先ほどの、偽の「養老の滝」より数倍も大きな滝が・・・・白い水しぶきを上げています。
「おお・・・・これこそ名瀑布・・・この景色に心奪われるなあ・・・」
「神様」は心から感嘆したのです。
しかし、「漱石」はまだ・・・・先ほどの屈辱を忘れることができません。
「神様・・・飲んでみましょうよ・・・・さっきの滝の水だって同じ川の水だ・・・味が違うわけがない」
「神様」が返事をする前に、「漱石」は河原で水をすくって飲んでみたのです。
そしてその本物の味わいに・・・一言・・「美味い」と洩らしたのです。
「神様」も試します。
さっきからビールが飲みたくてしょうがないのです。
・・・・今度のビールは本物です。
ちゃんと炭酸もついていて・・・・すっきりなのにこくがある・・・・そんなテレビのCMのような味でした。
かけ付け三杯とは言いますが、「漱石」は滝つぼに直接口をつけ・・・・ゴクゴクと飲んでいます。
今度こそ本物の「養老の滝」だと得心できました。
そこで一時間もいたでしょうか?
そのころには2人ともすっかり出来上がっていました。
完全に酔っ払いです。
つづく
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