Laub🍃

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2020.05.23
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カテゴリ: .1次小
「経験者じゃないと分からないよ」
と兄さんが言うので僕は勉強も挫折も女の子との付き合いも男の子との付き合いもやってきた。

けれど一人暮らしをしていた兄さんを同じく隣で一人暮らしして理解に努め続けたら、ある日




兄さんは部屋で首を吊って死んでいた。

まただ。また僕が経験したことのない世界に行くのだ兄さんは。

兄さんの足元に転がっていたメモには「お前にはお前にしか経験できないことがある。今俺の死体を見るのがお前じゃないとできないように。俺は兄でしかいられなかったように、お前が弟でしかいられなかったように。俺の人生はお前が追う価値はないよ」とか書いてあったので僕は腹が立って仕方が無くてその勢いで兄さんを下ろした縄で首を吊ってやった。

ざまあみろ兄さん一生逃がさない。










ー目が覚めたら僕は一切の記憶を失って病院に居た。
僕は兄の後を追って首を吊ったけれど縄が切れてしまったらしい。
何かとても大事なものを追いかけていた気がするけれどその経験は全て忘れてしまった。

暫くして僕の家に戻ると、ポストに一通の手紙が入っていた。

「お前はお前の道を行け」

何も覚えていないのに何故か涙が出た。





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最終更新日  2021.05.06 02:30:39
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