ぷよ丸のなんだりかんだりな日々
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最初の頃の通院は3週間から4週間に一度の間隔。兄の仕事はちょっと特殊で24時間勤務の後、丸2日休みで曜日も関係のない仕事。基本的に担当の先生の勤務する曜日で「次の診療は○日はどうですか?」と聞かれるのだが、私が自営業なので一番都合を合わせる形になっている。田舎で一人で暮らしていて、常々「ブラック(会社)だ」と言いながらも、決まった収入を簡単には手放すわけにはいかない。私も金銭面で頼られても何もできないので、できるだけ兄に仕事は続けて欲しいと思っている。しかし、いつでも私が合わせるのが当たり前と思っているようで、「○○(私)の都合はどうだ?」とか、「仕事は大丈夫か?」などと気に掛ける様子が1ミリもないのが腑に落ちない。兄がシフト表を見せながら、診察前に次回の予定を軽く相談する。「違う、そこは休みじゃないっ!」と待合室で声を荒げる場面もあったが、不思議と私の気持ちは穏やかだった。態度の大きな兄でも、視力が落ちてしまった現実や失望感を思うと、不思議と寛大な気持ちでいることができる。実は兄は若い頃、総合失調症を患ったことがある。幻覚・幻聴に悩まされ仕事もできなくなり、家に閉じこもっていた。精神疾患と思うと両親達は「自殺でもしたら・・・」と毎日不安だったと思う。結果、兄に対しては何も言えず、歳を取って足腰が思うように動かなくなった母を顎で使うような「俺様」な人間が出来上がったのだ。
2023.11.01
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