かりん御殿

かりん御殿

July 12, 2004
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カテゴリ: 旧(身内話)
先週金曜日の放課後、次男の同級生アンドレィ君が遊びに来た。
アンドレィ君は、ママがポーランド人。
可愛いんだが、そこはかとなく
ワレサ書記長(だっけ?)を彷彿とさせる顔立ちをしている。
(いや、偏見じゃないってばっ!)
(ちなみに、ママの方は、キャメロン・ディアスに1/10くらい似ている。)

帰り道、アンドレィ君が、私に向かってニヤニヤしながら言った。
「しってるぅ~??ブリスねぇ~、ぼくのこと、アイシテルのぉ~。)

.....衝撃.......。
(がががが~~~~ん.....)


ブリスちゃんは、次男とアンドレィ君の同級生。
ブリュネットで目が大きい愛嬌のある顔立ちの女の子だ。

そして、そして
次男は、この子に、メチャ惚れしているのである。
しかも、かなり長期間.....。

長い話になるが....(時間の無い方は☆印まで飛ばして下さいね。)

それは、今年の1月だか2月だか忘れたが
大雪で学校が休みになった日の事である。
長男と次男を連れて、近所の店に買い物に行き帰って来たところで
ブリスちゃんと弟とお母さんに偶然出会った。

それほど親しい間柄では無かったので、
私は、単に笑顔で挨拶を交わしただけだったのだが
ブリスちゃんは、次男とすれ違いざまに
とても5歳児とは思えない様な
「艶やかな流し目」で
(よく考えると角度的に流し目になっただけなんだが)
「婉然と」微笑んだのである。

長男も見逃していなかった。
家に着く前から
「コージ、ブリス好きなんだろ~。コージのガールフレンドだ~。」
と、はやしはじめる。
一方、次男は、からかわれても、まんざらではない顔で
にゃはぁぁぁ~とニヤけてている。

私が
「最近、ブリスと遊んでるの?」と聞くと
ニカニカ顔で
「コ~ジね、ブリスすきなの。ブリスかわいい~の。」
と答えた。

この子が、女の子に惚れるのは、これが初めてでは無い。
3人目だ。
でも、最初の2人に対する恋情は、1ヶ月くらいで冷めていた。

前回の二人の時は、
「なにかあげたいの」と言いながら
家にあった「ぬいぐるみ付きの絵本」や
日本で買った着物のはぎれで作った小さいくまのキーホルダーを
プレゼントしていたので、
今度も
「なんかブリスにプレゼントあげたい?」と聞くと
「いいの。」と答える。
その理由は
「ブリス、プレゼントきらいなの。いらないの。」で、あった。
(ってことは、もう本人に確認済みってわけね~。^^;)

それまで、家で、ブリスちゃんの名前が出る事は
全く無かったので、一体、いつから
次男の恋が始まったのかは定かでは無い。
(5歳児の時間の感覚は、かなり、あてにならないし...。)

なんでも、ブリスちゃんに、次男は
「赤ちゃんみたいだから、すき。」
と言われたらしい。


しばらくして、日本に行った時
次男は、突然、
「ブリスに、おみやげ、かうのっ!!」
と、言い出した。
そして、色々考慮した末
浅草で、着物のはぎれで作った小猫のポシェットを買ったのであった。

以前、女の子にプレゼントをした時には
照れまくって、自分ではあげられなかった次男だが
今回は、放課後、クラスから出てくるなり
「ママ、もってきた??はやくっ」と、私をせきたて、
プレゼントの包みをガシっとつかむと
小走りでブリスちゃんに近づき
「無言で」プレゼントを渡した。

ブリスちゃんも「無言で」さりげなくプレゼントを受け取る。

横で見ていたお母さんから
「あらあら、ブリス、なんって言うの?」と促されて
「ありがとう」と言ったのだが
前回プレゼントをあげた二人の時にあった「お礼のキス」は無かった。
それでも、次男は、嬉しそうであった。

次の日、ブリスちゃんから
女の子と男の子と花を色鮮やかに描いた絵が送られて来た。
次男にせがまれて裏に書いてある文字を読む。

「すてきなバッグをありがとう。Love ブリス」

ちなみに、このLoveは、
手紙やカードの最後に付ける決まり文句の様な言葉で深い意味は無い。
だが、次男は、その文末のLoveという字を嬉しそうに眺めていた。
「ブリスのLove Letterだね~」と声をかけると、嬉しそうに頷く。

さっそく長男に

「あっくん、きょうね、ブリス、コージにLove Letterあげたの。」

と、見せる。
(注:次男は、まだ「くれる」と「あげる」の区別ができない。)

「おぉぉぉ~」と言いながら、裏の文字を読んだ長男は即言った。
........
「コージね、これ、Love Letterじゃないよ。Thank You Letterだよ。」
.........
それでも次男はめげない。
「いいの。ブリス、コージすきなの。」

それから、次男は、度々、家で絵と
意味になっていない文字の羅列を書いては
(「Love Letter」らしい)
ブリスちゃんに渡していた。

そんなこんなで、はや、3ヶ月.....。


☆☆☆

さてはて、
アンドレィ君の
「ブリス、ぼくのこと、アイシテルんだよ~」
という言葉に衝撃を受けながら
「で、でもさ、アンドレィ君は、カテリーナが好きなんじゃないの?」
と私が聞くと、アンドレィ君は、きっぱりと答えた。

