだ後に甥のギョンテを預かった。
ある日、甥が新聞の経済セクションを読んでいた。
そして指を私の腕に突き差して言いました。
‘叔父は僕にいくらかのお金を与えます’
そして私は甥の言う通りに約100万ウォンを与えました。
それを1ヶ月で甥は約1,000万ウォンに増やした、そして・・・。

そんな話しをしている最中に車がチェドン建設ビル近くに到着した。

シン: ここはどこだ?
ムノ: チェドン建設。これが、あなたの兄、私の友人を殺した会社だ。
シン: 僕が思ってたほど大きくない。
ムノ: 非常に能率的に組織された会社だ。この会長は50以上の不動産がある。
   何をする計画か?

シン: 冷たい冬の風が吹く橋の柵にそいつが立っているところを見たい。
   「おい、おまえのような奴が跳び込めば川が汚れる。」
   と耳元で言ってやりたい。

ムノ: お金のない人間だけがしてお金を持っている人間は自殺しない。
シン: だから俺が倒産させて追い込んでやる。
シンはビルを見つめてそう言いながら復讐を改めて誓った。


音楽喫茶店ミューズ
ネットを見ていたギョンテ君が皆を呼んだ。
中国のチュハイの土地開発です。
それを契約してくれる韓国の建設会社を探しているという報道ニュースがあります。
チュハイ土地開発のスケールは莫大です。チェドン建設もそれに興味を示しています。
数十億 いいえ 数百億、莫大な投資はチュハイを開発するために必要です。

と、ギョンテ君は見つけた報道記事の内容を説明した。

これがチェドン建設がすべての資産を賭るプロジェクトなのか? 、と言うムノ。
これでチェドン建設を罠にはめる事がことができるのでは。 と言うシン。
屋根裏部屋で聞いていたジェミョンもその話に興味を示した。


ドウの部屋
ドウのところにオ理事が訪れた。
中国のチュハイ開発は父が僕を会社から追い出すきっかけでした。
父はあなたがここにいることを知りませんよね?
俺と父の両方に付き従うことをやめて下さい。
これはあなたを評価しているということですそう理解して下さい。
何か変化があったら僕に知らせて下さい。

と、ドウはオ理事に伝えた。
心に留めておきます 、と言ってオ理事が部屋を出た。

莫大な事業ならば仲介者がいるはずだ、
韓国建設会社と中国産業社の間の仲介者が誰なのか付きとめろ

と、ドウはオ理事が帰った後に部下のケイに命令した。
そして不気味な絵を描くドウだった。


音楽喫茶店ミューズ
ジェミョンはアメリカに住んでいる中国人の養父に流暢な英語と中国語で電話した。
ムノはシンにジェミョンのアメリカでの生活の様子を教えた。

ジェミョン:(英語) ミッキー!僕はジェイミだ、すぐにパパと話したい。
ムノ: こいつの英語は素晴らしい。
   彼は幼い時に法律スクールに入学してアメリカで勉強しました。
   弁護士のライセンスを持ってます。

ギョンテ君: L、I、C、E、N、S、E。 licenes。
ジェミョン:(中国語) パパ・・・上手く過ごしてます。
      いつ帰れるか分かりません後で詳細を話しましょう。
      ひとつ助けて欲しいことがあるのでパパの友人を紹介して下さい。

ムノ: こいつの中国語も素晴らしい。
   しばらくLAチャイナタウンに滞在して中国人の男性に育てられた。
   しかしその人が何らかの組織の出身だと思います。

ジェミョン:(中国語) 住所は?分かった・・・何?さよなら。
と、ジェミョンは電話を切ってすぐにシンの名前を呼んだ。

ジェミョン: シン。
シ ン :(英語) 何だ?
シンが英語で返事したためムノは思わずシンの顔を見た。
ジェミョン: 戦うか?
とジェミョンはそうシンに言って何か作戦していた。


韓国チャイナタウン
シンとジェミョンはチャイナタウンに到着した。
俺たちはどこに行って誰と戦うのか?
と、シンはジェミョンに問い掛けた。
LAのパパが言うには、
警察のスパイと弱い奴は相手にしないので
ここのボスに会う為にはテストする必要があると言ってた。

と、ジェミョンは答えた。
1人、2人、3人、4人・・・、
俺は両側の奴とやる、おまえは左とやるか?

