日本語で話そう

September 19, 2015
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カテゴリ: ドイツ旅行


フランスストラスブールからいったんフランクフルト空港のホームホテルに戻った。
そのホテルはもう我が家と同じ感覚、空港駅と空港はホームグラウンドと同じ、そして帰って来たドイツはもう懐かしい自分の国のようになってしまっていた。
「帰って来たよ~」とホテルのフロントで言う。

お気に入りになってしまったタイレッドカレーを夕食にホテルのレストランで食べた。それを食べるとああ、帰って来たなと感じるのだった。
30日を超える旅、「疲れないの?」と言われるけれど、このホームベースになるホテルを持ったことは良かったと思う。大きな荷物を持って旅から旅にと続けるのではなく、一度家に帰るという安心な気分を持てたから、次の旅は前の旅の疲れをリセットして新しい旅に出掛ける心の準備が出来たのだった。

翌朝、ドイツで最後の小旅行に出かけたのである。
「今回は一泊ですか。短いですね。ではSee you tomorrow.」と送られてアイゼンナハに出かけたのである。
しかし最後の最後に走らされた。

さすがに30日を超えると、ヨーロッパパスが使えなくなったので前日にアイゼンナハ往復切符と一等指定を大枚はたいて買っておいた。予約カードに書いてある空港遠距離駅2番線ホームで待つ。前回のICE待っているのと反対のホームに入ってきた経験が有るので嫌な予感がして、もう一度電光掲示板を確認すると5番線ホームに変更になっているではないか。
しかーーし、空港遠距離駅には4番までしかホームが無いはず。
おかしいおかしい。
チケット売り場に飛んで行って聞いた。

なんと、列車は空港ローカル駅に変更になったというじゃないか。そこはドイツ、アナウンスなんて親切なものはない。
空港ターミナル1の横にあるローカル駅にもうダッシュ。油断していたので猶予時間は10分。渡り廊下を走り、地下深くのローカル駅ホームにまっしぐら。
同じ空港駅と名前がついても位地的には全く別の駅なのである。早く言ってよね。アナウンスぐらいしてよね。息も絶え絶えにホームで待っていると、同じく走ってホームに降りて来て、うろうろしている観光客が何人かいた。
絶対知らずに遅れた人がいるはず。気の毒に。いや、時間に正確な日本人だけが慣れていないのかもしれない。頻繁にあることならちゃんと警戒して注意するかもしれない。

そんなこんなで1時間40分ほどでチューリンゲンのアイゼンナハにやって来た。
やっぱり電車利用の観光客が少ない寂しい駅だった。駅前にはほとんど建物らしいものが見当たらない。

いつも思う。日本では到着した駅に観光案内が有るから、地図なり情報なりをゲットしてから行動できる。しかしドイツはなぜかどこでも駅ではなく、駅から結構歩いた町の中心アルトシュタットという古い街の真ん中に案内所が有るのだ。そこを探り当てるのが駅を降りて最初の試練なわけである。

アルトシュタットにたどり着く前に運よくその日のお宿が街の入り口の城門に有ったのでチェックインせずまず荷物だけ預けた。
歴史のある古い古い建物のカイザーホフホテルだ。

この外観に一目ぼれしてウサギは予約したのだった。

アイゼンナハ カイザーホフ
アイゼンナハ カイザーホフ posted by (C)灰色ウサギ

写真にある街の入り口の門までこのホテル奥行き深く続いているのである。朝食レストランも、夜の格式高いレストランもしっかり付いている。

荷物を預けて街の中心にある観光案内書をやっと探り当て、山のてっぺんのヴァルトブルグ城行のバスを聞いた。
親切な案内書の女性が、あと5分でバスが出ちゃうからカイザー通りを走って停留所まで行けと教えてくれた。私はそこに置いてあった0.5€のハイキング地図がほしかったので、お金を払おうとしたら、その女性、お金なんかいいから急いで走ってバスに乗れと言う。

走った走った。
バス停はさっき歩いて来た駅の方角ホテルのそばの城門の所。
すごろくの「最初に戻る」のサイコロ振った気分。

バス停広場に着いたはいいが大きく離れたところに3つのバス停。そして、どれにも行先は書いてない。バスも待ってない。「どれなのよ」

夫が「聞いてくる」とソーセージか何か売る屋台の方に歩いて行った。ふと反対側を見ると一台のバスが広場の1つのバス停に入って来た。「ひょっとしてあれ?」夫を目で追うがすでに見えないところまで行っている。
私は急いで夫と反対のバスに走った。

「まって、待って。」走り出すバスの中で私を見つけた乗客のご婦人が運転手にバスを止めさせてくれた。「このバスヴァトツブルグ城行きますか」「行くよ」と運転手さん。
「乗ります。でももう一人」後ろを見ると夫がこちらにやってくるところだった。「走って走って」

どうやらその日は運動量の多い日の予感。






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Last updated  September 20, 2015 12:30:04 AM
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