日本語で話そう

June 9, 2008
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カテゴリ: 東海道五十三次
東海道ウォーキング。
須雲川でのお昼を済ませて、リュックが身軽になったところで軽快に出発と行きたいところだったが、今度は自分の身のほうが重くなってしまって坂道が登れない。
それに石畳の道は上手に歩かないとうっかり足をくじいてしまうから、森林浴の出来る緑豊かなところなのに、下ばかり見て歩くことになる。

こんな道や

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こんな道
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割石坂、大沢坂などと石の道しるべが立っている。名前の下にはそれぞれ登り2町とか登り3町とか書いてある。登りとしか書いてないのは仕方ないか。

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民家の脇の急階段を上りきると車道と合流した。
そこが畑宿。小田原と箱根の宿の間に茶屋などがあった間宿だ。
箱根細工の店や実演を見せてくれるところもある。

本陣茗荷屋後の碑

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小さな土産物屋で東海道五十三次の手ぬぐいを買い皆にあきれられる。
「いーっつ 使うのよ」
東海道五十三次を最初から歩いていないものには東海道と書いてあるだけでありがたいのが分からないのよと独り言を言う。
畑宿は非常に小さい。あっという間に通り抜け、守源寺の脇を再び森の中の石畳の古道に入る。
入ってすぐ日本橋から23里の立派な一里塚が両側にある。

畑宿の区間は以前歩いたことがあるからどんな急な道か分かっていたつもりだがやはりきつい。車の通るヘアピンカーブの続く旧国道を何度も横切るということは歩く道はほとんど一直線に山を登ることになる。車道に出る直前はすごい傾斜の階段を登る。
リズムを取りながらでもないととても登れない。そして一気に登ってしまわないと途中で動けなくなってしまうのだ。

途中で見た標識。
これは車道のもの。だから勾配は10%。
歩道はこれの真ん中に一本横に直線を入れると分かり安いかな。勾配は「すごーくきつい」

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そして歩く道にはこの立て札。

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「相模の国風土記」から引用された言葉が書かれている。
「橿の木の さかをこゆれば くるしくて どんぐりほどの 涙こぼゆる」

先に坂を登りきった私が
「おにぎりほどの涙こぼゆる」と詠うと、家族皆「えー!」と合唱した。

車道と交わるところで車の音や姿は見かけるが一歩歩道に入るとすがすがしい林の中で、坂さえなければとても歩きやすい。
追込坂を越えると少し平らな場所に出た。
笈ノ平だ。箱根旧街道資料館があったので中に入り、これまで歩いてきた道を振り返りながら展示を見た。自分が歩いてきた道なので説明も真剣に読んだ。

すぐ脇には「甘酒茶屋」
単純家族なので当然甘酒を注文する。江戸時代には4軒の茶屋があったそうだ。
繁盛していたそうだが、分かるような気がする。
芦ノ湖側から上がってきた観光客がたくさんいた。

甘酒を飲んで元気が出たので、その後もアップダウンの続く石畳の道を歩くのも軽快になってきた。先も見えてきたし、どうやら芦ノ湖の最終船には乗れそうだと分かってほっとしたのもある。

芦ノ湖が見えて、ホテルなども見えて来た。
道もそろそろ箱根杉並木を思わせる。

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元箱根到着

観光客やら土産物屋やら見ながら進むと。
娘の足がぴたっと止まった。
名物雲助だんごの表示。

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いやー、おいしかった。

何度も来たことがある杉並木入り口。
だけど今日は特別。

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杉並木を抜け恩賜公園を右手に見て箱根関所資料館の入り口へ。
ここも何回もホームスティの人を案内して来ていて何が展示されているか分かっているのでパス。

復元された関所の江戸方門をくぐるとそこは関所の中。

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「あ、品川で買った道中手形忘れてきた」
道中手形が無ければ通してもらえない。
ちなみに手形が無いからと関所抜けをすると門の横にあるこの磔付け台にさらされてしまう。

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そこでクイズ
「道中手形が無くても通ることが出来た人たちがいた。誰でしょう」

「旅芸人かな?」と娘。
さすがさっきお団子を食べただけあって頭が冴えている。

能、狂言師、芝居者、僧侶、虚無僧などはその特技を見せることで証明された。
そして旗本、御家人、御三家家臣、大身の武士も名乗るだけで証明されたという。
ちなみに江戸方面に向かう場合は手形は不要。

上方門から関所を出ていつも立ち寄る店で箱根細工、21回のマジックボックスを買う。
これは海外からのお客にお土産として最適なので買っておく。

「船が出るぞ」と聞こえたわけではないが、走って船着場へ。
最終便のひとつ前の船に乗って湖尻へ、

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そしてバスで仙石原へ。
本日の宿
「はたご一の湯」

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宿というより長屋かな。これはこれで東海道の旅人には良いか。

温泉に浸かって旅の疲れを癒そう。






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Last updated  June 11, 2008 10:03:53 AM
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