と、シンは男の人数を数えてからどう戦うか作戦した。

LAジェミョン ’、と男がジェミョンの名前を呼ぶと同時に
シンたちの目の前に数人の男たちが歩み寄って来た。

ジェミョン: シン。
シン: 何だ?
ジェミョン: LAパパは言っていた。喧嘩は頭が弱い奴に任せて、頭が良い奴は避ける。
シン: どういうことだ?
シンの問い掛けを無視してジェミョンはシンの背中を押した。
シンは男にぶつかってしまい、そのまま弾みで男を殴ってしまった。
そして数人の男と殴り合いをするシン。
ジェミョンはシンに角材を投げ渡して見ているだけだった。

そんな最中に二階の部屋から大声がした。
おまえらにはお客様をお迎えするように頼んだのに、なぜ争っているんだ!!
と、中国人のボスが男達に叫んだ。
何もしないのに、こいつが争いを始めました!
ジェミョンなのか?と名前を問い掛けただけだったのに・・・

と、チンピラは答えた。

戦いに来たんじゃなかったのか?
テストだと言ってただろ?

と、面喰らったシンはジェミョンに問いただした。
ジェミョンは笑顔で親指を立ててシンの健闘を称えた。
ジェミョンの手荒いLA式の単なるジョークで、シンをからかって戦わせただけだった。


チャイナタウンの一室
シンとジェミョンは麻雀の一室で中国人の老人に会った。
僕はチェンリンの養子のジェミョンです。
と、ジェミョンは中国語で挨拶した。
あなたの養父に世話になったので養子も大切だ、何を知りたいのか?
と、老人はジェミョンに問い掛けた。

しかし、ジェミョンはシンをひじで突いてシンに質問をさせようとした。
先ほどの戦いで からかわれたばかりのシンは憮然たる面持ちでいたが、
老人の前で緊張して微動だしないジェミョンの姿を見て
シンは、ため息つきながら仕方なく質問した。
俺たちが知りたいこと、
本当に俺たちのどんな質問にも答えるのか?
知りたいことは麻雀のやりかたを聞くのじゃないんだぞ、
複雑な経済に対する返答だぞ、その老人は本当に知っているのか?

と、そんな失礼な質問をしたシンをジェミョンは強く小突いた。
シンは思わず あぅっ! 、と声を出した。


道路
車を道路に止めて、シンは老人から得た情報を携帯電話でムノに報告した。
老人は国際電話をしてすべて答えたよ
あぁ、国際電話料金の支払いはどうってことないよ
とにかく名前をメモってくれ、フジンペイ・・・
中国チュハイ開発のプロジェクト作成した時からのブローカーだ
彼が市長の兄弟または何かです。

と、シンがムノに話し続けた。

その間が暇なジェミョンは、車を揺らしたり車のシートで思わずひっくり返って座りごこちが悪い。


音楽喫茶店ミューズ
シンとムノは携帯でまだ話を続けていた。
最初にチェドン建設に情報をわざと漏らす、
私にはできないです、とても長い間こんなことしてないし、
突然私がそんな大きい仕事を引き受けても無理だ
私は少し英語を話せるが中国語は全く話せない。

と、ムノは役を引き受けるのを拒んだ。

大きなブローカーとの連絡に仲介者が必要だ
はい、その仲介者は英語と中国語に堪能で
そして国際弁護士のライセンスを持っている。

と、シンはジェミョンを見ながらムノに言った。

相変わらず車のシートの良い座りごこちを探し中のジェミョンは、
自分をジーと見つめるシンに気づいて‘ What ?’と問った。
するとシンが‘ You! ’と言いながらジェミョンを指差して笑顔で親指を立てた。


チェ会長の邸宅
オ理事がチェ会長宅を訪れた。
フジンペイという人物、これは秘密情報です
その情報を得るのに苦労しました
この男性は中国のチュハイ開発プロジェクトの重要な人物です
誰と契約するのかを彼が決めます、彼はチュハイ市長と兄弟です。

