日本語で話そう

June 3, 2017
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カテゴリ: 山小屋生活
郭公の鳴き声で目を覚まし、ブラインドカーテンを開けると、窓の外の白樺に朝日が当たるのが眩しく目に入る。

ごそごそごそとベットから這い出し、顔を洗って朝のコーヒーを飲む頃、朝露に濡れた新緑の白樺林はうるさいほどの春蝉の合唱。そりゃあもうわんわんと。
山は静かでいいわね、なんて嘘だ。ミンミンゼミやクマゼミよりか細いが、一斉に声を合わせて鳴けばうるさい。

刻々と変わる山の季節。鳥たちの巣作りの為の材料集めに飛び回る姿はもう見られない。

庭に出て風の落としていった白樺の枯れ枝集めをしていると、ふわふわふわと白い小さな綿毛がいっぱい飛んでいる。風が吹くとざわざわっと青い空と黄緑の葉の間を舞う。

何だろう。
「白樺の種だよ」芝刈りをしている夫が言う。

捕まえようとするとするりと逃げる。やっと掴んだ綿毛の中にはゴマよりもタンポポよりも小さな小さな種が付いていた。

風に乗って大旅行している種たち。より遠くに飛ぶためにより小さく。より軽やかに。

いってらっしゃい大旅行。でも帰ってこないのね。どこかの地で見上げるほどの大木になるのを想像する。Good luck!

IMG_2964
IMG_2964 posted by (C)灰色ウサギ


ベットから見える光景。昨日蕾だったレンゲツツジが咲いた。







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Last updated  June 3, 2017 07:16:04 AM
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