自転車に乗ってアンチ正論主義byもすぐり
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ホントはやらなければならないコト、書きたい記事もあるんですが、ちょっと現実逃避して、モスバーガーネタを。 もすぐりは新店情報もチェックしているのですが、一応閉店情報も気にはしていて、未訪問の店舗の閉店が確認されると悲しさに涙することも本当にあります。まあすでに訪問した店舗でも、店舗がなくなるのはツラいですが。 さてここ数年で、モスバーガーの空白域が急激に拡大してしまった地域があります。すでに日記のほうでは、南武線の中野島~立川間に着目しましたが、それどころではない地域があります。名づけて、ヨコスカ帝国 具体的に行政区分で範囲を決めると、神奈川県横須賀市を中心に、横浜市金沢区・三浦市。場合によっては横浜市磯子区を「帝国」の入り口として加えてもいいでしょう。 なぜヨコスカ帝国なのか?それは以下に列挙する、1992年当時の当該地域の店舗数と店舗名をごらんいただければ、容易に了解してもらえると思います。(列挙順は磯子区・金沢区・横須賀市・三浦市でだいたい北から南へ並べる) ・杉田店 ・洋光台店 ・京急富岡店 ・能見台店 ・金沢八景店 ・金沢文庫店 ・ヨコハマ瀬ヶ崎店 ・追浜店 ・横須賀店 ・ヨコスカ安浦店 ・ヨコスカ衣笠店 ・ヨコスカ大津店 ・ヨコスカ馬堀店 ・ヨコスカ浦賀店 ・ヨコスカ北久里浜店 ・ヨコスカ久里浜店 ・三浦海岸店 三浦半島の東岸のかなり狭い地域に、これだけの店舗が存在していたのです。特に横須賀店・金沢八景店・金沢文庫店・衣笠店は、店舗番号が100未満、すなわちモスバーガー創成期を経験している店舗です。さらに加えるなら、店舗番号が1000を超える店舗(言い換えれば1990年以降に開店した店舗)はヨコスカ北久里浜店のみ。モスバーガーにとって横須賀市周辺は、モスバーガーを育てた地域と言うことができそうです。 以上の店舗リストは、繰り返しになりますが、1992年当時のものです。もすぐりは1993年ごろにヨコスカ浦賀店を除くすべての店舗を訪問しました(ヨコスカ浦賀店はすでに閉店していた。しかも話によれば、店舗閉店の1ヶ月ぐらい後に現地に行っており、もう開かないシャッターの前で立ち尽くしたのを覚えている)。 では現在、上のリストからは14年ほど経過した2006年6月の当該地域の店舗を列挙すると、次のようになります。 ・ビアレ横浜並木店 ・金沢文庫店 ・追浜店 ・衣笠店 本当にこれだけしか、モスバーガーがないんです横浜市磯子区と三浦市からは店舗が消滅し、かつては9店舗もあった横須賀市内も2店舗のみ…。(※付言しておくと、ヨコスカ安浦店のみは完全に閉店したかどうか、もすぐりには疑わしい。確か一昨年あたりに改装をしていたと記憶しているので。)この凋落がいかに急激であるかは、誰の目にも明らかでしょう。 この原因はなんでしょうか?大きなくくりで述べれば、バブル経済の崩壊の影響で、横須賀市周辺の宅地開発のスピードが暫減し、人口が横ばいになってきたからだと思えます。さらに古い店舗も多かったため、ハードとして売上向上に限界があったことも一因かもしれません。さらに新店ができてないのは、投下資本に対する効率的な回収が望めないからだと思われます。1992年の店舗配置を地図化して、2006年6月のそれと比較してみれば容易に分かりますが、京浜急行の横須賀中央駅より南の「末端」地域は7店→0店と、激減しているのです。 大上段に構えれば、このデータをもって街が衰退・消失した=ファスト風土化(by三浦展)と論じ進めることも可能かもしれません。しかしもすぐりにとっては、街の流動化が進んでしまった実態よりも、なくなってしまった店舗を悼む気持ちのほうがはるかに大きいのです。
2006/06/01
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