と、オ理事がチェ会長に情報を伝えた。
すぐに彼をここに連れて来い、いいや、
他社が動く前に彼を側に連れて来るためにチュハイに直接行くべきだ
もっと詳細を調べろ。

と、チェ会長はオ理事に命令した。


楽喫茶店ミューズ
ピンクネクタイの男性が喫茶店を訪れた。
おまえはまだ死んでなかったのか?
と、男性が問うと、
おまえが死んでから私は死ぬ予定だ。
と、ムノが答えてから2人は懐かしがって笑顔で抱き合った。

誰なのか分からず首を傾けるギョンテ君。
それは洋服の仕立屋だった。
後から装飾デザイナーも訪れて皆のスーツを作る準備を始めた。


チェドン建設ビル
シンとギョンテ君は清掃業員に変装してチェドン建設ビルに侵入した。
そして19階のチェ会長室の前にたどり着いた。

鍵開けは俺が刑務所で学んだ技術のひとつだ
と、言いながらシンは部屋の鍵を簡単に開けて部屋に忍び込む2人。

早速パソコンを操作するギョンテ君。
チェ会長のネームプレートにピストルを撃つ真似をするシン。

ビルを見回り中の警備員が刻刻と会長室に近づいていた。

3分あれば大丈夫 、と言うギョンテ君。
会長のパソコンのセキュリティを突破してハッキングしてデータを読み取った。
パソコン画面に‘会長の毎週のスケジュール’が表示されて喜ぶ2人。

まもなく警備員が会長室に入って来て見回ったが部屋には誰もいなかった。
既に仕事を終えたシンとギョンテ君はビルの外に出ていた。

会長は明日の午後2時にライオンズクラブで約束がある。
と、シンは言いながらチェ会長のスケジュールを全て得て、次の作戦を考えていた。


最高級クラブ
クラブの階段を登るギョンアとホステス。
あちらに座っているのはチェ・ドウさんの恋人みたいよ
と、ホステスが女性を指差しながらギョンアに伝えた。
その女性はドウの妹のウンスだった。
しかし妹の存在を知らないギョンアはウンスに話し掛けた。

チェ・ドウさんを探しに来たと耳にしました
ここのお客様でお得意様なのよ
昼は顧客がいないので空き部屋をオフィスとして使ってて
夜には顧客とここで会ってるわ
チェ・ドウさんは会社に居場所がないと知ってます。

と、ギョンアはドウについて説明した。
彼がここにいることを会社の人たちから知りました
一週間家に帰って来ないので彼の着替えを持って捜し回りました
それで、今ここにいますか?

と、ウンスは問い掛けた。
彼はちょうど今ここにいないわ、でもどこにいるか知っています。
と、ギョンアは答えながら別のジャズバーにウンスを連れて行った。

そのジャズバーではドウがピアノを弾いて楽しそうにジャズセッションしていた。
兄がピアノを弾けるのは知ってますがジャズ演奏することは知りませんでした
兄がほほ笑んでいます。

と、ウンスは兄の笑顔を見ながら嬉しそうに言った。
すべてを明らかにする人ではないので外面で見えるだけが彼ではないわ
あぁ、すみません、私は共に行動しているので彼をよく知っています
はい、私も笑顔をここで初めて見ました
チェ・ドウさんもそのようにほほ笑むことができます。

と、ギョンアは答えた。
他の人は兄がここにいることを知っていますか?
私が言いたいことは...特別な女性.....。

と、ウンスは兄に彼女がいるのかどうかを何気に問った。
誤解が深まる前に説明するわ
チェ・ドウさんと私は典型的なビジネス関係だけで
飲んでいる間はお客から聞いた情報を彼に報告してあげたりするために
非常事態があったら彼とも連絡をとらなければなりません
だから私はこの場所を知っています
ここに来ているチェ・ドウさんを知っている唯一の人間は私だけです
私たちの関係はそこまてでです。

と、ギョンアはドウとの関係を説明した。
あなたの名前を聞いてもいいでしょうか?
私は兄の妹のチェ・ウンスです。

と、ウンスは言った。
私の本当の名前じゃないけどジェーンと呼んで下さい
あぁ、私は誤解してました、あなたが彼の恋人だと思ってました
妹さんがいることを知りませんでした。

と、言ってギョンアは恐縮した。
あなたのような人が兄の側にいること知って安心です
兄は自分自身について話しませんでしたか?
あぁ、兄にこれを渡して下さいますか?

