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2008年08月02日
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テーマ: お勧めの本(8042)
 タニス・リーの「ヴェヌスの秘録」シリーズの第2巻です。
 時代は、第1巻「水底の仮面」よりも昔。ヴェヌスに正式名称が「ヴェ・ネラ」で、非公認の愛称がヴェヌスだった時代の話です。
 「水底の仮面」のヴェヌスは享楽的な都市で、ルネサンス時代のような印象を受けましたが、「炎の聖少女」の時代は中世的。〈神の子羊協議会〉なる狂信的なキリスト教組織が、市民に禁欲的な生活と厳格な信仰を強制している時代です。
 主人公は、幼いころに母とともに奴隷にされて育った少女ヴォルパ(のちベアティフィカと改名)。奴隷育ちのために服従が習い性となり、他人の命令に坦々と服従する……。
 タイトルの「聖少女」という語や、表紙に描かれた火刑台の少女のイラストから、ジャンヌ・ダルクを連想しましたが、ヴォルパは、行動的な女性だったと思われるジャンヌ・ダルクとはかなり対照的な性格をしています。
 でも、百年戦争中のフランスと、イスラム教徒(という名称は出てこないんですけどね)と戦争中のイタリアという差はあっても、戦争において彼女が果たした役割や、受けた仕打ちを考えれば、ジャンヌ・ダルクを下敷きに創造されたキャラかもしれません。
 で、まあ、この話、狂信的な〈神の子羊協議会〉のとそれに反感を持つ聖職者たちの対立、トルコ帝国がモデルと思われるユルネイア帝国とキリスト教国ヴェヌスの戦いという、二重の宗教戦争が起こった時代なので、それぞれの宗教観の違いがよく登場します。無宗教人間のわたしとしては、それが、とっつきにくいと同時に興味深くもありました。


炎の聖少女





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最終更新日  2008年08月02日 07時36分25秒
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