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2007年02月20日
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テーマ: Jazz(1977)
カテゴリ: JAZZ(Grazie Italia )
Jazzitaliano Live2006/04 Stefano Di Battista Quartet
special guest Nicky Nicolai
「チャーリーパーカーとキャノンボールが大好き、50年代のジャズミュージシャン最高」 、と公言するイタリアのサックス奏者、Stefano Di Battista。
前作は、「パーカーズムード」という、バードに敬意を表したあるばむだけど、彼自身の今までのアルバムは、ビバップ一本、てなことは、全然なく、その前の作品はポストハードバップ風だったり、ストリングスいりだったっり、、多様な側面を持っているテクニックのあるサックスでコルトレーンライクな面だってある。。
保守的なオーソドックスな路線になったきた、って、、よりは、本人のインタビューから感じるのは、源流から遠く離れた今、どれもこれも似たような薄っぺらい個性に疑問を感じ、原点で光りかがやく強烈な個性に憧れ見つめ直し、そしてそこに、自らの個性を磨きオンリーワンの存在を目指してる?って感じかな?
。。。「吉」とでるか。。な?

去年、五月に来日して、ブルーノートで公演したけど、このライブ盤とドラムだけちがうメンバーで演奏した。お出かけした人のお話では、「エンターテイメント的な様相が少し強く、巧いけどスリリングな場面が少なかった」って、ちょっとがっかりだったようですが、、場所も、ブルーノートだからなぁ。。
うむ~~。。曲目的には、同じような、、路線か?

さて、いつもの、、会場。。
今日もひとり寂しく、いつもの、、かぶりつきの席にご案内されるすずっくであった。。
「うーーろん茶、くだしゃい」

と、会場の拍手とともに、でたっ!バティスタ!!
おぉ、、レニーニ、、、でかっ!このまま、、いくと、、サイラスチェスナットと遠目で区別が、、つかなくなる。。。ぞぉ。。おい。(バッシ)
礼儀正しく、フェロモンたっぷりな色男バティスタ(えらく、えらく、、お洒落でござる)に「ウィンク」をもらい、ライブの前からテンションあがり、胸たかまる私。。♪

その存在を示すような、アルトサックスの高らかな叫びからはじまるチュニジアの夜。
パンっ、と、張った素晴らしい音に会場は期待でいっぱいになる。
インテンポになってからは、ワイルドだけど、素晴らしい指さばきでこのエキゾチックな人気曲を鮮やかに吹き上げる。リズムはもちろん、効果的にきまるチェカリのフィルイン、ハードバピッシュなレニーニ、「歌いまくる」ボナコルソ。
ブルーノートでは、マイクをバティスタがボナコルソに差し出すパフォーマンスまである、「歌いっぷり」だそうで、まるで「歌手」あつかいであーーる。
ソロの終わりに「ロザリオ・ボナコルソ」とアナウンスまではいっちゃう。
そしてお終いのバティスタのカディンツでは、圧倒的な存在感と自信を示す。

ムードたっぷりなLaura。それは美しいサブトーンでそぉぉっと惹きつけて、一気にテンションあげて駆け上がる。。なめらかに音が滑って行く感じ。どの場面でも楽器と彼自身が一体となった音。エモーショナルにフリーキィに叫びあげても何故か、、美しい。う~ん、若干小太りな、にやついた顔からは想像つかないかっこよさ!すげぇ~。
モダンでアグレッシヴなフレーズに小躍りしたくなる、後半、、ローラは、、居なくなりましたねぇ。。ローラって女性の名前?違うの?