と、ウンスは安心しながらギョンアにお願いした。
彼に会って行きせんか、もうすぐ終わります。
と、ギョンアは言いながらドウと会うことを勧めた。
帰ります、兄が元気だと分かって良かったです
私は明日お見合いをします
兄が帰って来なければ私が別の家族に売られても知りませんよと伝えて下さい。

と、ウンスはギョンアに伝言のお願いをしてジャズバーを去った。
演奏終了間際にドウがギョンアを見て明るくほほ笑んだ。


音楽喫茶店ミューズの入り口
ジュンホが喫茶店に入ろうとすると目の前に高級車が急停止した。
その車からシンが降り来てジュンホに洋服を投げ渡した。
スーツだ、ネクタイ結べるか? 、と言ってシンは喫茶店に入った。


ホテル
チェ会長とオ理事はホテルに到着した。
それと同時にシン、ジェミョン、ジュンホの三人も
高級車と新調スーツに身を整えてホテルに到着した。

ホテル内のライオンズクラブへの入場はメンバー限定なので客として入場しろ、
大きな影響力をもつ人物であるかのような身振りをしろ。
そのように以前にムノからアドバイスを受けていたシンとジェミョンは
計画通りにそれぞれの配置についた。

ジェミョンはライオンズクラブの受付を訪れて受付嬢に英語で問い掛けた。
受付嬢: ご予約ございますか?
ジェミョン:(英語) 二時半にここで人と会う約束したが少し早く到着したようだ。
受付嬢:(英語) 何か手助けできますでしょうか?
ジェミョン:(英語) あなたの電話番号を教えてくれるかい?
と、ジェミョンは受付嬢の耳元でささやいて口説いた。
受付嬢:(英語) それは困ります、お席をご案内いたします。
と、言って受付嬢は笑顔でジェミョンを奥へ案内した。
予約あるのですか?なければ入れません!
と、横にいた受付男性が慌てて言っても聞く耳を持たなかった。

受付嬢:(英語) 約束が二時半でしたよね? Mr・・・
ジェミョン:(英語) 僕をジェイミと呼んでくれ。
受付嬢:(英語) ジェイミが誰かと待ち合わせしているのなら私はその人をあなたの席へ案内できます。
ジェミョン:(英語) 英語の先生に言われたことがあるかもしれないが、
         あなたの英語のアクセントは非常にセクシーだ。

受付嬢:(英語) この席は絶景です。
ジェミョン:(英語) 俺はあなただけ見てる。
と、言われた受付嬢は はにかんだ。

ジェミョン:(英語) キム・ドンソンという人とここで会うことになってます。
受付嬢:(英語) OK、心に留めておきます、ジェイミ。
と、言いながら受付嬢は‘キム・ドンソン’の名刺をジェミョンから受け取った。
‘ジェイミ’という偽名の人物を演じてるジェミョンはチェ会長とオ理事の姿を確認した。
会長をじっと見るジェミョンの腕には父の形見の腕時計があった。


ホテルのトイレ
オ理事がトイレに入るのを確認するシン。
シンは携帯電話で話しながらトイレに入った。

シン: 情報が漏れたら大騒動になる。
   その人がフジンペイの後継者だと知られるのも時間の問題だ。
   なのにどうしてこんな場所でミーティングするんだ?
   財界たちがここに集まっているのに!・・・・ちょっと待って。

と、話していたシンは途中でオ秘書と目が合ってしまい個室トイレに入った。

そして更にシンは携帯で話しを続けた。
それに聞き耳を立てて興味を示すオ理事だった。
オ理事は隣の個室トイレに入ってシンの会話を盗み聞きした。

シン: とにかく彼と会います。問題ないようにします。
   この人は韓国の市場調査に来ています。
   彼は間違いなくフジンペイの後継者です。
   はい、彼の名前はジェイミ・チャンです。
   それで我々は接待にもしっかりとした準備が必要だ。
   すべて最高であること。はい、頼んだぞ。

