2006/01/01
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新年あけましておめでとうございます。

大晦日は時々小雨がぱらついたものの、午前0時に町中から花火が打ち上がる様子を、丘の上から見ることが出来ました。0時前からすでにあちこちで打ち上がりはじめており、手元の腕時計でカウントダウンしてゼクトのコルクを抜いたのですが、それから10秒くらいしてから眼下の花火の量が一気に増えたので、僕たちはどうもフライングして新年を祝ってしまったようです。アパートへ帰る道すがらもあちこちで花火を上げている家族や若者たちがおり、「新年おめでとう!」「おめでとう!」と挨拶しながら帰ってきました。

さて、今日は2年がかりのプロジェクト(^^;、生産年レポート第7弾、ナーエです。

7. ナーエ

2005年の生育は平年より数日早く進み、リースリングの発芽は4月27日(平年5月2日)、開花は6月19日(平年6月21日)に観察された。

6月、7月の順調な天候の後、8月は冷涼で変わりやすい天気が続き、平均気温は平年並みだが、降雨量は平年の半分ほどで、8月末に一部の畑で乾燥ストレスの兆候が見られた。一気に夏らしい暑さが戻って来たその頃、葡萄の果皮が暗緑色に染まり、やがて茶色に変色し、粒がしぼむ症状が、早熟品種のバッフスやミュラートゥルガウに現れ、後に他の品種にも観察された。直射日光のあたる部分にとくに多く見られたそれは、当初ボトリティスによるものと推測されたが、実際は日焼けによる被害であった。丁度成熟がはじまりかけた時期と症状の出たタイミングが一致することから、物質交代が成熟へ転換する時期の葡萄の敏感さを示したものといえるが、オゾン層破壊との関連も考えられる。

9月に入り引き続き乾燥した天気が続いたため、黴の被害にあった房も乾き、非常に順調に成熟した。実の付きぐあいは果粒がやや小さく、粒と粒の間隔もあいていたが、9月の平年並みの降雨量で、乾燥ストレスから葡萄は回復するとともに果粒もふくらんだ。9月上旬に普通は地中に生息しているはさみ虫がしばしば葡萄の房に生息しているのがみられた。葡萄に損傷を与えた様子もないこと、9月下旬から10月はじめの雨の後に再び地中に戻ったことから、暑く乾燥した地面から一時的に避難してきたものと思われる。

秋が深まるにつれて腐敗が広がり、リースリングでは地面に落下する房も目に付くようになった。一方で葡萄を極限まで完熟させつつ、一方でベーシックなワインにする健全な収穫の充分な量を確保するため、収穫時期の決定には経験と勘が必要とされる。多くの醸造所では秋の好天を充分に活用して完熟した房を収穫したが、そのぶん腐敗による損失で収穫量は減った。

ミュラートゥルガウの収穫は9月26日(平年9月30日)リースリングの収穫は平年より5日早い10月14日に始まり、リースリングの平均果汁糖度は90エクスレ(平年74エクスレ)に達し、収穫量は75hl/ha (平年81hl/ha)に留まった。ナーエの中でもばらつきがあり、早期に収穫を始めた地区は収穫量が多く、遅くなるほど収穫量は少ない。しかし早期に収穫を始めた地区でも、例年に比べて果汁糖度は高かった。リースリングでは30%がQbA、70%がQmPの基準をクリアしているが、QmPの一部はQbAに格下げしてリリースされる見込み。

参考資料:Das Deutsche Weinmagazin 24/ 19. November 2005.

12月29日、車窓から撮ったオックフェンの村と、背後のボックシュタインの畑。
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Last updated  2006/01/02 07:34:55 AM
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Comments

李斯。@ お久しぶりです。 御無沙汰しております。 何時も拝見してい…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その64(04/05) 「ムスカテラー辛口」は私も買おうかと思…
mosel2002 @ Re[1]:ひさびさのドイツ・その54(03/14) pfaelzerweinさん >私の印象では2013年…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その54(03/14) 私の印象では2013年からは上の設備を上手…

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