2006/01/02
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日本では正月三が日は祝日ですが、ドイツでは2日から平日に戻ります。学食も図書館も今日から営業開始で、クリスマス前から続いていたお祭りモードは一段落。もっとも、授業は来週からなので構内は人気も少なく、のどかでした。

さて、生産年レポート新年第二弾はラインヘッセンです。

8. ラインヘッセン

ラインヘッセンはドイツ最大の栽培面積を占めるワイン生産地区で、それぞれ南と西に境界を接するファルツおよびナーエと生産年の状況はほぼ似ているものの、栽培されている葡萄品種のうちリースリングはラインヘッセンではミュラートゥルガウ(18.0%)、ドルンフェルダー(12.5%)、ジルヴァーナー(10.3%)に続いて10.1%で4位であるのに対し、ファルツ、ナーエではそれぞれ20.1%、25.1%で最も栽培されている。ここからもラインヘッセンで生産されているのは日常消費向け量産品が中心であることが読み取れるが、近年は若手醸造家を中心に品質向上とマーケティングに意欲的な動きが見られる。

発芽は平年より数日早く4月17日から24日かけて始まり、6月7日にシュペートブルグンダーが開花、9日にミュラートゥルガウ、翌10日にドルンフェルダー、12日にジルヴァーナー、そして最後に13日にリースリングと続き、22日ごろに全ての畑で開花が完了した。花震いと花序ペロノスポラにより果粒が密集しすぎることもなく、予測された過度の高温も訪れなかったため、果実は順調に糖度を増した。夏の乾燥と水不足が収穫量を抑え、8月中旬の雨も地区によって差があり、水不足を全域で解決することにはならなかった。

夏を通じて病害虫の被害もほとんど無かったが、9月10日頃に降った雨でボトリティスが一気に広がり、果皮が破れる房も出てきたことから、収穫開始時期の決定に腐敗の進行状況を考慮する必要が生じた。幸い秋の好天が腐敗部分を乾燥させたため、果汁糖度の増加を伴う貴腐への転換が見られた。

収穫作業はミュラートゥルガウが平年より10日ほど早い9月19日に、ドルンフェルダー、シュペートブルグンダー、ジルヴァーナーがそれぞれ9月26日、リースリングは10月4日に始まった。平均果汁糖度は期待以上で、リースリングで86エクスレ(平年72エクスレ)、シュペートブルグンダーでは95エクスレ(平年76エクスレ)に達した。酸度はリースリングで7.6g/リットルと低めなこともあり、調和のとれた味わいになりそうだという。平均収穫量はリースリングで80hl/ha(平年85hl/ha)、ミュラートゥルガウで108hl/ha(平年110hl/ha)。ボトリティスの被害にあった収穫は醸造過程での改善-恐らく活性炭による雑味の除去-が必要となりそうだ。

参考資料:Das Deutsche Weinmagazin 24/ 19. November 2005

ザールブルクの町にある小さな滝。水車を回すのに活用される水力は、昔は主食であるパンに必要な製粉に欠かせない動力だった。撮影12月29日。
saarburg2





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Last updated  2006/01/03 08:21:22 AM
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李斯。@ お久しぶりです。 御無沙汰しております。 何時も拝見してい…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その64(04/05) 「ムスカテラー辛口」は私も買おうかと思…
mosel2002 @ Re[1]:ひさびさのドイツ・その54(03/14) pfaelzerweinさん >私の印象では2013年…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その54(03/14) 私の印象では2013年からは上の設備を上手…

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