とシンは話し終えて携帯を切った。

シンの会話を全て盗み聞きしていたオ理事は
トイレットペーパーに‘ジェイミ・チャン’の名前をメモした。

わざとオ理事に聞こえるようにして嘘の情報を伝えるシンたちの作戦だった。
その嘘の情報を信じるオ理事だった。


ホテル
ライオンズクラブの受付をシンは訪れた。
二時半に約束していた 、とシンが言うと
心待ちしていた受付嬢は快くシンを奥の部屋に案内した。

‘キム・ドンソン’という人物を演じるシン、
‘ジェイミ・チャン’という人物を演じるジェミョン、
2人は初対面を演じて挨拶代わりに握手した。

それを確認したオ理事は急いでチェ会長の所に走り寄った。
しかしチェ会長に報告しようと話し掛けるが、
娘のウンスのお見合い相手と話しに夢中で取り合ってもらえない。

やっとの思いでチェ会長に緊急報告した。
‘ジェイミ・チャン(ジェミョン)’という名前の
あそこにいる彼は中国チュハイ土地開発の重要人物です。
フジンペイの右腕でハーバード大学を卒業しました。

と、オ理事はチェ会長に説明した。
彼を捕まえて来い!、とチェ会長は命令した。
その彼の後ろについて行く男は誰なのか?

とチェ会長はシンを見て問い掛けた。
必ずあの男は追い払います。
と、オ理事はそう答えて、
必要なジェミョンは捕まえて、邪魔なシンは追い払う約束を会長にした。


ホテルのエレベーターの前
ホテルのエレベーターの前で話すシンとジェミョン。
シン: 彼は完全に罠に掛かっている。
ジェミョン: シンに言いたいことがある。
      これは僕が教わってきたやり方と違う。
      僕ならチェ会長を拉致して父にしたように彼の車を断崖から落として終える。

シン: それがあなたのやり方?
   あなたは本当にとても独特だ。
   毎晩寝る前にお祈りをしてください。ハレルヤ。

と、シンはジェミョンの肩をポンッと指で はじいてなだめた。

シンたちが話しているとエレベーターが開いた。
すると、お見合いをするためにホテルに来ていたウンスと鉢合わせした。
ウンスの姿を見て驚くシンとジェミョン。

そのウンスにオ理事が駆け寄ってきた。
ウンスさんあなたを待っていました 、とオ理事は言いながらウンスを迎えようとした。

しかし事情を知らないウンスがシンたちに話し掛けようとしたために、
慌てたシンはその場をごまかすためにわざとオ理事に体ごとぶつかって
更にオ理事の胸から財布を抜き取って放り投げた。
シンはぶつかったことを謝りながら
あの財布はあなたのものなのでは? 、と言いながら落ちてる財布を指差した。

オ理事が財布を拾いに行ったすきにシンはウンスをエレベーター内に引き戻して
ドアを閉めてシンとジェミョンとウンスの三人はエレベーター内に逃げた。
あぁ!ジェイミ・チャン(ジェミョン)!背が高い人!!彼を捕えてくれ!!
と、彼を連れて来ることを命令されていたオ理事は慌てて叫んだ。


ホテルのエレベーター内
ウンス: なぜ二人共ここにいますか?
    私の父は二階です父に会うことになってましたか?

シン: 俺が誰か分かってるか?
ウンス: キム・シンさん。
シン: 知らなければよかったのにぃ。
ウンス: もし父を捜すならば・・・
シン: 聞け、チェ会長の娘。
   刑務所で面会した時におまえはこう言った。
   あなたが求めること全て満たします、と。

ウンス: 言いました。
シン: 俺たちと今日まったく会わなかった。
   俺が求めていることはそれだ、果たせるか?

ウンス: どういうことなの? それは父と関係あるの?
ジェミョン: 彼女を拉致しよう 拉致してから・・・
シン: ここはLAか?
と、言いながらシンは相変わらずアメリカ式の考えのジェミョンにあきれた。
神妙な顔のウンス。


ホテルのエレベーターの外
ドウがホテルのロビーを歩いていると開いたエレベーターで、
すみません、約束します。
と、言う妹ウンスの姿とシンとジェミョンの三人を目撃する。

オ理事はジェイミ・チャン(ジェミョン)を捜してロビーを走っていた。
その慌てるオ理事の姿もドウは目撃していた。


ホテルの外
シンはホテルの入り口でムノに電話で経過報告した。
彼女が誰にも話さないということを信じるのか!
もう作戦はここで終わりだ終わり!

