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2011年08月05日

格闘家の辞め時 2011年08月05日

テーマ：格闘技・プロレスを語ろう(1532)

カテゴリ：格闘技

さらに頭部にダメージを受ける格闘競技の場合、夢を諦めきれずに練習や試合を続けると、その分『人間が人間たる所以(ゆえん)である脳』に損害を及ぼすことになる。

たとえば第二次世界大戦で、日本はアメリカ率いる連合軍に壊滅的な被害を受けながらも降伏しなかった。諦めることはしなかった。
もし敗戦濃厚になった時点で潔く負けを認めていたならば、数十万の国民が二発の原爆で死ぬことはなかった。
つまり、戦いという意味で戦争と格闘技は似ている。

しかし、格闘技には夢がある。
特にボクシングでは単に日本で世界王者になるという目標ではなく、ヘビー級でなくてもパッキャオのように一試合で二十億以上の報酬を得るといった「アメリカンドリーム」を体現できる。
もう一つ、選手には自分の限界を超えていきたいという想いもあるだろう。
ダメージ（脳）、夢、挑戦のバランスが難しいのだが、人生とは引退以降の生活のほうが長いことを考えれば、格闘技以外の生きがいを見つけるのも一つの生き方である。

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