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Jan 20, 2009
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カテゴリ: 政治
 いよいよ今日(日本時間21日未明)、アメリカの大統領がオバマ氏に交代する。2001年に就任したブッシュ大統領は8年間も務めたわけになるのだが、総括してみれば、 9・11テロをきっかけとして、対テロ戦争一色だったという印象は否めない。 あのテロをきっかけとして、世界の安全保障体制、あるいは世界の国々のアメリカに対する見方が変わった、そういう意味で衝撃的なテロだったに違いない。

対テロ戦争―どこが間違いだったか(朝日新聞・社説、20日)

 「 対テロ戦争(WAR ON TERROR)は間違いだった
 英国のミリバンド外相の発言である。先週、インド・ムンバイでの演説やBBC、英紙でそう明言した。
 8年前の9・11同時テロ以来、英国はブッシュ政権に寄り添い、アフガニスタンやイラクで軍事行動を共にしてきた。その外相が率直に語り始めた。
 「あらゆる手段でテロを根絶しなければならない。問題は、いかにそれを成し遂げるかだ」。そうした立場から外相は「対テロ戦争」という言葉や考え方に三つの過ちをあげる。
まず、さまざまなテロ集団を十把一絡げに敵と見立ててしまったことだ。テロとひとくちに言っても、背景や歴史はそれぞれ違う。結果として、異なるテロ集団なのに連携させ、敵を増やしてしまった。
 軍事力は有用だとしても、それを過信した過ちもある。戦火と犠牲者の拡大が住民たちの反発を招き、治安を悪化させ、テロを拡散させ、かえって当初の目的を果たすのを困難にした。
 制圧を急ごうとするあまり、国際法がなおざりにされ、人権侵害を誘発した。キューバにある米国のグアンタナモ収容所での人権侵害は典型だ。
 それぞれもっともな指摘だ。

 9・11事件は大きな衝撃を米国民に与え、ブッシュ大統領は「これは戦争だ」と言明した。その思いは理解できなくはない。だが、その結果もたらされたのは、今なお続く二つの戦争と、イスラム世界に広がる反米感情だ。
欧州の国々は、長い歴史のなかでさまざまなテロを経験してきた。旧植民地にまつわる紛争もあった。それだけに、マドリードの鉄道やロンドンの地下鉄を狙ったテロ事件でも、国際的な捜査協力で犯人を追い詰めるなど、米国とは違う対応をしてきた。
 英国も2年前のブレア首相からブラウン首相への移行を機に、米国流の対テロ戦争とは距離を置き始めていた。米国の政権交代をとらえ、この転換を明確にしたということなのだろう。
 昨年11月、大規模なテロに見舞われたムンバイという地でインドとパキスタンの融和と協力を語ったのも、軍事力だけでテロを根絶できると思いがちな対テロ戦争の愚かさを際立たせたかったからに違いない。 イラクなどで英国自らが払ってきた犠牲への反省もこもっていよう。
 オバマ新政権も、ブッシュ時代の対テロ戦略とは明確に一線を画そうとしている。国務長官に指名されたクリントン氏は今後は仲間を増やし、敵を減らす国際協調路線を目指すと語った。

 テロは根絶したい。だが「敵か、味方か」といった単純な処方箋(せん)ではとてもこの難題を解くことはできない。この事実に正面から向き合おうという新しい風である。
 (引用終わり)

 2003年3月、アメリカは、イラクのフセイン大統領がイラク国内に大量破壊兵器を隠し持っているとして、イラク戦争を勃発させた。
 しかしその前にフランス、ドイツ、ロシアは「攻撃する前にきちんと調査すべきだ」と猛反発した。フランスは国連安保理での拒否権行使も示唆した。これに対してアメリカ、カナダの一部のマスコミ、知識人からは以下の非難発言が出た。

 「 ノルマンディー上陸作戦の時の恩を忘れたのか
 「 フランス人はドブネズミで、生まれつきの臆病者だ
 挙句の果てには、
 「 フランスとドイツが協力しているのは、9世紀のフランク王国の復活を目指しているからだ
 というとんでもない発言まで飛び出したほどだ。1200年も昔の話を持ち出すのはどうなのだろうか。むしろ非難している人のほうがおかしいと私は思う。
 そして東京、ニューヨーク、ロンドンなど世界中の都市でイラク攻撃に反対するデモが起こった。ブッシュ大統領はイギリスとともに、国内外の猛反対を押し切ってイラク攻撃を始めた。

 当時の私は「イラクは何も悪いことをしていない!どうして侵攻されなければならないのか!」と思っていた。以降、 私の中ではアメリカが世界で一番嫌いな国になった。 アメリカ国歌なんて二度と聞きたくない国歌になった。二度とアメリカに行きたくないと思ったほどである。 星条旗を見てるとムカムカするようになった。


 結果として、大量破壊兵器は見つからなかった。しかしそれ以降もブッシュ大統領は善悪二元論により、アフガニスタン、イランなどに対してテロとの戦いを進めた。 見えてきたのは、単純な勧善懲悪ではテロ問題を解決できないということだ。
 ブッシュ大統領は最後の2年間、支持率が低迷していた。支持率は3割も行かなかったそうである。それはそうである。イラク戦争での矛盾が明らかになったり、社会的にも経済的にも右派の政策を取り入れたりしたからであろう。


週刊新潮において「ブッシュ大統領が日本を救った」と主張するコラムニストがいる。はっきり言って認めたくないようなことだ。 その人は朝日新聞批判、日本の裁判官批判の展開をしているし、マスコミを信用している私としては尚更気分が悪い。
 確かに北朝鮮による拉致問題では家族会の方々の話を熱心に聞き、その点で日本との関係を強くした。そのところは忘れない。しかしながら、 むしろブッシュ大統領は世界の平和を壊した、最悪のアメリカ大統領だと私の記憶の中では残らないだろう。

ブッシュ大統領の退任を心から歓迎します。 オバマさん、よろしくお願いします。

 もう一つ。ブッシュ大統領の盟友だった小泉さんにも一言書きたい。小泉さんは今年の衆議院解散をもって政界引退の予定だ。でも引退する前に小泉さんには国民に対して次のことを説明する義務があると思う。
 「 どうしてアメリカによるイラク攻撃を真っ先に支持したのか。そしてイラク国内に大量破壊兵器があるという証拠はどこにあるのか

 どうしても「大量破壊兵器があるんだ!」と主張するのなら、 引退後のライフワークとしてイラクまで飛んで大量破壊兵器を見つけるまで探してみてはどうか。 それが日本国民に対する責任の果たし方ではないのだろうか。





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Last updated  Jan 20, 2009 08:18:12 PM
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