とムノは怒鳴って、ウンスのことを信じるシンを非難した。

僕もどうなるか分からないがそれがたとえ何であろうとも、
彼女の言葉は信頼できると感じる
ちょっと彼女が普通の女性じゃないと思う・・・
とにかく今、諦めるのは早すぎる、敵は完全に罠に掛かっている。

と、シンは自信持って答えた。そう言うシンが見つめる先には、
運転手ジュンホの阻止を無視して車の中にまで入り込んで
‘ジェイミ・チャン(ジェミョン)’を懸命に捜すオ理事の姿があった。


ホテル
ドウはほてる内のライオンズクラブの受付に訪れた。
背が高くて長髪の男性が来て5分前に去ったようだが
誰なのか知ってますか?誰に会いましたか?

と、ドウは受付男性に問い掛けた。
英語を話すお客様は今日は約束なしでいらっしゃいました。
彼が会った人は・・・あぁ、お待ちください彼の名刺がまだここにございます。

と、言いながら受付男性は‘キム・ドンソン(キムシン)’の名刺を手渡した。
鋭いドウはそれを見て何か予感させた。


ホテルのライオンズクラブ内
ウンスはお見合いをしていた。
ドウは、僕は下階にいるからとジェスチャーでウンスに伝えた。

そんな中、
ドウはジェミョンたちの様子を部下のケイにビデオ撮影させて動きを確認していた。

再びあなたに会いたいですお願いします。
と、オ理事はジェイミ・チャン(ジェミョン)に片言の英語で話し掛けていた。
See you (ではまた)
と、ひとこと英語で言ってジェミョンはその場を去った。

次にオ理事は運転手のジュンホを呼び止めた。
話しをしたいです、まだ昼食していないので
最高のお店を知ってますどうします?

と、言ってオ理事はジュンホまでをも丸め込もうとしていた。


ホテル内のバー
ホテル内のバーでドウとウンスは会った。
お見合い相手の彼は、私に興味なくて私の名前さえも覚えていなかった
彼が政治家なら名前ぐらい覚えるべきよね。

と、ウンスは不満を言った。
お見合いは好きじゃないです。相手は自分で探します。と、父にはっきり言うべきだよ。
そういえばジェーン(ギョンア)に会ったんだね。

と、ドウはアドバイスしてから問い掛けた。
うん、彼女が好きです そこで働く人の偏見も消えました、
兄さんも好き?
なぜなら兄さんがそこでピアノ演奏することを彼女だけに話したから、
兄さんが微笑むとき彼女に見えるようにしたでしょ?

と、ウンスは言った。
おまえも僕の顔を見ていないぞ、兄さんに何か言うことないか?
最近会った人のこととか 議論したいこととかないのか?

と、ドウは問ってシンたちのことを探った。
言うこと? 何もないです、運転手が待ってるので行きます。
と、ウンスは少し戸惑いながらもシンとの約束を守った。
僕は10年間会社にいて追い出されました
父が僕を嫌いなことは構わない、少し不便だが大したことはない。
でも、ウンスが僕の側にいなくなって敵として扱うようになった時、
僕はきっと我慢することができない
そのように何かか変わることが心配だ、僕はとても怖い。

と、ドウはウンスに諭す。


喫茶店ミューズ 」・「 ホテルの一室
ホテルに泊まっているジェミョンは喫茶店のムノと電話で話した。
そのホテルが一晩いくらか分かってるのか?
迅速に作戦をしろ、分かってるのか? 複雑すぎる?

と、ムノは言った。
僕が嫌いなことが2つある、一つは面倒な話、もう一つは面倒な女、
この作戦はとても面倒で複雑だ、シンはどうするつもりなんだ?