でたぁ!ソプラノに持ち替えて、オリジナル曲。Volare!!
メロディ自体は、なんとなくほのぼのした、フォークロアな雰囲気なんだけど、
サックスの神さまが降臨したがのごとくの吹きまくり。みんなも一緒に、弾きまくり、叩きまくり。。全員で、疾走、、。全員参加のコール&レスポンス(笑)
音の嵐、シーツ・オブ・サウンズ。
バティスタ、マイクから?動いたのか、、一瞬、音が遠くにいくのが、、また、、なんとも、生々しい。
最後のメロディの反復で、これでもか、、と、テンポをアップして終わる。
最後まで、やりたい放題。

名曲Anastasiaの登場。大好きだぁ☆
まずは、イントロ。
「若き日」のキースのような、、厳かな威厳と力強さに満ちたピアノソロ。
生命力に溢れたその演奏は、静寂なソロピアノとは一線をおいた、力溢れる美しさ。
アナスタシアのメロディは何処にもでてこなかったけど、、最後に聴き覚えのある、、音を交えて、つながりましたねぇ。。
そして、、テーマへと。。
哀愁ある美ししメロディは、時空を越えて遠くに運んでくれます。
インプロに入っても、哀愁の響きをのこしながらも、どの音もすべて使わないと「罪になる」ようなアグレッシヴな吹きっぷり。
その卓越したテクニックも凄いけど、自己主張の強さにほれぼれする。。

ご存じ、、Mack the Knife!別の名を、モリタート。再びアルト。これは、緊張をほぐすように、、初めから遊び心たっぷり。キメのところでスットプモーションかけて、、、じらーーす。あ、じらされーーる。
力強く鳴るアルトに爽快感を感じていると、、いきなり、、きますよぉ!
お遊びが。観客からわきあがる笑い声。みんなで、盛り上がりましょう!
断片的に入れる音に、つづいて「口笛」しなくちゃいけないのは、、「観客」
すまん、すずっくさまは、躾の厳しい家庭でお育ちになったので、口笛、、禁止でござった。。(嘘)
音程とれないだけさ。。

盛り上がった最後の最後は、、不思議なメロディで、登場する、、美しき歌姫。。Nicky Nicolai。。バティスタ婦人で、、ござる。。。
ソプラノサックスだとういうことをおいても、、なんだか、浮遊感のある不思議なメロディ。
彼女の声はベルベットのような肌さわりの不思議な声。
人肌なのだが、、生活感の全くない声。
先ほどまでの、熱い現実は何処かに消え、、残るのは、、なんだか、、夢。。だけ。
静かに、、しずかに、、しずかに、終演。
あ!そう、、妖精、、みたいな、声。(妖精に知り合いはいないけど。。)

なんだか、、狐につつまれたように、、
夢見心地で、、家路につく私。。
でも、バティスタ、最高!
この陰影、艶、色気、哀愁、えぐみ、、、優しさ、力強さ、、自信。。
いろんな感情がのっていて、、
本当に彼とサックスが一体で鳴っている感じ。。。
ごっつあん、、でしたぁ!好き。

1.Night in Tunisia
2.Laura
3.Volare
4.Anastasia
intro
Theme
5.Mack the Knife
6.Doppi significati

Stefano di Battista (Ss,As)
Eric Regnini (P)
Rosario Bonaccorso (B)
Andre Ceccarelli (Ds)
Nicky Nicolai #6

私が、、おもうには、、基本的には、このローマのライブも東京のライブも彼らのスタンスは同じなのではないでしょうか?
しかーーし、ブルーノートでは演奏時間短いよね?
で、それぞれの曲の一番美味しい部分、真ん中のスリリングな時間の読めない部分、、、
これが、、結構と略されちゃった、、あるいは極端に短くされちゃってたんじゃないでしょうか?
だって、このアルバム、、良い、ワルイは別として、、ほとんどが10分以上の曲っす。
エンターテイメント的に観客を楽しませる計算された部分もあったけど、どの曲もいスリリングな手に汗握る展開もあったとおもうけどなぁ。。
私、、面白かった。

と、バティスタ、ずっと、、新譜で無いなぁ。。。って、思ってましたが、、
原因が、わかりましたぜぇ。
奥様、Nicky Nicolaiのアルバムに、、たぶん、、全面協力してるんです。
美人だものねぇ。。。ほぉ。。。。
ええと、自分のほうも。。。宜しく。。。m(__)m





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最終更新日  2007年02月20日 18時18分52秒
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