今日は2度目の投稿です。
もうしばらくは出張しません・・・・だって次男坊が3月下旬からいなくなっちゃうんですよ?
一緒に暮し事が出来なくなっちゃうのってさびしいですよね。
「結婚しない鉄道員」(107)
総帥を追いかけ走り回って、竹夫は今自分のいるところが分からなくなっていた。
そんなに奥まで入っていないと思うのだが、ここからではさっきまでいたアスファルト舗装の道路がまるで見えない。
「ここがどこかわからんじゃと?・・・そりゃそうだろうが、お前は好きな時にテレポーテーションができる。・・・今すぐにでも恐山に帰ろうと思えば帰れるんじゃから心配はせんでいい。」
総帥にそう言われたが、なんだかバカにされているみたいで・・・・
「大丈夫です。・・・今自分のいる位置ぐらいは分かります。」
強がりを言って見せた。
「ほう・・・それじゃ今いるところは・・・ど・こ・だ?」
総帥は子供をからかうように質問した。
「どこって・・・地名までは分かりませんよ・・・しいて言うなら富士の樹海のど真ん中ですかね?」
「ほら・・・・お前は神でありながらそんな答えしかしない。・・・ここはアマゾンのジャングルの中だ。」
「アマゾン?」
いつの間にそんなところへ・・・・
「この富士の樹海は・・・・世界中のありとあらゆる森林とつながっておる。・・・森林だけではない・・・・モンゴルの砂漠やネバダの砂漠・・・・アフリカのあらゆる砂漠ともつながっているし南極ともつながっておるんじゃ。」
総帥は簡単に言ってのけた。
「お前はテレポーテーションできるから、どこにでも行けるじゃろうが、普通の人間はあるルールに従って歩けば世界中のどこにでも行けるという場所・・・・それが富士の樹海じゃ。」
ますますバカにされてるようで・・・・竹夫は逆らってみた。
「私がテレポーテーションできるなら、わざわざそんな修業はしなくてもいいでしょう?」
「そうではない・・・・テレポーテーションは意外とエネルギーを使用する。時空に裂け目を作ることになるからな・・・・それよりは簡単に移動できる方が神としても楽なはずだ。」
総帥は竹夫に近づいてきて、誰も聞いてもいないのに小さな言葉をつぶやいた。
「お前は神なのだから人間を指導しなければならない・・・・そのためにもこの移動のマニュアルを知っておかねばならぬのじゃ。」
そう言い残すと・・・・今度はさっき来た方向に戻り始めた。
「どこへ行くんです?」
竹夫が聴くと・・・・一瞬竹夫の顔を見てにやりと笑い・・・・総帥は地下を指さした。
「地下に面白いものがある。・・・黙ってついておいで・・・・」
そう言うとさっさと歩きだした。
その先に・・・・岩の割れ目のようなものが見えてきた。
「あれは?」
「あれが入口じゃ・・・・さ、入るぞ。」
総帥は少し腰をかがめて中に入った。
もちろん竹夫も続いたのだが、中に入って驚いた。
どこかの近代化された工場のように・・・・たくさんの機械が並び、たくさんの人々が働いていた。
「ここは?」
「ここがCFEの日本支部じゃ。」
「CFE・・・日本支部・・・」
「ところでお前・・・・CFEの意味を存じておるのか?」
そういえば竹夫は考えてみたこともなかった。
「それはな・・・・センターオブ・ザ・フューチャー・エントランス・・・未来の入り口センターだ。」
未来の入り口?・・・するとここはタイムマシンが置かれている・・・
「タイムマシンの開発なんぞ、とっくに終わっておるわい・・・それがあるからお前はこの時代に来たんじゃろ?」
そうか・・・・タイムマシンを開発した組織がCFEだったのか。
「じゃから今は組織の名前だけのこっとるが・・・実際のところ・・・この組織の役割は・・・不思議なことを解明しながら、その不思議さを残そうという組織になっておるのじゃ・・・・わしゃ日本語でちょこっと不思議でもええじゃろ・・・って言うのが気に入っておるがな。」
つまり「 CFE 」は・・・「 セ ンター・オブ・ザ・ フ ューチャー・ エ ントランス」・・・「 C enter of the F uture E ntrance」から、「 ち ょこっと 不 思議でも え えじゃろ」になっているようだ。
しかし何をする組織なんだ?
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