ねこと猫女神の徒然日記

ねこと猫女神の徒然日記

PR

プロフィール

猫野良

猫野良

お気に入りブログ

超PayPay祭 PayPay… New! 料理長52歳さん

スケジュール更新し… カルーア啓子さん

福太郎の思い出のお… 福太郎♀さん
ミーコワールド ミーコ0204さん
猫と花果樹 じゅに果樹さん
ぱらそる 鯉子412さん

コメント新着

じゅに_果樹 @ Re:BIGの結果(11/30) 猫野さん、ご無沙汰してます、果樹です。 …
猫野良 @ Re[1]:ある日のこと(11/18) ミーコ0204さん >かわいいね。 うちもめ…
ミーコ0204 @ Re:ある日のこと(11/18) かわいいね。 うちもめごちゃんを思いだ…
猫野良 @ Re[1]:頑張るぞー(08/29) ミーコ0204さん >お久しぶりです。 >だ…
猫野良 @ 吹き返し 空夢zoneさん >台風直撃しましたが、吹き…
ミーコ0204 @ Re:頑張るぞー(08/29) お久しぶりです。 だいぶ自分ペースになっ…

フリーページ

2015年08月25日
XML
カテゴリ: 小説
携帯電話が横行し始めてから、メールでのやりとりというのが増えている。じゃあ留守録要らないじゃん、と思いながら、メールのやりとりをしている。問題は、急を要する場合見るタイミングが遅ければ、被害を被ると言うことである。緊急時には電話しろと言いたい。
本日の自動秘書作成システムは、順調に動き、朝から皆が動いていった。残っている遊撃部隊が、ちょっと多いかなと思うくらいだが、こういうときに限って何かが起こるのである。
「課長、財布をすられました」
「そんなのお前の不注意だろ、いちいち連絡してくるな」
「課長、相手へのおみやげにと買ったものが、置き引きに遭いました」
「どこ見てたんだ、バカ。他ので誤魔化せ」
しょうもない電話が2件続き、美咲のイライラは頂点に達していた。
展望室に行き、インスタントコーヒーを飲みながら気を静める。
普段は、インスタントコーヒーなんか飲まないのにである。
逆療法で良いように向けてやる。
メールが入った。見ると、「契約が取れましたの文字が」
「そう言うのは帰ってからみんなで祝うものだ」
と返信しておいた。
「課長、バスを降り間違えたようで、どこだか判りません」
お前は小学生か!
「警察署でも何でも探して、現在位置を知れ」
メールはろくでもないものばかりだ。
まあそれは、電話がメールに変わっただけだが、
迷子になったのをメールで知らせてくるなんて、
よほどわたしが暇人だと思ってるな。
良し、明日の入力やっちゃおう。
だだだだだだだだだだだだだ、はい終了。
サンプルを1枚出してみる。
明日はこんな感じか~。あ、水上のおっさん、有給取ってる。あと、大丈夫なんだろうか。明日の心配より、今日のことが先ですよ、美咲さん。
「課長、スリの嫌疑で警察にいます。どうしましょう」
どうしましょうって、どうにもならないだろう。
それでも、警察までは行ってきた。
事情を聞くと、落ちていたのを拾ったら、彼女が急に騒ぎ出して、スリだー!と。
これってさあ、時折やられてるゲーム何じゃないの?
全員ぐるで。
間違いない。
こいつにスリなんて器用なまね、出来るわけがないし。
警察に言ってバッグの当時の状況を確認してもらった。
口はわずかに広がっているが、財布を抜き取れるような状態ではない。
おなじ事を彼女に言ってみた。
こいつが手を突っ込んで取ったのよ。
なら、その時に騒げばいいじゃないの、どうして持たせてから騒いだわけ?
このツッコミには、もう返す言葉がなかった。
目撃者という連中も、結局はぐるだった。
警察からは、誤認逮捕だったと言われた。
「ごくろうだったな。今日は早く帰って寝ろ」
「はい」
つまらない犯罪が横行している、まるでゲームのように。
ゲームと言えば、携帯電話に着いているゲームがつまらなくって仕方がない。
買い換えるしかないのか、勿体ない。
と思っていたら、世の中はもう、ゲームをダウンロードして遊ぶようになっていた。
携帯電話でインターネットにアクセスし、ダウンロードするのである。
ゲーム自体は多種多様で、ユーザーに飽きさせない戦略をとっていた。
近頃では携帯電話というのではなくケータイと呼ぶのである。
こんなに速いスピードで進化しているの? 追い付いていけないじゃない。
取り敢えず美咲は、これまで使っていた赤いケータイを、同じく赤に変えた。
だが、中身はまったく違ったものになっている。
掛かってきた相手を登録すると、そのまま住所録に載るし、
ゲームのダウンロードは簡単にできた。有料なので、注意が必要だが。
しかし、美咲は嵌ってしまった。
ボスキャラを倒すまでに、色々と有料の魔法などを使ったので、次の精算明細を見るのが怖い。
ケータイ恐るべし。
翌朝、もう2度とゲームに嵌らないと誓った美咲のメールには、お誘いのメールがたくさん来ていた。
それらを、がーーーーーーーっと選択して、削除した。
しかし、このメールは毎日やってくるのである。
マズイものに手を出しちゃったなあと後悔しても、時既に遅しである。
毎日毎日、必要ないメールをがーっと削除してたら、時折必要なのがあったりして、一気に消すのが怖くなってきた。
それでも、必要なメールはちゃんとした形式で送られてくるので、まだ安心だったが、
チェーンメールが流行りだしてからは、そうも行かなくなってきた。
とにかく必要な分だけ分離すればいいわけだから、大丈夫、のハズ。
毎日大量に送られてくるメールをがーっと削除しながらの生活は、気分の良いものではなかった。

-おわり-





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年08月25日 21時12分26秒
コメント(0) | コメントを書く
[小説] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: