日本語で話そう

February 7, 2011
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カテゴリ: 日本語で話そう



韓国人のイさんからのメールをもらったので、夫と二人で出かけて行った。

駅から電話を掛けると、イさんとご主人が途中の橋まで迎えに出ていてくれた。

さて会場に入るとこんな具合。普段は調理実習室であろう部屋には200人の生徒の卒業作品が所せましと並んでいた。

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3階は和食、4階は中華とお菓子、5階は西洋料理。それぞれ自分たちで食器を準備し、案を練って、実際に作った料理だ。

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イさんと教室の生徒であるジヘさんとかっぱ橋に行ったのは何か月か前。イさんはその時展示会のための食器をいくつかそこで買った。それからずっと彼女は自分のアイデアを温め続けてきたのだろう。

生徒の作品のところどころに入賞者の札が立っている。スポンサー賞とか市長賞とか。
イさんが恥ずかしそうに言った。
「私も賞をもらいました。うれしい」

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展示会の料理は自宅で作って持ち込むのだそうだ。
イさんは前夜は一睡もしないで料理を作り続けたんだそうだ。
そしてご主人はそんなイさんを助けるべく、野菜を運んだりお湯を沸かしたり、料理を会場まで車で運んだりしたようだ。

「今、家の中はめちゃめちゃです。今日帰ったら片付けが待っています。寝られない」

いやいや、頑張っただけのことはある。

一年前料理教室のつもりで入った学校が、実は調理専門学校であって、その厳しさに時々弱音を吐いて、ご主人に「やめてしまえ」と言われたり。

日本語がよくわからない、若い子ばかりでなかなかなじめないと私にこぼしていたイさん。

優秀な韓国人のことだから、ご主人の日本滞在や留学中に日本語の資格を取って帰る人たちは多いが、調理師の免許を取ってしまうイさんはすごいと思う。
何事にも粘り強く勉強する彼女だから最後までやり遂げられたのかもしれない。

短い日本滞在、たとえご主人の仕事でついて来た滞在であっても、チャンスをしっかりものにして帰る韓国人たちのしたたかさと勤勉さに負けてはいられないなと思った一日でもあった。

帰りに生徒たちが運営する一日カフェでブリュレとコーヒーをイさんの旦那さんにごちそうになった。

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おまけ!

中華の部屋に入った瞬間わが夫が、「冬瓜がいっぱいだ!」と叫んだ。
あなたの着眼点はそこか?

この頃料理に興味を持ってきた夫であるが、まだまだ盛り付けには興味がないようだ。
確かに飾りも料理の見栄えに入るから、冬瓜のカッティングも大変だ。

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イさんが中華を選んでいなくてよかったと、密かにほっとした私であった。










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Last updated  February 7, 2011 04:39:35 PM
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