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Sep 18, 2005
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カテゴリ: マジック
 マジックには色々な分類の仕方があることが特徴で、現象や素材による分類以外に、状況(特に観客との距離)による分類もあって、距離が遠い方から「ステージマジック」「サロンマジック」「テーブルマジック(クロースアップマジック)」になります。

 この中で、初心者にも一番取り組み易いマジックは、間違いなくテーブルマジックです。

 テーブルマジックは、1人から5~6人程度の観客を想定したマジックなので、素材も小さめだから、持ち運びにも便利だし、何しろ仕掛け(ギミック)が、値段的に安いことも初心者には安心出来ると思います。

 ところが、このテーブルマジックは、確かに手軽で安価だけれど、マジックとしてレベルが低いかと云えば、それはとんでもない誤解で、マジックはテーブルマジックに始まって、テーブルマジックに終わると云っても良いくらい奥行きが深いものなんです。

 但し、市販のマジック用品には、サギに近い代物が多いことも事実ですから、現象をしっかり確かめて、ベテランのマジシャンに相談してから購入するのが賢明です。

 ただ、近くにマジックショップやマジシャンがいない環境では、どうしようもないので、私が良いと思うマジック用品を紹介しますので、購入する際の参考にして下さい。

 また、ここで紹介するものは、ダイナミック・コインのように、大変優れたマジック用品でも、あまりに有名な物と高価な物は除外しております。

 初心者の方にとっては、今から演じるマジックの素材を出しただけで、「あっ、それ知ってる」「あっ、それ僕、持ってる」と観客に云われるくらい惨めに感じることはないようですし、高価な物は、もしその現象とかハンドリングが気に入らなかった時、損をした気分になるからです。

 それともうひとつ、初心者のうちは出来るだけ失敗が少ない、云い換えればギミック(仕掛け)が優秀な物を使って、マジックの楽しさを知ったり、マジシャンとしての自信を持ったりする方が、私は長続きすると思っています。

 プロをはじめ多くのマジシャンは、初心者のうちからギミックに頼ってはいけないと云って、スライオブハンド(手先の器用さを活用したマジックのテクニックの総称)を薦める人が多いですが、ダブルリフト(カードマジックの基本的な技法)ひとつ覚えるのにも、そこそこ時間がかかりますから、私は如何なものかと思っています。

 プロのマジシャンを目指すなら、やはりスライオブハンドから入るべきかも知れませんが、大半の人はアマチュアどまりですからギミックから入った方が、直ぐに挫折しないだけ良いと考えます。

 更に付け加えるならば、ひととおりのギミックを使い慣れて来たら、ギミックに飽き足らなくなって、必ずスライオブハンドをマスターしたくなるので、その時でも決して遅くないのです。

 そう云う訳で、今日は前置きだけになってしまいましたが、次回はコインの出現、消失、貫通、移動が自由自在に出来る、「MCーBOX」と云うマジック用品を紹介したいと思います。






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Last updated  Sep 19, 2005 12:29:10 AM
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