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[FIP] ブログ村キーワード
『バーッバッバッ』
あの聞き慣れた声が「猫の部屋」から聞こえなくなって約1ヶ月…
今、キジ猫の拓夢は、一生懸命、病気と闘っています
検査結果は、やはり予想通り 猫伝染性腹膜炎-FIP-
を発症していました。
怖がりだった拓夢は、いつもいつも怒っていました。
『バーッバッバッ』
それは怖がりさんだからこそ、怖いことを回避するために、拓夢が身につけた精一杯の防衛手段だったのだと思います。
『バーッバッバッ』
そう秘書たちを威嚇した後の拓夢は、いつもどことなくオドオドとした気の弱そうな表情を浮かべていました。
「拓夢なんか怖くないもんね」
笑いながら秘書たちからそう言われるようになって、拓夢は少しずつ威嚇する回数が減りました。
体調が悪くなり、検査に行く前の日
まったくご飯を食べてくれない苦しそうな拓夢に、何か食べてほしくて…
秘書たちはいろんな種類の缶詰や鳥のささみ、何種類ものドライフードを拓夢の目の前に置きました。
「拓夢、何でも食べていいんだよ」
「ほら、好きなもの食べてごらん」
ジッと秘書たちを見つめて、苦しそうな呼吸のまま、初めて拓夢は威嚇ではない鳴き声をあげたそうです。
『…にゃーん』
子猫のような拓夢の鳴き声に、秘書たちは胸が苦しくなりました。
「…お願い、拓夢元気出してよ
」
「拓夢、いつもみたいに怒ってよ」
助けを求めているような弱々しい声、悲しそうな目…
それは拓夢が初めて見せた姿でした。
司令塔Aさんが、体調の悪くなった拓夢をお家に連れて帰ってくれた日
私は拓夢のことをブログに書きました。
「神様、どうかお願いします…」
それは「猫の部屋」の仲間たち、関係者全員の願い、心の叫びでした
Aさんはその後、「猫の部屋」関係者全員に、 ”今日の拓夢”
というメールを送り続けています![]()
「朝、少し缶詰を食べました
怒っていますから、少しは元気になったようです」
「元気に怒っています
小さいけれどコロコロのウンチをしてました
でもなぜかタオルの上で寝ません
静かな我が家を気に入ってくれたような気がしています」
「今朝、缶詰をあげたら食べに行ったのですが、舐めた程度でやめちゃいました
もっと食べて欲しいなぁ…」
「可愛いベッドを買ってきました
拓ちゃん、気に入ってくれたようです
写真を撮りましたが、今日は怒りませんでしたよ」
「枕も使ってくれるようになりました
…が、食欲がありません
食べたいけれど食べられないようです
病院に連れて行き、栄養剤や抗生剤、4種類の注射を打ちました
何とかご飯が食べられるようになれば…」
「相変わらず食が細く、ヤキモキします
”もっとガッツリ食べなはれ”とハッパをかけていますが”やかましい早うどっか行け”と言いたげな顔をしています
頑張れ拓夢」
「今日、病院に行って注射を打って来ました
食が細くて、ほとんど食べてくれません
4kg以上あった体重が4kgを切ってしまいました
レントゲンで胸水の様子も診てもらいましたが、まだ抜かなくていいそうです
もう少し食欲があればなぁ…」
「今朝、久しぶりに拓夢がちょっとだけ缶詰を食べてくれました
最近食べなかったので、ちょっと嬉しい」
「拓夢が缶詰を一口食べて、ドライを10粒食べたんです
これくらいで喜んではいけないと思いつつ小躍り」
「拓夢が立派なウンチをしたんです
食べていないのに不思議ですね
1週間経ったので、今日また病院に行って注射してもらいました
胸水はまだ溜まってないようです
…が、やっぱりまた少し痩せてました」
送られてくるメールは、頑張っている拓夢のことを優しい目線で見て、一喜一憂するAさんの温かい気持ちが表れていました
それを読んで秘書たちも同じように喜び、同じように心配し、同じように応援し…
そんな1ヶ月を過ごしました
「猫の部屋」の関係者は全員、同じ気持ちで過ごしていたと思います。
そして…
秘書たちはAさんから送られてくる拓夢の様子を、あるご夫婦に知らせていました
そのご夫婦は以前から、ひとつの希望、夢を持って、拓夢のことを見守り続けておられました
「拓夢くんを是非、私たちの家族として迎えたい…
」
今は遠く離れた埼玉に住むKさんご夫婦は、中之島公園で暮らしていた拓夢のことを小さな頃からご存じだったのです。
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