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2020年08月22日
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テーマ: ホンダ(45)
カテゴリ: 自動車
​​  モータージャーナリストは自動車ファンの成れの果てであることが多い。
 フィットやN-BOXばかりが売れても、大きな課題となっているホンダの4輪事業の収益性は回復しない。
 台数やランキングがあがってホンダが「復活」と本気で喜ぶのは、ホンダに過剰な期待をする自動車ファンだけであろう。
        ​
本当にホンダの「復活」と喜んでいいのか?
N-BOXに続きフィットもバカ売れする「裏」にある
「ブランド」の変化
TEXT: 渡辺陽一郎​
2020年8月11日 WEB CARTOP
従来型から新型フィットに乗り替える人も多い
 2017年以降、国内の販売1位はホンダN-BOXが守り続ける。2020年上半期(1〜6月)のトップ3車は、N-BOX、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タントで、すべて全高が1700mmを超える軽自動車となった。
 このなかで最近順位を高めた車種がホンダ・フィットだ。
 トヨタのライズ、ヤリス、カローラシリーズと同じく、小型/普通車の販売上位グループに位置する。
  …(略)…
        ​
 以上のようにクルマの価格上昇と、ホンダのブランドイメージがコンパクト指向を強めた結果、N-BOXに続いてフィットも人気を取り戻した。
 その代わりステップワゴン、CR-V、シビックなどは、すべて「残りの25%」に片付けられてしまう。
 これが先輩達の築いた販売系列を撤廃して(ホンダも以前はプリモ/クリオ/ベルノを用意した)、全店/全車併売に移行した末路だ。
 トヨタも2020年5月から全店が全車を売る体制に移行しており、価格の高い車種の売れ行きが下がる可能性を強めた。
  ― 引用終り ―
        ​
 渡辺氏は妙な伝統にこだわっているか、全体像をみることのない販売店の話を鵜呑みにしているに違いない。
 ホンダが、そしてトヨタが全店/全車併売に転換したのは、高価格帯の車が売れない日本市場の結果を反映しての事。
 フィットは売れても、セダン版のグレイスは売れない。
 北米で好評を博してもシビックは売れない。
 ジェイドも売行き不振で、この3車種は2020年に国内生産停止となった。
        ​
​ 2020年1~7月累計で国内で売られた登録車(小型/普通車)の新車は48%がトヨタ車。
 ところが軽自動車を含めた総台数となるとトヨタ比率は31%となる。
 2020年1月から7月の国内新車販売は37%が軽自動車。
 全体市場の伸びはなく、トヨタでさえ登録車だけの販売で販売店網を維持するのは困難となっている。
 当然チャネル別で新車を開発、製造するのは大きな負担となる。
        ​
 海外生産・販売比率が高いホンダは、世界販売と世界の中で比重が低下していく日本のホンダで、各々の売れる商品の違いの対応で右往左往している。
 軽自動車としては高価格だがちっとも利益に繋がらないNシリーズばかり売れる日本を、ホンダは切り捨てることはできないからだ。
 F1にエンジンを供給してもブランドイメージが向上するばかりで、ヨーロッパでのシェアは低下している。
 これも大きな課題かな……。





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最終更新日  2020年08月22日 16時00分06秒
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