九州出身者がつくる九州情報館。

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2020年12月01日
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『あぶさん』『ドカベン』
漫画家の 水島新司 さんが本日をもって 漫画家を引退 することを発表しました。


水島さんは所属事務所を通して、
「今日まで63年間頑張って参りましたが、
本日を以って引退することに決めました。
これからの漫画界、野球界の発展を
心よりお祈り申し上げます。」
とコメントを発表しました。

『あぶさん』は南海ホークスに入団した酒豪の強打者
景浦安武(あぶさん) が主人公で、南海・ダイエー・ソフトバンクと
3つの時代のユニフォームに身を通しています。
作中には実在する人物が数多く登場し、特にホークス関連の選手は多く登場しました。
KBCプロ野球解説者の藤原満氏も『あぶさん』の親友として出演し、
ホークスのコーチ就任時に背番号『90』を打診された際も
「これは『あぶさん』の番号だから。」
と言って断ったという逸話があります。
(その後スアレスが水島さんの許可を得て『90』をつけていました。)

『ドカベン』は日本一の捕手・山田太郎や悪球打ちの岩鬼正美らの明訓高校が
甲子園で活躍する話で、その後プロ野球編・スーパースターズ編・
ドリームトーナメント編とシリーズが続きました。
南海の捕手だった故・香川伸行氏は山田太郎にちなんで『ドカベン』の愛称で親しまれた他、
岩鬼がプロ野球編でホークス入りする等、こちらもホークスに縁がある作品でした。

このニュースにホークス関係者からもコメントが寄せられました。
まず 王会長 「よく応援していただいた。
(野球界の発展に)貢献してくれました。
特に南海とかパ・リーグにとって、良かったから。
今のパ・リーグの隆盛というか、
すごく良くなったことを喜んでくれていると思う。
(最近は)グラウンドには来られてないけど、
今までずっと忙しすぎたから、少しのんびりしてください。」

と労をねぎらいました。

そして 秋山前監督 は、
「『野球狂の詩』から『ドカベン』まで、
先生の作品はよく読ませていただいた。
ご自宅が近かったこともあり、西武球場にも顔を出され、
かわいがっていただいた。
ダイエーに移籍してからも高知キャンプや
福岡ドームに足を運ばれて、『あぶさん』を描く上での
取材を丁寧にされていた。
観察力も卓越しており、プレーヤーの仕草や
癖を含めて作品をよりリアルにしていた。
野球が大好きで愛にあふれた野球人だった。
本当にお疲れさまでした。」
と感謝していました。

現在のホークスで最年長の 和田 も『あぶさん』登場経験があり、
「(『あぶさん』に)何回も登場させてもらって、
自分が漫画の絵になることがうれしかった。
水島さんには球場などでお会いして、
気さくに話していただいた思い出もあります。
水島さんは必要とされている中で、惜しまれつつ引退される。
自分も情熱があって、必要とされる限りはやっていきたい。」

とさらなる現役続行を誓っていました。

水島さんは今日限りで漫画家を引退されますが、その作品は永遠に野球ファンの間で
語り継がれ、読み継がれることによって永遠に残るはずです。
63年間、本当にお疲れさまでした。

それでは、今日はここまで。



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最終更新日  2020年12月01日 21時09分31秒
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