ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2016.06.23
XML
カテゴリ: 老人医療・介護
昨日は、義母のいる老健施設の家族説明会だった。
説明会の前に、義母のところへ行った時は、
とてもしっかりしていて、
時間に遅れないように促された。

家族説明会では、当面の目標と、
リハビリの様子、食事の内容や様子、
介護面での様子や気になることなどを教えてもらう。
94歳になる義母は、耳があまり聞こえず、
白内障もひどくなって目も見えにくい。
私たちと同じように、
介護士さんたちもホワイトボードに大きく文字を書いて、
話しかけてくれている。
一人では歩けなくなって移動は車いす。
今は、要介護3で、意欲などに波があるものの、
食欲もあり、健康状態も良いということだった。

入れ歯洗浄剤が切れているということなので、
家族説明会の後、買い物と市役所の用事を済ませ、
再び義母のところへ戻ったら、なんだかちょっと変。
昼寝をして夢でも見たんだろうか。

「天国の切符が当たったんや」と言う。
「そやから、荷造りせんとあかんから、明日も来てや」
とダンナに言う。
「天国の切符当たって、みんなが喜んでくれとる」
ダンナも私もさっぱり何のことかわからず、
ホワイトボードに、「荷造りしてどこへ行くの?」
と聞くと、「家へ帰るんやがな」と言う。
家でへ帰っても、一人では無理と言っても、
せっかく天国の切符当たったからいけると言って、
何かわけがわからない。
ホワイトボードではなかなか話が通じず、
ダンナが「明日用事あるから帰る。」
今度来る日を書こうとすると、
帰ったらあかんとパニック状態。
ベッドの柵を外してと言う。
落ちるから危ないと言っても、いけるという。
自分一人で歩けるようなイメージもあるみたいだ。
ナースコールを何度も押して、
誰か来て、誰か来てと呼んだ。

介護士の男性が、車いすを押して持ってきてくれた。
淡々と車いすに乗せ、夕食の部屋まで押して行ってくれた。
いつもは、また来るねと握手をして別れるのに、
今回は、隠れるようにしてバタバタと部屋を後にして。
後味の悪い別れ方をしてしまった。

天国の切符って何かなあ。
家へ帰りたい要望が強いんだろうけれど、
病気が治って歩けるようになる切符なのかな。
家で寝ている間に、天国へ連れていかれるのは嫌だなあ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.06.24 21:46:18
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: