村山音人の人生劇場

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May 5, 2012
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テーマ: ATV(146)
カテゴリ: ATV

分解編 に引き続き組立に入ります。



リア内側ベアリング



内側(デフ側)用ベアリングとオイルシールです。

ベアリング  品番:6008DDU
オイルシール 品番:VC-45-70-6



品番は別サイトで調べて、ウチの会社に部品を卸している業者で見積りしてもらいました。

前後輪全てのベアリングとオイルシールとリア用スナップリングで総額5544円(税別)でした。

担当の方に「いついるの?」って聞かれてたんですが、「金が無いからちょっと待って」って返答しました。

そしたら正式に注文する前に会社に持ってきてくれて、「お金はいいよ。」と言われました。

ので、これから登場するベアリングとオイルシールは全部無料でゲットしたものになります。

いやー、マジ金欠だから助かるわー。

完成したら見せに行きますね。



リア内側ベアリング挿入



ベアリングケースにベアリングを挿入します。

CRC(KURE5-56)を吹き付けて滑りをよくして、アウターにアテをして(ここではソケット)をハンマーで少しずつ叩きます。

この場合、挿入の抵抗を受けるのはアウターなので、アウターだけを叩かないといけません。

インナーを叩くとベアリングが壊れる可能性があります。

0.1mmずつ入れるつもりで、ちょっとずつちょっとずつコンコンコンコン。

1箇所を叩いたら180°反対側を1回叩くような感じで、同じ箇所を連続で叩かないようにします。

ベアリングがスムーズに入っていく感触は気持ち良いもんです。

逆にかじってしまった時の感触といったらもう、冷や汗もんです。



次にオイルシールを入れようとしたんですが、どうにも入りませんでした。

このオイルシールは元々付いていなかったものです。



オイルシール無し



写真のようにベアリングが丸見え状態でした。

いくらシールドベアリングと言っても、むき出しはちょっと不安があります。

しかし元々オイルシールが付くように設計されていないので、入れようとした部分の内径が小さくて(しかもガタガタ)入りませんでした。

一応ペーパーで削ったんですけどね。

ちゃんと入れたかったら旋盤加工が必要です。

ペーパーで精度を出すのは無理だから諦めたんだけど、ちょっとスキマが出来てもいいから思いっきり削り取って入れときゃ良かったと後悔しています。。。



リア内側ベアリングデフ挿入



2つのケースにベアリングを入れたら、デフの中空軸に挿入します。

中空軸にちょっと錆が浮いていたので、軽くペーパーで磨きました。

作業途中は撮っていませんが、この場合はベアリングのインナーを叩きます。

ベアリングを挿入する時は、必ずCRCを吹き付けましょう。

濡れてないと入れにくいですからね。(何の話でしょう?)

あと、小さなゴミや鉄粉が付いててもかじる可能性があるので完全に除去しましょう。

砂浜でやってたら砂が入ったみたいな想像で。(何の話だ!)



デフ組み付け



元の場所に組み付けて、内側のベアリング交換は完了です。



次に外側のベアリングです。



リア外側ベアリング



ベアリング  品番:6205DDU
オイルシール 品番:TC-32-52-8



ここで組み付ける順番に悩みました。

先にパイプにシャフトを入れといて外側からベアリングを入れるか、先にシャフトにベアリングを入れといてパイプに入れるか。

ここでは後者を選択しました。



リアシャフト



駆動シャフトは左右で長さが違うので注意が必要です。

デフに差し込む側は溝が切ってあって、差し込むだけの構造になっています。

遊びまくっているのでユルユルです。(しつこいぞ!)



リアシャフトベアリング挿入



シャフトへのベアリングの挿入は、ホイール取り付けハブを台座にしてシャフトの端を叩きました。

鉄のハンマーで叩く時は、アテをして直接叩かないようにしましょう。

シャフトの先端が潰れてしまいます。



リアシャフト挿入



パイプにシャフトを挿入してベアリングをはめ込みます。

ここではもちろんアウターを叩きます。



上記でシャフトが先かベアリングが先か迷ったのは、シャフトとデフの溝がちゃんと合うかどうかと思ったからです。

外からは見えませんからね。

だけどこのやり方で心配無用でした。

ベアリングがちょっと入るごとにシャフトを手で回してやります。

デフ内に入るとスプロケットが回るので、ちゃんと挿入されたことが分かります。

そもそも溝の形状からして入りやすい構造になっているのだと思います。



リアシャフトスナップリング



ベアリングが奥まで入ったらスナップリングを入れます。

スナップリングは元から付いていたヤツを再使用しました。

新しいヤツを用意してたんですが、ラジオペンチで縮めようとしても硬くて縮められなかったんです。

今のリウマチ握力じゃ無理でした。



スナップリング



新旧スナップリングの比較です。

真ん中に挟んであるのが元から付いてたスナップリング。

両側の新しいスナップリングのほうが厚いのが分かると思います。

スナップリングの規格ってどうなってたっけ?

対応穴径が同じなら、厚みって全部同じだと思ってたんだけどー。

中華規格ってあるのかな。

ちなみに新しいスナップリングの品番は「H-52」です。



リアオイルシール挿入



オイルシールで蓋をして完了。

このオイルシールは問題なく入りました。



リア駆動ユニット取付



ここで本体に駆動ユニットを戻しました。

んでブレーキディスクを取り付けようとして問題が発覚。



ディスクプレート取付ハブ



写真はブレーキディスクを取り付けるハブですが、オイルシールに挿入される部分が鋳物の地肌のままになっているではないか。

表面がボコボコだからオイルシールがすぐ傷んでしまうぜ。

普通はオイルシールに当たる面は機械加工するものです。

メーカーのカタログにも公差が書いてあったような気がします。

たぶんカバー程度にしか考えてないんだろうなぁ。

あまり削るとスキマができてしまって意味がないので、ある程度ボコボコが取れる程度にペーパーで磨きました。



もういっちょ問題が。



ディスクプレート取付ボルトスキマ



ブレーキディスクを取り付けるボルトの1本が浮いています。

これはハブ側のタップがナナメに切ってあったからです。

ブレーキは身を護る大切な部品なのに、これはちょっと酷すぎますな。

取れることはないと思うけど。



タップダイスセット



タップダイスセットを買ってしまったので、ついでに 以前 書いたホイール取付ハブとボルトのナメを修正します。

コーナンで1480円で売ってたので衝動買いしてしまいました。



ホイール取付ボルトダイス



ボルトの修正。



ホイール取付ハブタップ



ハブのタップ修正。


タイヤまで取り付けて、後はドライブチェーンをカットします。

ドリブンスプロケットを小さくした分、チェーンが余るので。

4リンクカットして120リンクになりました。

これでバッチリ、いざテスト走行。



デジタルメーターの表示はほぼ正確になりました。

マグネット5個で正解だったね。

ドリブンスプロケットを35丁にした影響はと。

まだトルクに余裕があるけど、以前よりいい感じ。

ドライブスプロケットを17丁にしてもいいかも。



しかし最高速を更新しようと大通りに出た時だった。

「パーン!」とマフラーから音がしてエンジンがストップ。

セルをいくら回してもエンジンがかからなくなったので、足が痛いのに300mくらい押して帰りました。。。



戻ってからスパークプラグを交換したらエンジンはかかったんだけど。

こりゃキャブのセッティングしなきゃかなー。

なかなか思うように走ってくれませんな。





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Last updated  January 28, 2013 11:42:07 PM
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八王子バギー @ Re:ATV逆キングピン補正(03/07) 初めまして、検索でたどり着きました。宜…
ひさし@ Re:ATVブレーキキャリパーのエア抜き(04/18) 片側だけなんですか?
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