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2010年09月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
こんばんは、謎の不動産屋、Mr.Xです。

白鵬が54連勝しました。
私はこの人の相撲の取り口が好きです。
柔軟に受けて立つスキの無い取り口は、王者の風格があります。

しかし、思えば子供のころ、当時の最強力士は千代の富士でしたが、そんなに好きではありませんでした。
たぶん、いつも勝つから憎らしいというような、つまらない理由からだったと思います。

その千代の富士の引退後、大乃国、旭富士が短命横綱に終わり、続く小錦、霧島が思ったほどは活躍せず、絶対的な強者が不在の一時期がありました。
ちょうど若貴フィーバーなどがあり、世間的な相撲人気も高まったため、私もこの時期から本格的に相撲を見るようになりました。

この時期は上位と下位の差があまり無く、誰が活躍してもおかしくないような戦国時代でした。
若貴や曙がどんどん伸びて、熾烈な出世争いを繰り広げました。
若い力が躍動する、見ていてとてもワクワクする時代でした。
この頃、私は自然の流れで、若花田、貴花田を応援していました。

しかし、やがて若手にも実力が付き、彼らが真の上位として大関、横綱まで登りつめました。
そして、彼らの中でも貴乃花が、曙を追い抜いて、最強横綱の地位を占めるようになりました。

なぜかこの頃、私は貴乃花が嫌いになっていました。
明確な理由はありません。
たぶん、いつも勝っていたからでしょう。

横綱同士の大一番で曙と貴乃花が対決した時など、意味もなく曙を応援していました。
今にして思えば、特別曙を好きだったわけではありません。
当時は相撲を見ていた割には、内容を見る目が肥えていなかったので、良い力士と悪い力士の区別がつきませんでした。
(ただ、当時好きだったのは、F1相撲と言われるほどスピードの速かった琴錦です。)

しかし、そんな私が、ある人の影響で一気に180度見方を変えて、貴乃花の大ファンになってしまいました。

95年~98年ぐらいにかけて、ちょうど貴乃花の全盛期と重なるのですが、私はあるスポーツに打ち込んでいました。
元オリンピック選手の開く道場に通い、学生でありながらまるでアスリートのように、週7日休みなく練習していました。
その先生には、師匠と弟子のように、店番から何からやらされて、貴重な経験を積ませてもらいました。
そして技術と体力だけではなく、勝負に臨む上でのメンタリティーとか、勝つための哲学とかを教えてもらいました。

私はその競技で、結局そこそこの成果を出したものの、一流といえるレベルに達せずに終わってしまいました。
しかし、この修業時代に先生について身につけさせてもらった哲学と人生観が、その後のビジネスに大きく役立ってきています。

さて、その先生は、人にものを教える時に、いつも例え話や隠喩を用いて、ちょっと分かりづらく、しかしよくよく考えると腑に落ちるような話をしたものです。
そう、有名人でいうと、まるで『オシム語録』で知られるオシム監督のような名言、警句を得意としていました。
今、ちょっと具体例が出てきませんが、「ライオンは兎を捕えるときにも全力を尽くす」的な言い回しです。
そして、先生はライオンではなく、いつも貴乃花を引合いに出して、「貴乃花は~~だ」「貴乃花は~~する」「貴乃花なら~~しない」というふうに話しました。
(なにぶん、もう十年以上前のことで、実例が思い出せないのが残念です。。。)

もちろん、ここでいう貴乃花とは、何も相撲に限らず、他のスポーツのトップ選手でもよい訳です。
先生は要するに、「最強王者は勝負の時にこう考える」とか、「最強王者は練習の時にこうする」とかの話を伝えたかったのです。

そんな環境の中で毎日練習に励んでいた私は、ある日、相撲を見ている最中に、ふと気付いたのです。
その日の千秋楽は、貴乃花と、ある前頭の力士の戦いでした。
舞の海だったか、智の花だったか、または全然別の力士だったか、ハッキリ思い出せないのですが、小兵で曲者だったことは確かです。
そして、私は貴乃花が、このやっかいな相手をどう料理するのかを楽しみにしながら、その取組みを見たのです。

その勝負は、案の定、体格で勝る貴乃花が万全の体勢に捕まえて、危なげなく寄り切りで勝ちました。
それを見ていた私は大満足でした。

そして、「あっ!」と気が付いたのです。
以前の私だったら、その小兵がどうやって強い横綱に立ち向かい、大きな壁を乗り越えて行くかという視点で見ていたのですが、その時は完全に貴乃花の目線に立って見ていました。

そこには、人が自分自身を強者と見るのか、弱者と見るのかという問題があります。
今までの私は、自分を弱者の立場に立たせて、強いものを打ち破ることに意義を見出していたのだと思います。
しかし、自分を強者と見るのも自由です。
私は気が付きました。
その時はまだ漠然とでしたが、スポーツという勝敗を競う世界では、強者にシンパシーを感じ、敬意を払い、そこから多くを学ぶ姿勢でいることの方が正しいと。

私はその日から、あらゆるスポーツを見るにつけ、常に最強王者を応援しようというふうになっていきました。(半ば意識的に、半ば自然に)
そして、スポーツだけでなく、社会のあらゆる問題まで、強者や成功者の視点から物事を見ようとしてきました。

(つづく)





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最終更新日  2010年09月19日 01時13分58秒
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