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サイド自由欄
毎年、春から夏にかけて
繰り返し、聞く話がある
新しい 命
の誕生
今年も、この街に暮らす
たくさんの 野良猫
が子供を産んだみたいや
人間の社会やと
少子化や何やて言われてる
せやから、子供が生まれるのは
社会にとっても、喜ばしいことやねんて
親になる人らが喜び、社会も喜び
みんなが嬉しそうに
子供の誕生を待ってたりする
けど、私らみたいな野良猫が
どんだけ新しい命を産んでも
みんな 困った顔
する
どうしよう…って言うねん
そんな時、私は
ちょっと寂しい気持ちになる
私らにとっても
子供は、かけがえのないもんや
命がけで産んだ子やもん
やっぱり可愛いし
大事やと思て育てるんや
せやけど、この街には
数え切れんほどの野良猫がおるやろ
そんな子らが、毎年
次々に子供産んでいくと
いったい、どうなるんやろ…
困った顔する人らの
複雑な気持ち、わからんことないねん
この街にも、野良猫の命のことを
真剣に考えている人らがいる
TNRしたり、保護したり、里親探したり
みんな必死や
そんな人らがいるから
幸せになった子らが、どんだけおるか
私でさえ知ってる
けどな、どんな人にも 限界
はあるやん
この街に暮らす、すべての野良猫を
今いる人らだけで
引き受けることなんかでけへん
だから、どっかで キリ
つけなあかんようになる
つらい思いしても
諦めなあかんようになる
そうやって、心身共に
疲れ切ってしまう人らがいるねん
もう、今のままやと
追いつかへんようになる
そんだけ野良猫は増えたんやと思う
ありえへんと思う場所にまで
野良猫がおるんは、その証拠や
私ら、野生動物とちゃうで
そもそも、コンクリートに囲まれてる街中に
たくさんの車が走ってる街中に
野生動物かておらんやん
こんな状況は、 おかしい
ことやて
たくさんの人に知ってほしいねん
これは共生やない、共存でもない
ただ 放置
してるだけやろ
野良猫は、自分から望んで
そこにおるんやない
そこにしか居場所あらへんから
そこにおるだけやで
ほんまは、安心して暮らしたいと思てる
怖いことから逃れたいと思てる
毎年、望まれへん子供を産んで
やっかいもの扱いされて
死んでいくんなんか…
誰かて、 嫌
に決まってるやろ
今年も、春から夏にかけて
この部屋に関わる人らは
たくさんの野良猫に会うたらしい
そのほとんどが新しい命や
明らかに捨てられてた
生後何日目かの赤ちゃん猫
どうやって、そんなとこに辿り着いたんか
やっと離乳を終えたくらいの子猫
親とはぐれたんか
お腹減らして、床下で鳴き叫んでた子猫
雨の日、びしょ濡れになりながら
ゴミ捨て場でゴミ漁ってた猫
大きなお腹抱えて
しんどそうに歩いてた猫
何があったんか、怪我して
路地裏で震えてた猫
捕獲して、病院へ連れて行く直前に
子供産んでしもたお母ちゃん猫と
ギリギリで産まれてきた
小さな、小さな命…
そんな野良猫に会うた人らは
毎日、普通に 生活
してるだけやで
ただ、仕事に行こうとしてただけ
ただ、家帰ろうと歩いてただけ
何も 特別
なことなんかしてへんねん
もちろん、猫みつけたろとか考えてない
むしろ、ほっとけへん猫みつけたら
これ以上、自分に責任が持てるかどうか
真剣に 悩む
人ばっかりや
誰も余力なんかあらへんから
いろんな方法考えて
やっぱり必死になるしかないねん
でも、みんなわかってんねん
今日、何とかなっても
明日は、何とかできるかわからへんこと
その場しのぎのことしとっても
同じこと、繰り返すだけやいうこと
せやから、変わらんとあかん…
もう変えんとあかんやろ
この街の 現状
も、社会の 意識
も
野良猫の 未来
も…
「中之島公園猫対策協議会HP」
web@nakanoshima-cats.com
「中之島公園の猫たち
」 nakanoshima_cats@yahoo.co.jp
以前「野良猫を減らすのは時期尚早」という発言を聞いたことがあります。
「猫がいれば癒されるし、子猫が産まれたら里親に出せばいい」と…
例えば、街のどこかで野良猫に会った時
のびのびした様子で遊んでいたり、甘えていたりしていたとしても
それだけで彼らが自由だと、幸せだと、判断できるでしょうか
1日24時間の内の僅かな時間の姿が
彼らの生活をすべて表しているのではないから…
誰もいない残りの時間を
彼らがどんな様子で過ごしているのか
いつも私は考えてしまうのです。
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