と、ジェミョンはムノにクレームした。


義姉の屋台
シンは義姉の屋台で後片付けを手伝っていた。
そして寝ている子供たちを抱っこして家に帰る準備をした。


バスの中
シンと義理の姉は家路を走るバスの中で話をした。
シン: 3年以上かからないよ、
   僕は義姉さんと姪たちを外国に行かせたい。
   アメリカ? カナダ? オーストラリア? どこに住みたい?
   暮らして姪たちの好きな学校に行かせてくれ。

義姉: あなたは何をしているの?
   子供たちのパパの復讐とか何か違法なことしていませんか?

シン: 違法?
義姉: そうじゃないの?
   この私達のために、法律違反とかしなくて
   どうやって3年でそれだけのお金を稼げますか?
   そして以前にも私にお金を渡したわ。

シン: 義姉さん・・・。
義姉: そんなことしないで下さい。そうじゃないのなら良いです。
   それが子供たちのためになるならば。

シン: 裕福にしたくありませか?
義姉: もし違法な事してお金持ちになったらいいことあるの?
   夜に安心して眠れません、そして日中お金を守ることに費やしてしまう。

シン: まだ状況を理解できていないだね。
   金持ちになれば法律を潜り抜けることだってできる。
   そうして逃げることさえできる。それが法律だ。
   兄さんが死んだ後でさえ理解できない?

義姉: 義弟・・・私と屋台をして平穏に生きてください。
   ギョンアさんを連れて来て平穏に生きてください。

シン: 義姉さん・・・。
   少なくとも一回裕福になりたい。
   兄さんを殺した人々のすべてのお金を取って金持ちになる。
   そのお金は法律の無視と共に最初から入り混ざってる。
   だから同じように無視してそれを奪い取る。
   俺はそれをすることができる。
   そして、義姉さんと約束します。
   奴らに罪の意識を認めさせて土下座させてやる。
   それはずっと先ではない。
   義姉さんは奴に唾を吐くだけだ。あなたにそうさせます。
   僕はそれをすることができる。



ドウのホテルの仕事部屋
部屋にドウとギョンアが二人でいた。
ギョンアは証券のグラフ結果をパソコンで見ながらドウに話し始めた。
株の買い手側はとても必死です。ここ数日間に無限的に情報交換しました。
チェ・ドウさんの指示で更ににもう一つ会社は再び下落しました。
少しでも罪の意識を感じませんか?

と、ギョンアは問い掛けた。
僕は人を気にしないで株のチャートだけをチェックする。
と、ドウは答えた。

子供の頃に実現させたい夢はありましたか?
と、ドウは問い掛けた。
白いレースカーテンの部屋で緑いっぱいの庭、
私は裕福な人の家に住みたい。それが夢でした。
チェ・ドウさんは夢がありましたでしょうか?

と、ギョンアは言うと、
ヨーロッパの南部のモナコ。
その国を所有したかった。子供の時にそう思いました。
理由もなく、偶然その本を手にした時にそう感じました。
それが僕の最初の夢でした。

と、ドウは子供の頃を思い出しながら答えた。
手に入れたいものが得られなかったらどうしますか?
とギョンアが問うと、
僕は分からない、手に入れられなかったものは今までないから・・・。
と、ドウは言った。


ホテルの前
運転手を演じているジュンホが車に乗ろうとするとオ秘書が話し掛けてきた。
フジンペイさんはいつ到着しますか?秘密を守るから。
と、オ秘書は言いながら封筒を車の中へ押し込んで機嫌をとった。
それを見たジュンホはオ秘書にヒソヒソと耳打ちする。
情報を聞いたオ秘書は喜び勇んで帰って行った。
封筒の中には数枚の小切手が入っていた。


チェ会長室 (チェドン建設)
オ秘書はチェ会長室に戻って来た。
フジンペイさんは明日、韓国に内密に入国します。
時間は中国から来る航空会社が分かればすぐに見つけます。

と、オ秘書はジュンホから得た来韓の情報を会長に報告した。

そんな最中にドウが会長室に入ってきた。
どうしてこいつを部屋に入れるんだ!
と、会長はキム秘書を叱った。
ちょっと心配でしたので来ました、父さん。
フジンペイ・・・
父が会いたがってる背後の人物。
既に知られている名前で、誰もが彼を捕まえることに集中している。
僕は彼といる人を知っています。何か疑わしい・・・。

と、ドウは父に忠告した。
私の息子のチェ・ドウは会社から追い払った奴だ。
もし再び会社の近くに現れたら阻止してくれ。
分かったのなら今すぐここに来て外に引きずり出してくれ!