「ううん。カテリーナは、いま、マックスのガールフレンドなんだ。
ぼくのガールフレンドは、いまは、ブリスなんだよ。」

一連の衝撃発言に
次男は、全く動転した様子は見せず、なんと、

「ブリスは、ぼくたち、ふたりのこと、アイシテルんだよね!」

と自信たっぷりに言いはる。

だが、アンドレィ君は、同じくらい自信たっぷりに断言した。

「ちがうよ。ぼくだけアイシテルんだよっ!」

そこで私が、
「でもさ~、なんで、愛してるって、わかるの~?」と介入すると
ニヤニヤとニカニカが混じった笑顔でアンドレィ君は答えた。

「にちようび、ブリス、ぼくにキスしたんだよ~。」

(ブリス、確か、弘治にもキスしてたけどな~)と思いながら
次男を見ると、その答えにも動ぜず、笑顔で、こう言い放った。
「ふ~ん。あ~あ...
「I wish I had a girlfriend!!(ガールフレンドほしいな~)」

(そ、それって、敗北宣言なんでしょうか??)
そして、その言葉の直後に、
何を考えたのか、次男はアンドレィ君に

「キスしてもいい?」

と迫り、無理矢理、ほっぺたにキスしていた.......。


「そっか~、コージ、5歳にして失恋なのかな~~」
と、妙に寂しい気持になっている私の横で
アンドレィ君も、次男も、きゃっきゃっとはしゃいでいる...。

ま、5歳だもんな~。
こんなもんかな~。

一部始終を横で観察していた姪っ子(11歳・ボーイフレンド無し)は
「5歳のくせに~~~」と、しらけている....。


しかし、その夜...
次男は、寝ながら何度か怒り声を上げて足をバタバタさせていた。

朝になって(「まさかな~」と思いながらも)
「コーちゃん、昨日、ブリスの夢とか、みてた?」
と、さり気なく、チェックした、バカ母は私だ。
次男は、きょとんとして、全く昨日の事は覚えていない様だった。

だが、直後、彼は【毅然と】宣言した。
「ブリス、もうコージすきじゃないの。..
「ブリスは、アンドレィのガールフレンドなの。...
「もう、ブリスのこと、きかないでね......。」


....と...、かくのごとき
半年にわたるコージ(5歳)の恋は終わった(らしい)のである(ToT)...。

はっきり言って、本人より母親の方が、やたらめったら
感傷的になっているのだが....。


その後、
「だれもコージすきじゃないの。」
と甘える次男に、こう慰めた。

でも、でも、
(この恋のおかげで)
コージは、自分の名前の他に
「ブリス」とも、書けるようになったよね。
それは、すごい事だよ!!
それに、それに
「I wish I had a girlfriend..」
って..
(コージにしては凝った文なのに文法も合ってるしっ!!)
そんな難しい事も言える様になったなんて
コージ、ずいぶん大きくなったんだね~!
ママは、嬉しいよ。
ママなんて、5歳の時には、そんな事、英語はおろか日本語でも
言えなかったよ。(覚えてないけど...。)

弘治は、嬉しそうに、はにかんでから
「ママ~、コージ、ベイビーなの~」
と、甘え続けた。

そして、
思いっきり甘えん坊モードにひたる次男を抱っこしながら
つい最近まで、本当に簡単な英語しか話せなかったのに
つい最近まで、日本語の文法に英語をあてはめてたのに
(まだまだ文法の間違えは多いけど^^;)
いつのまにか
こんなおしゃまなセリフが英語で言える様になってるなんて
子供って、本当に、急に成長するもんだな....と
しばしバカ母モードで感慨にふけったバカ私であった....。

***

.....と、こんな日記を書き終えて、今日
学校に息子達を迎えにいくと
次男が、
「きょう、ブリス、コージに、え、あげたの。」
と言う。
「へ~。今日、ブリスと遊んだの?」
と聞くと
「うぅん。あそばなかった。ブリス『だめ』って、いったの。
ブリス、もう、コージすきじゃないの。」
と、寂しそうな顔をする(←気のせい?)。


そして、家に戻り、そのブリスがくれた絵を見ると
なんと可愛い色鮮やかな絵の裏に、
色とりどりに書かれていたのは...

To Koji
I love you.
Love
Bliss

....という「ラブレター(?^^;)」だった....。


一瞬、
「キープくん」「貢くん」という死語が
頭の中をかけめぐった...。
(ま、それでもいっか~^^:)
(う~ん、ブリスちゃん、ただものじゃないな....)

一方、
長男が
「コ~ジぃぃぃ~、これは、ほんもののラブレターだぞぉぉ~。
コージ、フィアンセできたんだぞ~(←って、飛躍するなよ~)」
と興奮して叫び
姪っ子が
「おばちゃん、こんな年じゃ、愛なんて理解らないよねっ!」
と、したり顔で同意を求める中で

コージは、マジメな顔で、その「ラブレター」を眺め続けた。

彼は、「I love you」という文字が読めなかったのである....。


***

とほほほほほほほ.....。

って、こんな日記書いてる私も私だが.....。

お付き合いくださった読者様に
心の底から、御礼申し上げます(感涙ToT)。





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Last updated  August 28, 2004 06:47:23 AM
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