と、会長は警備室に電話連絡した。
あなたを助けてあげたかっただけなのに・・・失望しました、父さん。
と、ドウは冷静ながらも威圧的に言って静かに部屋を出た。

会長はオ秘書とキム秘書を部屋に呼んだ。
あいつはフジンペイの側近を疑ってる。
と、会長が言うと、
あぁ、ジェイミ・チャン(ジェミョン)。
と、オ秘書は答えた。
彼はどんな関係者なのか調べろ!
と、会長はオ秘書に命令した。


喫茶店 」・「 チェドン建設
喫茶店ミューズの屋根裏部屋で、暇つぶししていたギョンテ君。
そんな時にパソコンが反応して作動し始めた。

それと同時にチェドン建設ではオ理事とキム秘書が
ジェイミ・チャン(ジェミョン)という人物についてパソコンで調べていた。

実は、以前忍び込んだ時にギョンテ君が会長のパソコンに細工をしていて、
オ理事たちが見ている画面がそのままギョンテ君のパソコンで確認できるようになっていた。

オ理事がアドレスを打ち込んだサイトには、
ジェイミ・チャンのプロフィールとジェミョンの顔写真が画面に表示された。 
その顔写真を見たオ理事は間違いない人物だと確認してひと安心した。

同時に表示されたその顔写真を見ていた三人。
シンは驚いて、ギョンテ君は自慢げで、ムノは感心した。
シン: いつの間にやったんだ?
ギョンテ君: それは、すでにそこにありました。
      ちょっと中国のサイトページを変更させました。
      アドレスをちょっと変えてなんとかジェイミの個人情報を入れました。

シンとギョンテ君はお互いの人差し指をくっ付けて喜んだ。


空港
空港で、オ理事とチェドン建設の社員たちは、
社員の各自がジェイミ・チャン(ジェミョン)の顔写真を持って、
‘フジンペイさん、ようこそ韓国’と書かれた幕まで準備して
フジンペイの入国を待ち構えていた。

そんな時に、シンの声と姿を発見したオ理事はシンの後をつけた。
自分の後ろからついて来るオ理事を確認したシンは歩きながら携帯で話し始めた。
彼がVIP出口から出ていると、どうして今頃言うのか?
俺は通常出口で待ってました、失礼があったら責任がある!

と、シンは携帯で言った。
それを聞いていたオ理事とチェドン建設の社員たちはシンの後を追いかけた。

‘フジンペイ’という中国人を演じるムノ、
‘ジェイミ・チャン’という人物を演じるジェミョン、
‘運転手’を演じるジュンホ、
‘キム・ドンソン’という人物を演じるシン、

シンは、空港に現れた‘フジンペイ’に懸命に話し掛けていた。

オ理事たちは中国語通訳者、英語通訳たちを引き連れてフジンペイの元に駆け寄った。
そして、オ理事はシンを払い除けて割り込んで‘フジンペイ’に挨拶し始めた。
私達はチェドン会長が、あなたを歓迎するために送った社員です。
どのホテルにご予約ありますか?
我が社は最高級のホテルをあなたのために予約しました。

と、通訳者が中国語で話した。

待ってください!おまえら何だ?
と、シンがクレームを言うとチェドン社員たちは
邪魔なシンを羽交い絞めにして遠くへ連れ離した。

リムジンの準備も出来ています。
と、言いながらオ理事はそれを通訳したのか通訳者に確認した。

フジンペイ(ムノ) はジェミョンに何か耳打ちした。
フジンペイ氏は、あなたがどのようにして彼が
今日ここに到着するという情報を得たのか知りたがっています。

と、ジェミョンは英語で質問した。
リムジンでこれを話しましょう。
と、オ理事は言って案内した。

ドウの部下のケイはその一部始終をビデオ撮影していた。
それと同時にドウは自分の事務所でその映像をパソコンで見ていた。
そこにいるシンの姿を見ていたドウはニヤリと笑みを浮かべた。




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